新卒で就職活動をするとなると、ある程度のレベルの大学を卒業予定の人は誰もが知っているような大企業を目指すでしょう。
大手メガバンク、外資系投資銀行、証券、商社などなど
こういった大企業を受けるひとって多いんですよね。私の周りにもウジャウジャいたよ……。
女性だったら、メガバンクの一般職とかね。エリア採用とか。
でも、大企業に入ることのメリットとデメリットを考えた事ってあんまりなかったような気がするんです。
私はかつて大企業に所属していました。今は退職してしまったんですけどね。かつては大手音楽系の会社にいたのです。
だからこそ、書けることがあるんじゃないかな、って。
大企業に就職するメリット
大企業ってやっぱり依然として人気なんですよね。
大学生の就職ランキングでも上位に来る企業ってのはやはり大企業なんですよ……。
それくらい大企業が今でも人気なんです。
じゃあね、まずは大企業に就職するメリットから書いていきましょう。
メリット①:福利厚生がしっかりしている
まずは福利厚生なんですよね。大企業に入ると、福利厚生がしっかりしているんですよ。
就職したての頃ってあまりこういう事ってわかりませんよね。
でも、大学の同期とかと福利厚生の話になると、大企業とそれ以外とでは全く内容が異なっているという事に気がつくと思います。
家賃補助
福利厚生の中でも一番影響があるのがこれだと思うんですよね
家賃って本当に馬鹿になりません。東京に住むとなると、最低でも5万円は必要なんですよね。生活保護レベルでも。
だから、たとえ給料が少しだけ高くても家賃補助がないだけで全体の年収は下がってしまうんですよ。
大企業だと、やはり多くの企業は家賃補助を出しているんですね。これは大きなメリットだと思います。
私が働いていた会社では7割程度を会社側が負担してくれました。しかも、家賃上限もかなり高い。大企業ならではの高待遇でした……。
5万円のところに住むとしたら自分が払うのは1.5万円ですよね。本当に安い。
港区男子になればよかった……。
宿泊施設等を安く利用出来る
これも大きいんですよね。
大企業に就職すると、宿泊施設を安く利用する事が出来るんですよね。
休みになると、旅行って多くの人が行くと思うんです。
でも、旅行の金額って結構高いんですよね。
だからこそ、大企業に就職する事によって宿泊施設を安く利用した方が結果的に手元に残るお金だって多くなるんですよ。
これって結果的には生活費が低くなるという事ですから、考え方によっては実質的な年収の増加が起こっていると思うんですよね。可処分所得が増える。
新しい企業だとこういう事がないので、これは大企業に就職するメリットだと思いますよ。
メリット②:親が安心する
親って子供の将来を心配しているものです。
だから、親としては大企業に就職して普通の人生を歩んで欲しいと思うと思うんですね。
そんな時には大企業が安心材料にはなるよね。
もちろんこれからの時代は大企業の方が危険な場合だってあると思います。大企業に入ったら幸せになれる?本当にそうなのかな。でも書いたけど、リストラされる可能性だってあるからね。
でも、いまの親世代からしたら大企業の方がはるかに安心感があるんですよね。
就職して親を安心させたい!という事に重きを置くのであれば、大企業に行くのも良いのかもしれない。
メリットだと思いますよ。ベンチャーとかスタートアップよりも、親は大手の銀行とかメーカーに行って欲しいものなんじゃないかね。それが間違っているとしても。
メリット③:頭の良い人が多い
確かに、いまはベンチャー企業を中心に頭の良い人たちが小規模の会社にも属するようにはなりました。
東大生がスタートアップとかベンチャー界隈にいたりもする。私が就活の時に受けたベンチャーでもいたなあ。
でも、ベンチャーに就職する文化ってこれからだと思うんですよね。
だから、割合で考えると、どうしても大企業の方が頭の良い人は多いんですよね。
そもそも、大企業って人気なんですよ。
だから、受ける人も大勢いるんですね。そうすると、なにが起こるのか?というと、
競争が激化するんですね。
300倍とかを越える倍率の企業もあると思います。
だから、自然と大企業には頭の良い優秀な人が集まってくるんですね。
頭の良い人と働く事って自分にとっては本当にプラスになりますよ。
「そんな考え方あったのか!」と頭の良い人の考え方に触れる事が出来るし、何より頭の回転が速いので、
仕事を一緒にしても速いんですよね。
そういった人たちに恵まれているというのはメリットだと思うし、自分の力も上がると思います。
関連記事:モンスター上司がいるなら、すぐに逃げろ。
大企業に就職するデメリット
ただ、大企業って良い面ばかりでもないと思っているんですよ。
