世の中の多くの人はサラリーマンとして会社に雇われていますよね?
でも、そうではなく自分で起業したり、親の会社を継ぐ人だっているわけです。
ただ、社長がどんな給料をもらって、どれだけお金持ちなのか?ってリアルな所を知っている人って少ないんですよね。
にも関わらず世間では「社長=金持ち」という図式が出来てしまっているんですよ。
しかし、社長だからといってお金持ちってわけでもないんです。私もとある企業を経営しています。
中小企業ですけどね。大企業ではなく、小さな会社です。
ブログもやっていますよ。でも、それ以外にもビジネスをやっているのですよ。だから、私があえて書いてみようかな?と。
という事で今回はそんな「社長=金持ち」という図式について書いていこうと思います。
社長なんて誰でもなれる
社長って世間だと本当に特別視されていますよね?
でも、社長なんて実は登記すれば誰だってなれるものなんですよ。
昔は1000万円の資本金が必要でしたけど、いまはそんなことありません。いまの人は知らないかもしれないよね。
昔は社長になるハードルがめちゃくちゃ高かったんですよ。誰でもなれるわけではなかったのです。
1円の資本金でも社長になることが出来る時代になったんです。
つまり、社長を名乗る事なんて自分の犬に名前を付けるくらい簡単な事なんですよ。
ポチとか、ハナとかね。同じくらい楽なことなんですよ。世間が思っているよりも社長とか代表取締役ってすごいものではないのです。
ただ、登記なんて誰にでも出来るということを言うと、社長は金持ちだと思っている人たちは
「そんなこと知ってるよ!」とか言うんですよね。
でも、それと社長だからといってお金持ちとは限らないということは繋がらないのが世間的な感情ではないでしょうか?
私の友人でもそうです。
社長という肩書きを持っているだけで金持ちだと思っているんです。
社長と名乗る人全てが凄い人だと思っていませんか?そんなことないんですよ。
社長でも稼げていない人なんてたくさんいますよ。そういった事からまずは理解していきましょう。
関連記事:「経営の勉強するわ」と言って起業した人を見たことがない。
社長の給料なんて自分で決められる
これが理解出来ていない人がたくさんいるんですよね。
社長だと自分の給料って自分で決めるんです。俗に役員報酬と呼ばれているものですね。
サラリーマンの人って会社からもらうお金は全部自分で自由に使えるお金だと思っています。
社会保険料とか、すべて天引きされたものをもらうしね。
まあ、これはおおよそ当たっているでしょう。
でも、社長の給料って給料=自由に使えるというわけでもなかったりするんです。
例えばよくある例として、
「法人税を払うよりは所得税で払った方がいい。だから、今年は役員報酬をあげて月に100万円にする」
という事があるんです。中小企業の場合は、税理士さんと話して、「今期はこれくらい利益がでるので、役員報酬は年1500万円で」という形になる。
で、一部を未払金(社長に支払わずに会社にお金を置いておく)として貯蓄するのです。
サラリーマンの皆さんはきっと
「100万円自由に使えるんだ」って思うと思うんですよね。
でも、これって違うんです。
法人税を払いたくないがために所得を増やしただけなんですよ。
極端な例を言うと、50%の法人税を払うのと、25%の所得税を払うのはどっちが良いのか?と考えただけなんです。
いや、いまは法人税が前よりも低くなっているから30%前後なんですけどね……。
つまり、見かけ上は個人の給与のように見えますが、会社のお金なんですよね。
再びそれを会社に貸付金として出す場合だってあります。
つまり、自由に使う事が出来ないお金でもあるということなんですね。
社長の給与を聞いて
「は?そんなにもらってるの?じゃあここの飯代払えよ!」とかっていうのは税金の仕組みや会社の仕組みを理解していない勉強不足の人の意見だと思うんです。
私もよく言われます。「金持ってるじゃん。給料いくらだよ?」とね。給料という概念が少し違うんですよね。
サラリーマンと社長では全く違う。社長は全て金持ちというわけではないし、サラリーマンと同じ尺度では考えられないと思う。
社長=金持ちってのはやはり根本から間違っているんですね。
理解してもらうことなんて無理
ただ、以上の事を会社を経営していない人に話したところで理解してもらえるのか?というとそうではないんですよね。
社長=金持ちという図式から抜けさせる事は不可能だと思うんです。
私の知り合いにも
「社長とか凄いな。金持ち羨ましい」とか言われている人がいたんですね。
でも、こういう人たちに理解させることなんて無理なんですよ。
社長は金持ちだと思っている人たちって
「金持ちじゃないから」って否定しても
「え?じゃあ給料はいくらもらってるの?」
って聞いてくるんですね。
この質問をしている人って本当に本質を理解していないんです。
会社の売上はどれくらいで借入金はどれくらいで販管費はどれくらい?会社の資産状況は?
