上司と部下が分かり合えないという問題ってさ、やっぱりどこの企業に所属している人でも抱えているものだと思うのですよ。
上司は上司で「俺、あの部下がなんか苦手なんだよな」と思っていたり、部下は部下で「俺、あの上司がなんかきもいんだよ」と思っていたりする。
で、お互いがどうにか頑張ってすり寄って行こうとするわけですよ。でもね、まあ正直なことを言ってしまえばお互いが分かり合うことなんて絶対にできないような気もするんですよね……。
当然と言えば当然じゃないですか?なんか、「分かり合えないお前が悪い!」と、上司or部下が責められることがあるけれど、やっぱり分かり合えないのは当然ですよね、と。
上司と部下が分かり合えないのは当然な2つの理由
世代が違うから価値観が違う
根本的な部分です。世代が違います。20代と50代では、まるで世代が違います。例えば、今の50代からすると「オリビアを聴きながら」みたいな曲が「これこそカラオケの定番でしょ」という感じかもしれない。
でも、今の20代からすると、「いやいや、今はYOASOBIでしょ」みたいね。「ずとまよじゃね?」みたいな感じなわけです。
世代が少し違うだけで、世代が持っている固定観念みたいなものって全然違うものなんですよね。私なんてゆとり世代なんですけど、ゆとり世代の人たちは自由にさせられてきたから「自由に生きる」が正しいと思っている。
でも、60代の役員世代からすると、「我慢してこそ仕事だ」という感じですよね。もう考え方からして違うわけですよ。
別にね、どちらが間違っているということではなく、お互いが違う世界を生きてきてしまったというか、違う時代を生きてしまったというだけなんですよね。
だから、上司と部下が分かり合えないのは当然と言えば当然のことなのです。
だって、価値観が違うのだから。価値観の違う人たちが擦り合わせようと思っても、なかなか難しいですよね。だって、数年じゃなくて、数十年とかけて形成されてきた考え方なのだから。
お互いにね。
利害が一致しない
上司と部下では利害が一致しないことも多い。上司からすると、「俺はもうすぐ定年になるし、これから先は普通の会社が存続すれば良いや」という感じ。そこまで成長意欲がない場合も多い。仕方がないですよね。
だって、自分の会社じゃないし、辞めてしまえば別に自分には何の関係もないことですから。
でも、20代、30代の人たちからすると、「このままじゃこの会社はどうなってしまうのかわからない!事業を拡大し、方向性も変えていかないと!」と思うわけですね。若い人たちはこの先、20年、30年と働いていくわけです。
それを考えると、やっぱり利害って一致しないような気がするのですよ。上司と部下が分かり合えないのは、そもそも世代間によって「利」が異なるからではないか?と。
ここに関しては埋めようがないですよね。
関連記事:上司と部下が対等な関係でなければ、仕事は上手くいかない。
上司は上司で部下は部下で困っている
「会社」という組織は若い人も若くない人も一緒に働く場所です。だからね、上司だって部下だって上手いことやっていこうとするわけですよ。
関係性が悪いまま仕事をするのも何となく嫌だし疲れるから、上司は上司で実は部下に対して気を遣っていたりします。実は会社員で鬱病を発症するのは新人ではなく、
課長、部長だったりします。それは自分が上になり、部下ができてしまったことにより、それがストレスになっているということですね。ええ。
もちろん部下だって気を遣っていますよ。「上司と部下なんて分かり合えないだろw」と思いつつも、やっぱり上手くやっていくべきだと思っているし、上手くやろうとする人の方が多い。
だからね、要するに両方が実は頑張っているのですよ。上司と部下は分かり合えないものだけど、実はお互いがね、そもそも「こっちは気を遣っているのにあっちは本当に無神経!」くらいに思っているんじゃないですかね。
でも、実は「そんなこともないんじゃない?」と。お互いに本当は気を遣っているわけですよ。
上司だって、わざわざ同性の部下と一緒に夜ご飯なんて食べたくないでしょ。
だったら1人で食べた方が良いじゃないですか。気を遣って誘っているんじゃないかな、と思います。まあ、私の場合はね、子供なんで上司とサシ飲みなんてNo, Thank You。という記事でも書いた通り、
上司とのご飯は嫌ですけど……。笑
いつの時代も世代間での戦いはあったよな?
まあさ、いつの時代もやっぱりおじさんと若者はね、分かり合えないものだと思います。
私たちの時代だけ「上司と分かり合えない!」とか「部下と分かり合えない」という悩みがあったわけじゃなくて、いつの時代もありました。
プラトンだって清少納言だって、古代エジプト人だって、誰もが「最近の若い人は……」と言っていた。
要するに、若い人と年老いた人はどうやっても、分かり合えないのです。まあさ、特に今の時代は「年老いて経験があるから年配者を敬おう」みたいなのもないしね。
インターネットを開けば誰かしらが説明してくれるし、知は既に解放されているわけであって……。
そうだね、そう考えるとインターネットによってさらに若者と上の世代に差ができてしまったのかもしれない。
まあそんなことは良い。上司と部下というものは分かり合えない。それは仕方がないことです。
会社という組織でやっていく以上はどうにか上手い具合に付き合っていく必要があるけれど、「基本は上手くいかないよね」というスタンスを持っていれば、少しは冷静になれるんじゃないかな、と思う。
上司と部下が分かり合えないのは仕方がないことだと思うし、それを少しずつわかっていけたら良いんじゃないの?と思うな。
まあ、とはいえ嫌な上司とかは嫌な部下みたいな人はいて、そういう人はね、全力で嫌っちゃえば良いと思うんですけど。笑
結局、その人が好きか嫌いかってことにもなってくるのかねえ。人間ですから、私も、みんなも。笑
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