大企業に入るメリットについては書いてきましたが、
大企業に入った事によりデメリットもあると思っているんです。
という事で大企業に入るデメリットについて書いていきましょう。
デメリット①:企業の動きが遅い
大企業ってもちろん企業の資本力はあるんですけど、
大企業は人数も多く、株主の存在があるため、素早い動きが出来ないんですよね。マリオカートで言うなら「クッパ」みたいな感じよ。パワーはあるけど、機動力に欠ける。
例えば、部下が斬新なアイデアとか思い切った行動に出ようとするとしましょう。
でも、大企業だとそう簡単にもいかないんですね。
「その事業は本当に大丈夫か?市場規模は?」という事を果てしなく考えてなくてはいけないんですよ。
これって、リスクになると思うんですよね。このリスクが結果的には業績不振等にも繋がっていってしまうんですよ。
また、これは自分の成長度合いにも繋がって来てしまうことなんですよ。
企業としての動きが鈍いと、だんだんと「どうせ鈍いからそこまで頑張る必要はない。言われた事をやれば良いんだ」となってしまうんですね。
デメリット②:古い慣習がある
これもあると思います。
大企業に入るとどうしても古い企業という雰囲気の中に飲み込まれてしまうんですよ。
飲み会では上司の酒を注いで回り、
仕事では、常に上司の機嫌をうかがうようにしなければいけないんですね。
関連記事:上司との飲み会って本当にいくべき?
こういう慣習がイヤではないという人であれば良いと思うのですが、
そうでないと、かなり厳しいと思います。
私も大企業に勤めていたんですけど、
そこでは、やはり上記のような事が起こっていました。
「未だにそんなことやっているの?」って瞬間が多かったんですよ。
大企業のこういった古い雰囲気に慣れる事が出来ない人はいつまでも慣れる事が出来ません。
そう、私のようにね。
予め考えておきましょう。
就職する前って「そんなの大した事ないだろ」とか思ってしまうんですよね。
でも、意外とこれって重要なんですよ。古い慣習の中で働くって結構大変なんです。
デメリット③:稼ぐ力が無くなる
大企業にいても営業マンであれば、営業成績を上げなければいけません。もうこれに関しては宿命ですよね。
でも、大企業と中小・ベンチャーではそもそも全然違うんですよ。
大企業って少なからずその企業ブランドでモノを売っています。そして、関わってくる人も大企業の人間だからという理由で近寄ってくる人がとても多いんです。
つまり、大企業で良い成績を残す事ってベンチャーで良い成績を残すよりも遥かにハードルが低いんです。
これってある意味ではメリットでもありますよね。
企業ブランドがしっかりしていると、それだけで信用がありますから、売る事が出来るんですよ。
でも、だからこそ稼ぐ力がなくなってしまう事があるんですね。温室育ちになってしまい、生きていく力がなくなってしまう。
企業のブランドに頼ってしまうがために稼ぐ力がなくなってしまい、自力で稼ぐ力を備えられていない人が多いんです。
会社に依存しない人材になるには、これはデメリットなんですよねやはり。
関連記事:なぜ大学生の就職人気ランキングは大企業ばかりなのだろう?
大企業に入るメリット・デメリットから考える事
大企業なりにメリットってやっぱりあるんですよね。福利厚生が良いとか頭の良い人が多いとかっていうメリットってやっぱりあると思います。
でも、デメリットだってあるんです。
そして、このデメリットをまとめるのであれば、きっと「会社に依存した人材になってしまう」という事だと思うんですね。
今って大企業だから安全とか潰れないとかってそういう時代ではないんですよ。
時代は変わってしまい、大企業でも普通に潰れるような時代になってきているんです。
転職だってこれからたくさん起こってくるでしょう。
そんな未来を考えて自分の進む道を考えると良いと思います。
今って、本当に転職サービスが切磋琢磨しているおかげでより良いサービスがたくさん生まれて来ているんですよ。
自分の転職後の想定年収がわかるMIIDAS(ミーダス) とかでもそうですし、非公開求人75%以上でエージェント形式のリクルートエージェント
とかも、
出てきたわけです。

こういったものが象徴するようにいまって転職をして当たり前の時代なんですよ。一昔前の終身雇用的な考え方は終わりに向かっているのではないでしょうか?
皆さんもよく大企業への就職するメリット・デメリットを考えて決断しましょう。
私もかつて大企業に勤めていました。確かに大企業には良いところがたくさんあります。特に住宅手当なんて信じられないほど大きな金額が支給されます。
でも、だからといって大企業が全てではない。
自分に合った企業を見つけるべきなのです。
移り変わるこの時代でどんな選択肢を選びますか?