せめてこれくらい聞かないと金持ちかどうかなんてわからないわけなんです。
でも、そんなこと勉強しようとなんて思わないですよね。
つまり、こういう給料だけが尺度のサラリーマンにいくら金持ちじゃないという事を主張したところで無駄ということなんですよ。笑
下手に役員報酬額なんて言った時にはもう大変だと思いますよ。
「奢って奢って!」ばっかり言ってくると思います。本当に理解してもらえない……。お金の勉強を学校でしていないからこういうことになるんですよ。
経営とか税金とか、資産運用とかね、学校で教えるべき事だと思うんですよね……。
また、これの逆で
「借金があるなら貧乏」という考え方の人も同様ですね。
これも社長=金持ちという図式と似ていて、
良い借金というものを知らないんです。
会社って運転資金がそもそも必要ですし、
投資効果をあげている借金であるならば、良い借金なんです。
借金が悪いものだと皆さんは教わってきましたよね?でも、これってそんなことないんですよ。
例えば、銀行から年利2%でお金を借りて利回り10%の不動産を買ったとしますよね?
※利回りについて:1000万円のアパートを買って、家賃が年間100万円はいってくる物件=利回り10%の物件
すると、その差額の8%が自分の手元に残るんです。(元本の話は置いておいて)
こういう借金であれば、良い借金ですよね?お金がお金を生むような状況を作っているんです。
でもわからないんですよね。わかってもらえないからこそ苦しい思いをすることが多いんじゃないかな。
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社長だからと言われるのが一番苦痛だと理解しよう
社長だから金持ちとか、
社長だから家も広いとかそういう考え方って経営者が一番嫌う考え方だと思うんですよね。
そうやって言われる事って本当に苦痛だと思うんです。
日本には200万人程度はいるのに……。別に社長なんて珍しいものでもないのに……。
社長だから金持ち?なんだそれ?という感じですよね。社長だから、会長だから何?という感じがしてしまう。
社長を社長として話題にあげるのであれば、もっと会社の仕組みを理解しましょう。
きっと税制等色んな事が付随してわかってくると思いますよ。徹底的に学んで欲しい。もしそれが嫌なら話に入ってこないで欲しい。
正直そう思ってしまうよ。
そして、会社を持つ事によって実は多額の利益を出さずとも、手残りを多くする方法というものもわかると思います。
サラリーマンってやっぱり様々な面で理解が足りていないと思います。
社長だからと言って金持ちではないということ、これ、理解しましょう。
理解できないかなあ。社長は金持ちだと思っている時点で何か違うような気がしますよね。
社長よりもお金を持っているサラリーマンなんてどこにでもいると思うよ。外資系のコンサルとかね。
見ていると、「ああ、やっぱりサラリーマンでもお金はもらえるんだな」と思う。
それでも理解出来ない人は金持ち父さん貧乏父さんを買ってみてください!
きっといままでわかっていなかった社会の仕組みについて根本から理解する事になると思いますよ。