コラム

バッドエンド作品が売れる理由

バッドエンド作品が売れる理由

 

映画でも音楽でも書籍でも、バッドエンドな作品ってある一定数存在しますよね?

これからなくなっていくこともないと思います。

ホラーだったり、失恋だったり、サスペンスだったり。
バッドエンドとわかっていてその作品を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか?

今日はバッドエンドの作品について少し考えてみたいと思います。

 

思春期に死生観を学ぶ

 

大学の心理学の授業で児童心理学の授業をとっていたんですが、そこでいろんなアニメ作品や漫画が取り上げられていたんです。

・新世紀エヴァンゲリオン
・攻殻機動隊
・バトルロワイヤル    などなど。

 

どれも血がブッシャァってなるくらいグロテスクだったりバッドエンドな作品です。

でもこういうバッドエンドな作品が中学生、高校生の間でものすごく人気なんですよ。
私なんかは社会人になっても好きですけどね。笑

 

なぜ人気か?

 

それは、その世界にやってはいけないことが満ちているからです。

 

人を殺すことが善とされる世界だったり、殺しても許される人がいたり。

私たちが生きている現代社会ではもちろん人を殺してしまったらそれは犯罪ですね?
でも不可能なことではありません。

日常に起きている非人道的なことはやってはいけないことだけれどやることができることなんです。

 

だからどうしたって自我が形成される時に興味が湧いてしまうものなんです。
でもやってはいけないことだからこそ、それをメディアで埋めようとする。

人を殺してみる想像も殺される恐怖の想像もメディアを通して擬似体験することで、その恐ろしさを自分の中で学んでいくんです。

 

だからこそ特にこの中学生高校生という多感な時期は残酷な作品に興味をひかれる子が多いんですね。

(:思春期との上手な関わり方

日常の幸せの再確認

 

バッドエンドな作品を見ると、とても辛い気持ちになると思います。
そんな時「自分が生きているこの世界はなんて幸せなんだろう」と思えると思うんです。

 

特に戦争モノなんかは、制作側が意図して作っているようなところもありますね。

日本にも昔戦争があったわけです。

 

その時代に生まれていたら、あなたの大切な人が戦地に赴いていたかもしれません。
遺体も見つからず、殉職の知らせだけが耳に遠くこだまする日が可能性としてあったわけです。

でも今の日本に戦争はありません。

 

戦争モノの作品を見た時、視聴者は必ず今の日本の平和に感謝するでしょう。

 

悲しいことに、毎日を生きているとそれが当たり前になってしまいがちです。
戦争のない毎日が当たり前。
殺し合いのない毎日が当たり前。
大切な人がいつもいてくれるのが当たり前。

でも当たり前なんて存在しません。

 

明日戦争が始まる可能性が0とは限らないのです。

明日あなたの大切な人がいつものようにそばにいるとは限らないのです。

 

だからバッドエンド作品ってなくならないんですね。

関連記事:人生はチャレンジしてこそだよね、後悔しない人生を送るために。

 

ハッピーエンドが好きな人

 

一緒にバッドエンドの作品を見たりすると中には「なんでお金をかけてこんなに辛いものを見せられなきゃいけないんだ!」という人がいます。

ごもっとも。

 

作品の好き嫌いはもちろん人それぞれだし、どんな作品を見るかもその人の自由ですね。

でもバッドエンドなものって心に残りませんか?

 

少なくとも私は、面白くてゲラゲラ笑った作品よりも、悲しくて辛くて仕方がなかった作品の方が胸に残っています。

どうしても衝撃的な内容の方が記憶には残りやすかったりするんですね。

 

受け取り手としては不快かもしれませんが、それだけインパクトを残せるから売れるヒット作品にもつながる。

制作側は常に視聴者側に驚きとインパクトを届けようと必死なわけです。

だからどんどん巧妙なグロテスクが生まれていくのかもしれません。

 

人間には怖いもの見たさ、というものがありますからね。
怖いって思っても、その先がどうしても気になってしまうものなんです。

じゃないと怖いままだから。笑

これは心理学的にも証明されている心理効果で専門用語ではカリギュラ効果と言われています。

禁止されるとやりたくなる、
というのですね。

 

鶴の恩返しとかね。見てはいけませんよと言われると見たくなってしまう、そんな物語です。

押してはいけないボタンほど押したくなっちゃったり。
言ってはいけないよ、という人の噂話を誰かに話したくなっちゃったり。

 

これは人間が知らないものは知りたいと思う、できないことはできるようになりたいと思う本能が働いているから起きる現象らしいです。

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どんな時に幸せだ、と感じる?

 

みなさんは日常生活でどんな時に幸せだな、と感じますか?

幸せだな」と改めて感じることのできる瞬間はどれくらいありますか?

 

そういう瞬間ってちゃんと感じようと思う心がないと気づかないうちにすっと通り過ぎてしまいがちだったりします。

 

もしかすると、幸せを感じたい時にハッピーエンドな作品を見て感情移入するよりも、バッドエンドな作品を見た方が、よりリアルに自分の生活に対して幸せを感じることができるかもしれませんよ?

 

日常が当たり前になってしまうその前に。

 

では今日はこのあたりで。

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佐藤まんぼう
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職業:稼ぐニート(♀)。ごく小さなストレスでも与えてはいけない。ストレスに弱すぎて会社もバイトも辞めて稼げるニートになりました。