よく「自分で考えて行動する」ということが苦手だ、という人がいます。
仕事をするにしても何をしたらいいのかわからない、
誰かから仕事内容を言われないと動くことができない、というのです。
でもそういう人たちに限って、
「やりたいことがあるんです」と言ってくる。

そしてそのやりたいことの話を聞いてみると、結構ブレていることが多くて、結局自分のやりたいことに対しても自分で考えて行動する、ということがいまいちできていないんですね。

今日は自分で考えて行動する人になるためにはどんなことをすればいいのか、どういう考えでいるといいのか、ということについて話してみたいと思います。
聞いたらすぐやる
自分で考えて行動することが苦手な人の特徴の一つとして「人にたくさん聞く癖がある」というものがあります。
これだけ聞くと一見頑張っているように見えるのですが、
自分で考えて行動するのが苦手な人は「人に質問をしてたくさん答えてもらっただけで満足」してしまう人が多いんです。
「経営の勉強するわ」と言って起業した人を見たことがない。みたいなことよね。
聞いたことに対して興味を持てない、アドバイスに対して新しいアイデアを出すことができない。
つまりディスカッションができていないんですね。
人に質問したり、頼ったりすることは悪いことじゃないと思います。
ただ、質問しているだけでは何も進みません。
人に聞いたこと、もらったアドバイスは必ずどのような形でもいいので実践してみることにしましょう。
まず何かアクションを起こすようにする、これが自分で考えて行動する人になるための第一歩だと思います。
そして他人に正解を求めない、ということも大切です。
人に頼ることはいいことだと思うのですが、他人は正解を持っていません。
他人が持っているのは選択肢です。
なぜなら他人から聞く話は「実体験」ではなく「他人の経験から得られたもの」だからです。
聞いただけでは体験にはなりません。
だからこそ、自分で実際に行動する、ということが何よりも大切なのです。
自分で行動していないものはただただつまらないものとして流れていってしまうのです。
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否定しない
自分で考えて行動するのが苦手、と言って悩んでいる子の話を聞いていると、よく出てくる言葉が「でも」という言葉なんですね。
どんな話をしていてもまず「でも」というところから入ってしまう子が多いんです。何でも反対してしまう。癖なのかな……。
何かこういうことをやってみたらいいんじゃないか、という提案に「でも」から入っていたら
それは今の自分から成長できるわけがないし、何も前に進まないでしょう。
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自分に自信がないから、ということが原因でこうなってしまう人は多いです。
自分に自信がない人は、何かに挑戦して失敗することをとても恐れます。例えば、大学生なんかだと、「留学してみたいんです」なんて相談をしたりしますよね。
そんな時、こちらから「じゃあ行ってみれば?」と言ってみても、「でも…」と否定的な言葉ばかりが出てきたりする。
それは、挑戦してみた結果、失敗しちゃうのが怖いからなんですよ。
でも失敗したことがない人なんていないし、成功している人はむしろ人一倍失敗している人なんです。最初から成功しかしていません、みたいなヒーローはこの世の中に存在していないのです。
起業家として有名な家入一真さんも著書を読んでみると、会社潰してボロボロになってた時期とかもありますからね。
今では都知事選に出たり、また新しい会社をやったり。
起業して成功してる人って起業して何回か会社を倒産させてしまってる人、なんてこと結構あります。
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やることに優先順位をつける
自分で考えて行動することができない人の特徴として、やらなきゃいけないこととやりたいことが飽和状態になっている、というものが挙げられます。
自分でも何から手をつけていいのかわからなくて、結局思いついた順番でやってしまうんですね。
思いつきでやってしまうと取り掛かったものに対して「やっぱりあっちの方を先にやらなきゃだ」となることがしばしばあり、
今やっていたことを中断して他のことにうつってまた帰ってきたり、という時間のロスが激しいんです。
効率的に時間を使う、というのはとても大事なことです。
やることに対して順番がつけられるようになれば、自ずと今やらなくてはいけないことは何か、と思考する癖がつくようになり、
何をしたらいいのかわからない状態がやってこなくなるんです。
順番をつけるのもどうやったらいいのかわからない、という人はアナログですが、一度やらなきゃいけないこと、やりたいことをリストアップして紙に書き出してみましょう。
その上で書き出したリストに番号をふっていくんです。
実は頭でぼんやり考えていることってなかなか不明瞭なもので、
こういった形でアウトプットすることによってものすごく整理されるんです。
自分で考え、進んでいけ
自分で考えて行動することができない人って
仕事をする上でも「何をしたらいいのかわからない」となってしまうんですね。
周りから見たら「サボってるんじゃないか」となってしまい、それがいじめにつながることもあるかもしれません。
会社に勤めて言われたことだけをやる「サラリーマン人生」を変えてみるのも一つの手です。
転職するのも1つの手です。
人から何も言ってもらえない状況を作ると自然と自分が動かなきゃいけなくなるので。
これから「高学歴プアの風潮」がますます高まっていく世の中では、むしろそういった選択肢のほうが正解なんじゃないかとすら思っています。
自分で考えて行動することができるようになると、自分の自信にもつながるし
人生がとても楽しくなりますよ。
自分で考えて行動する、日本人が苦手なことかもしれないけれど、これからの時代においては大切なこと。
では今日はこのあたりで。
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