大人になってみるとわかるんだけど、結構大人って利害関係で一緒にいることが多いと思うのよ。
例えば、仕事なんか顕著ですよね。あなたが社長だったとしよう。代表取締役社長。そうすると、社長であるあなたにたくさんの人が群がってくる。
口を揃えてこう言うのです。「仕事をください」と。でも、それは「あなただから」ではなく、「社長だから」であって、利害関係でしかないんですよね。笑
例えば、あなたが有名な歌手だったとしよう。あなたは売れている歌手。そうするとスタッフが集まってくる。有名人が集まってくる。でも、どうだろう?
あなたに何もなくなったら?
そんな時にさ、何も持っていない時にさ、一緒にいてくれる人って大事よね。
何かを持っているから一緒にいる人が99%です
冷静に考えると、人間関係なんてものは利害関係が99%のような気がする。家族は別です。でも、その他多くのみんなはあなたがお金を持っていて、さらにちゃんと働いているからこそ一緒にいてくれる人だったりする。
何かを持っているからこそ一緒にいてくれるのですよ。有名な社長だったとしても、経営している会社を引退してしまったら、その後も一緒にいてくれる人は相当減ってしまう。
例えば、あなたが宮崎駿の下で働いているスタッフだったとしよう。もちろん、宮崎駿さんのことが好きで働いていると思う。
でも、もしも宮崎駿さんが完全に引退して何もない人になってしまったらどうだろうか?
それでも一緒にいるのだろうか?基本的にはね、悲しいことに人間は利害関係があるからこそ一緒にいるわけです。
普段は意識しないかもしれないけど、基本的にはそうですよ。悲しいことでもあるし、楽でもある。だって、利害関係があれば一緒にいられるのだから。
戦略的に一緒にいられる。でも、その上でね?
「何もない自分の隣で静かに座っていてくれる人って大事だよね?」と思った。私だって経営者でもなくて、ブロガーでもなかったら、誰が一緒にいてくれるのだろうか?と考えると、実は少ない。
みんなだって実は同じだと思う。
仕事関係の人はだいたいが利害関係の上で一緒にいる人だと思うし、何も持っていない自分になってしまった時には、だいたいの人が自分のもとから去っていく。
何かを持っているから一緒にいてくれるわけです。労働力、お金……そういうものがあるから一緒にいるだけであって、それは社会のシステムとしては素晴らしいのだけど、
でも、ね……?
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1人でも良いからそんな人がいてくれたら良いな
本当にゼロになったことがなかった。家族は1人いなくなってしまったけれど、でも母親はいたし、本当の1人になったり、「何者でもない自分」になったことってなかったんですよね、実は。
だから、本当のゼロになった時に一緒にいてくれる人は誰だろうか?と考えると少しだけ不安になる。
でもさ、中高から一緒にいてくれている友達だったりはね、なんかこう……なんだかんだ言っても一緒にいてくれるような気がするんですよね。
大人になってみると、社会は利害に溢れていて、私たちは周りの人間に色をつけるようになる。
- 一緒にいて得をする人
- 一緒にいて損をする人
という分類をするわけです。でも、どちらでもない「ただ一緒にいたい人」はなかなかいないものなんですよね。
1人でも良いんですよ、別に。何もない自分になってしまった時に、「俺はいてやるよ」って人がたった1人でもいれば、きっと怖くないと思う。
それは相手だって同じです。生きているとさ、「レールから外れたら、今会っている人たちと会えなくなるんじゃないかな?」と思ってしまうことがあると思うんですよ。
私もそうだったから。サラリーマンを辞める時には、「ああ、この生活もなくなっちゃうんだな」とかって思ったもんね。普通はそうじゃないかな?
私なんかよりずっとメンタルが強い人はたくさんいると思うけど、多かれ少なかれ思うよね……。
でも、たった1人でも良いから、待っていてくれる人というか、どんなことがあっても一緒にいてくれる人がいたら、別に怖くないよね?っていう。
誰に批判されても、誰もいなくなってしまっても、待っていてくれる人、隣でそっと座ってくれる人がいるならば、どんなことにも挑戦できるような気がするよ。
お金ばかり、名誉ばかりあっても生きていけないものよ。それよりも大事なのは何もない自分の隣で静かに座っていてくれる人。その存在です。
ずっと大事にしていけたら良いなあ
普段から「お前のこと好きだぜ!」なんて男同士では気持ち悪いから言わないよ。というか、まあ口で言ったことなんて1度もないんじゃないかな。
男同士だと結構そんなもんですよね。中学高校の友達なんてもう15年以上もの付き合いになるのに、それでも口に出したことはないような気がするな。
でも、そういう何もない自分の隣で静かに座っていてくれる人って大事だと思うんですよ。
一緒に合コンをする友達。一緒にお酒を飲む友達。一緒にカラオケに行く友達。働く同僚。上司、部下。取引先。
果たして誰なら一緒にいてくれるのだろうか?知り合いばかりが増えても、虚しくなるだけです。
大事なのは、何もない自分と一緒にいてくれる人だと思うよ。利害関係なんていつかは消えてしまう。だから、そういう人とは遅かれ早かれ別れることになるんです。
だったら、最初から「本当に大事な人」を大切にしたいよね。まあ、裏を返せば「閉鎖的」でもあったりするのだけどね。
本当につらかった時、助けてくれた人たちには今でも頭が上がらない。そんな気持ちでございます。まさかのこのブログ読んでないよな?
読むなよな。笑
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