仕事の悩み

ネガティブな社長に99%のサラリーマンは助けられている。

ネガティブな社長。こういう社長にイライラしているサラリーマンの人は多いのではないだろうか?と思う。

なぜだからわからないけど、みんな社長に求めるのは「明るさ」とか「破天荒さ」だったりする。世間的にも「俺ならいける!なんとなく行ける気がした!」みたいなことを言ってくれる豪快な人を求めているわけですよ。

でも、実際にはね、サラリーマンを助けているのは「いや、もう俺の会社なんて厳しいよ、この先何があるのかわからないし……」というネガティブ社長だったりする。

ネガティブな社長なんてダサいし、面白くないと思っちゃうよね。でもね、そういう人の方が安定経営ができるわけですよ。

みんなの給料をちゃんと出してくれるわけですよ。

こういう虎ノ門みたいな場所に「かっけええ」とすぐに高額なオフィスを借りてしまう社長よりも、賃料の安い古臭いオフィスを借りるネガティブ社長の経営の方が安定していたりするよ。

 

ポジティブな社長は危機に備えない

 

ポジティブな社長って創業者には多いんですよね。「俺ならいける!俺なら絶対やれる!」とイケイケなタイプが多い。

でも、そういうポジティブ社長ってのは危機に備えようとしないのですよ。

実はね、世の中のお金持ちって実は2代目が多いんですよ。ほら、アメリカウォルマートのセブウォルトンとか、ヤマト運輸の小倉昌男さんとかもね。

当然、創業者が多いけれど、2代目も実は多いことに長者番付なんかを見ると気が付くと思います。笑

フォーブスの長者番付を見て思ったんだよねえ。

危機に備えない経営者の下につくメリットだってありますよ。例えば、「給料をガンガンあげてくれる」とかね。業績に応じて、「儲かったから給料上げるよ」みたいなことを言ってくれるし、実行してくれる可能性も高い。

それができるのは「将来の売上に対して不安を感じていないから」なのよ。でも、そういう社長の下で働いていると、景気が悪くなった時に大怪我をする。

だいたい、給料なんてものは1度上げたら簡単には下げられない。

日本は解雇規制もすごく厳しい。なので、解雇することもできない。結果として、倒産してしまったり、まあ最終的には強制的な解雇をされてしまうのです。

 

ネガティブな社長であれば、「もしも将来的に売上が半分になってしまったら……」みたいなことを必ず考える。そうすると、不景気の時だって生きていくことができるのですよ。

社員側は豪快でクレイジーな社長を求めるし、尊敬する。何なら女性だってそうでしょう?「あはぁ……超かっこいい!」なんて思ったりする。(なんか古いなw)

逆にネガティブな社長を見て、「なんかダサいんだよなあ」と落胆したりする。でも、最終的に残るのはネガティブな社長が経営する会社なのです。

不安でお腹がキリキリして眠れないよ〜」というタイプの人の方が経営的には成功したりするのが不思議なところです。

関連記事:断れない人と仕事をすると、最終的にめちゃくちゃ面倒。

 

ネガティブじゃなければ経営なんてできないぞ

 

全くさ、世の中ってのは不思議なもんで、経営のことなんて何もわかっていない人たちがただただ豪快な社長のことを「すごい社長だ」と評価する。

でも、そういう社長ほどPLもBSもわからない経営のド素人だったりする。で、会社が破綻するわけですよw

ネガティブじゃなければ経営なんて成り立たないと思うんだよね。これ、会社をやったことがあって、不況も経験したり、借金を背負ってやったことがある人ならきっとわかると思う。

業種は何でも良いよ。コーヒーショップでも、八百屋でも良いから、自営業としてやってみると、すごくわかるって。笑

会社ってやっぱり必ず危機的な状況が訪れるわけですよ。例えば、今回みたいにコロナショックみたいなことになるじゃないですか。

で、旅行会社をやっていたとしよう。そうするとさ、「これから先も旅行は大丈夫だ!」と思っていた社長だったら特に旅行以外の売上を増やそうともしないからその会社は大打撃を受けるわけ。

でも、ネガティブな社長は「この先何が起こるのかわからない。戦争とか色々起こったら旅行需要は蒸発する。そうすると、今から別のセグメントで売上を立てないと……」と思うわけですよ。

結果的に後者のネガティブ社長が経営する会社が残るということです。わかりまますか?きっとね、ポジティブ社長からしたら、「ったくあの社長は本当にネガティブでダッせえんだよ!ワハハハハw」という感じだと思う。

一時的にはポジティブ社長の会社の方が売上が上がる可能性だって高い。けど、最後に残るのはネガティブ社長の会社よ。でもみんなの雇用も守られる。

だからね、ネガティブじゃないと結局は経営なんてできないのよ。何かしら悪いことは起こるのだから。

関連記事:ナイーブな人と仕事をする時に私が考えていること

社長がネガティブだったらむしろ喜んだ方が良いぞ

 

社長がネガティブだったら、むしろ喜んだ方が良いと思う。サラリーマンの人たちはさ、社長は強い人であって欲しいと思っているし、社長にはポジティブであって欲しいと思っている。

でも、ネガティブな社長だったらめちゃくちゃ当たりくじなわけですよ。正直さ、就活の時に面接してくれるのなんて中小企業じゃない限りは「役員」くらいまでが限界だと思う。

たぶんですけど、ソフトバンクだって孫正義さんが直々に面接するわけじゃないやんね?笑

だから、まあ新卒の時には社長がポジティブなのか、ネガティブなのかなんてわからないと思う。

けど、もしも入社してから社長と接する機会があって、「あれれ?この人、めっちゃネガティブやんか……」と思ったら、それは超当たりくじだと思った方が良いです。

 

ポジティブすぎて未来の不安とか何もないような人が社長をやると、派手に破綻とかしますから。でもって、「あ、破綻しちゃった♡」くらいのテンション感で報告してくると思いますから。笑

 

世間やテレビは豪華なポジティブ社長が好きだけれど、本当に大事なのは危機に備えられる社長であって、危機感のある社長だと思うよ。

みんなの働いている会社の社長はどんな人です?ポジティブ?ネガネガ?笑

ではでは、まりもでした。

関連記事:生意気な部下は上司のせいで生まれるんじゃないの?

ABOUT ME
まりも
まりもだよ(o'ー'o)ワーキングホリデービザでウィーン在住(2022年〜)の29歳。中高6年間男子校で生活。海外をふらふらしながらなんだかんだ生きています。応援は「アマゾン欲しいものリスト」からお願いします。