会社に入って上司に好かれようとする人はとても多いですよね。
確かに組織の中で仕事をするにあたって周りの人間関係を整えるということは大切なことだと思います。
しかし上司に好かれようとするのが一番の目的になってしまっていませんか?
私の友人にも仕事をスムーズに片付けたいからといって、上司に好かれようと頑張っていたのですが
見ていてとても痛々しかったんです。
上司に頑張って好かれようとすることがどれだけ馬鹿馬鹿しいことなのか書いていきたいと思います。
上司に好かれても給料は上がらない
現実的なことを言うけど、上司に好かれたところで自分の給料というのは一ミリも上がらないんですよね。
特に直属の上司などは自分より数年先輩なだけですし
そもそも上司が給料の決定権を持っていることなんてなかなかないのです。中小企業ならあるのかもしれませんけどね。
いくら頑張ってもどんなに上司に好かれても自分の給料は上がらないということをまず理解しておいた方が良いでしょう。
上司に好かれることでどんなメリットがあるのか今一度考えてみてください。
やたらめったら上司に好かれようとしても自分が面倒なことに巻き込まれるだけですよ。
もっとドライに考えていた方が最終的には楽だと思います。
上司に好かれると面倒な誘いが増える
上司に一生懸命好かれようとすると上司からの面倒な誘いが増えるでしょう。
上司に好かれるためだと思って毎回その誘いに乗っていると、上司の誘いをずっと断れなくなってしまいます。
上司に好かれようと思っていつも上司の誘いを快諾していると上司から都合のいいやつだと思われるようになってしまうのです。
本当に自分が用事があって上司の理誘いを断らなくてはいけない時に断れなくなってしまうんですね。
そうやって自分の時間がどんどん上司に奪われて行くようになってしまうのです。
上司とご飯に行っている時間なんかはどうしたって上司と部下の関係を抜け出すことができないですし
仕事のこともありますから下手なことはできません。
すると自分のプライベートがどんどんを仕事に侵食されていってしまいますよね。
最初はご飯を食べるだけだった関係から、恋愛関係に発展しまうことだって、女性ならあるでしょうね。
私もどうしても断れない偉い人に結構しつこく誘われていた時期があって大変でした。
最初はご飯に行くだけだったのに、いつのまにかカラオケに行くようになって、絶対にタクシーで帰らなきゃいけないような流れになるようになってたり…
おかげで時間も給料も結構浪費したよね。
上司と飲んだって全然酔えないし。
切られる時は切られる
いくら上司に好かれていたとしても会社の決定に上司は逆らうことはできません。
なのでもし上司ととても良い関係を築いていたとしても
会社から辞令が出れば転勤もしくは辞職しなくてはいけないのが世の常というものです。
そんな時自分は裏切られたと感じるかもしれませんが
上司に好かれようとすることで得られるメリットというのはこれだけ少ないものなのです。
上司はそこまで会社では権限を持っていないんですよ。
私が誘いを断れなかった偉い人は、会社の決定で部署をすっ飛ばされていきました。
今じゃ全然会社で権限持ってなくて端っこの方にいます。
上司でさえ、会社の命令には逆らえないんだもんね…
逆にそこまでいっちゃうとかわいそうだな、と思います。
上司に好かれようとするあまり嫌われる
上司に一生懸命好かれようとすることによって周りの同僚から嫌われてしまうということもあります。
例えば私の友人は上司に好かれるためにすごく女性を押し出した仕事の仕方をしていたんですね。
これは同性からとても受けが悪いと思うのです。
私も話を聞いているだけで気分が悪くなりました。
「実は結構力あるけど、重くて持てない〜って言って周りの男の人に荷物持ってもらってる」
「寂しいな〜って言って駅まで送ってもらってる」
みたいな感じ…
更にこれは自分が新人だから通じるようなものであって、
自分よりもさらに若くて可愛い子が入ってくれば簡単に上司の好みは移り変わってしまうものでしょう。
上司に好かれることによって自分は人間関係を築いているというつもりでいるのかもしれませんが
それはただ媚を売っているのと変わらないのです。
気づいたら若い世代に上司の気持ちも奪われているでしょうし、自分の同僚からも嫌われてしまう、というような悲しい状況になってしまうかもしれません
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上司に好かれても自分の価値は上がらない
最後に一番大切なことですが、上司にどれだけ好かれても自分の価値は上がっていかないということを理解しておきましょう。
上司にどんなに好かれたからといって、その会社を出てしまえば自分は一個人でしかなく
上司は何も手伝ってくれませんし何も保証してくれません。
終身雇用が当たり前ではなくなった今、一つの会社で上司にものすごく好かれようと頑張っても
残念ながらそこで働き続けることができなくなるということもあります。
そんな時に別の会社に行った時、自分が好かれようと頑張っていた上司は何もしてくれません。
それどころか上司に好かれようと頑張っていた時間、自分は何も成長することができないというデメリットがあるのです。
上司に好かれようと頑張るのであれば少しでも自分のスキルを磨いたり、社会的に通用する技術を身につける努力をした方がよっぽど自分のためになると言えるでしょう。
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本当に自分の価値になるものに貪欲であれ
今回は上司に好かれようとすることがどんなに無駄なことなのかということについて話してみました。
もちろん仕事をする上で組織の中で働いていくのであれば、
周りの人間と良い人間関係を築いていくことはとても大切だと思います。
しかし自分の心や時間を犠牲にしてまで上司に好かれようとするのは間違いだと思うんですね。
本当に自分にとって必要なものは何なのかということを改めて考えそのために自分の時間を費やすべきだと思います。
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では今日はこのあたりで。