よくさ、会社が倒産したりすると好き勝手に言う人がいるじゃないですか。経営者じゃない人たちが「もっとこうすれば良かったのに」と言う。
でもね、そういう人たちを見る度に思うわけですよ。
「会社を経営したことなんてない人なんだろうな」と思うのですよ。だって、本当にね、会社を存続させることって難しいことだと思うからさ。
会社を経営して、ずっとその会社を続けるってのはね、どんなことよりも難しいことだと思うのよ。会社なんて当たり前にあるように見えるけど、実はそうでもないんですよね。
簡単に潰れるものなのです。ちょっとね、思うことを書いてみるよ。
企業なんて簡単に潰れるものだと思う
企業なんて実は簡単に潰れてしまうものだと思うのですよ。例えば、ファックスの紙を作ることを専業としている会社を経営していたらどうだろうか?
昭和の時代は良かったのかもしれない。高い給料だって払えたのかもね。でも、そういう企業だってね、
「ファックスなんてもう使わないよね」という時代になってしまったら、用紙自体を使う文化がなくなってしまって、業績も悪くなる。
実際、私の友達がファックスの用紙を作っている会社で働いていたのだけど、2018年にマレーシア工場を閉鎖していました。結構ね、簡単に工場は潰れるし、会社だって危ないわけですよ。笑
例えば、昔、「狂牛病」というものがニュースになった時には、「牛を食べるのって危険じゃね?」という風潮になってきて、そこからは牛肉を販売しているお店の売上が落ちたよね。
たしかあの時はマクドナルドとかもかなり売上が落ちたんじゃなかったかな。社会的な影響が実は大きいんですよね。
こうやって社会の状況が変わってしまうだけで、会社は簡単に潰れてしまうわけですよ。会社を存続させることが「今」できているからと言って、今後どうなるのか?はわからない。
スマホが主流になるなんて誰が思ったのだろうか?ガラケーの部品を作っていた会社はどうなったのだろうか。
そう考えるとね、会社の存続ってね、結構難しいんだなということがわかると思う。ビジネスの寿命なんてものはせいぜい20年程度ですから。それを過ぎたら消えてしまう。
会社を存続させるというのはそれだけ難易度の高いことである、ということはわかっていないとね。
どこで働くのも自由だし、会社なんてたくさんあるのだけど、それら全てが生き残るとは限らない。例えばね、私の好きだったホテル西洋というホテルがあるのだけど、あれもなくなってしまった。
例えばね、第一ホテルとかも危険な経営状態になった時だってあったよね。生き残るってそれだけ大変なことなのです。
思い通りにならないのが会社でもあったりする
よく、「俺だったらこうするね」なんて言ってくる人がいる。でも、それを例えば中小規模である「100人程度」の会社でやってみようとしたとしよう。
するとどうだろう。「俺はこうしたいんだ!」と言った時に、社員はどんな反応をするのでしょうか。おそらく反対する人が出てくるわけですね。
「俺はそのやり方では難しいと思う」といった感じで反対する人が出てくるわけですよ。会社をを存続させるのが難しいのは、「思い通りにならないのが会社である」という前提があるからでもある。
思い通りに全てできるのであれば、みんながちゃんと言う通りに動いて、ちゃんと働いて、ちゃんと帰宅してくれるのであれば全ては上手くいくのかもしれない。でも、働いているのはロボットじゃなくて従業員という人間です。
だから、思い通りにはいかないものなのですよ。会社を存続させるのは「理論」だけではどうにもならなかったりする。理論だけで何でもかんでも上手くいくのであれば、どんな人でも成功しているよ。
「こうすれば良いんじゃないか?」を実行するのって実はそれだけでも大変なことだったりします。
みんながトヨタの社長だったらどうしますか?従業員を動かさないといけないわけですよ。ホルモンバランスが崩れて体調が悪い時でも、家族が死んだ時でも関係ない。
社長として従業員を動かし、行動させなければいけない。これはね、物凄く大変なことなんです。だから、最近は家族経営じゃなくて、「プロ経営者」を外部から呼んできたりしているよね。
三菱商事の新浪さんなんて良い例ですよ。ローソンの社長になったり、サントリーの社長になったり。
思い通りにならないのが会社であり、従業員。だからこそ、会社を存続させることって簡単じゃないのよ。
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外部の人には絶対にわからないことだと思う
いくら勉強していても、いくら投資していても、特定投資家であったとしても、会社を存続させることの難しさについてはよくわかっていないんじゃないかな、と思う。
会社をやっていくということはチームで戦っていくということです。自分だけの力じゃない。総合力として見られてしまうのが会社。
だから難しいわけですよ。自分だけが優秀であれば良いのであれば良いよね。まあ、そういう人はフリーランスになっているのだけど。笑
このブログを読んでいる人の中には「俺ならもっとできる!」なんて思っている人もいるでしょう。私も大学生の時には思っていましたから。
ビジョナリーカンパニー(経営者の間で有名な本)なんかを読んで、「会社にはビジョンが大事だ」なんて思ったりもした。
ただ、それはもっと大きな会社になった時の話であって、必要なのは目の前のお金だったりするんですよ。お金を稼がないと、ビジョンも何もないですから。笑
そこをわかっていない人も何だか多いな、と思います。ビジョンはね、お金がないと描けないよ。基本はビジネスであるということを忘れてはいけない。
ええ。
何かちょっとアツくなってしまったのですが、会社を存続させるのってそれくらい難しいということなんですね。
20年とか、30年とか、それくらい続けるのなんてめちゃくちゃ大変です。ああ、国民は人生に1度くらいは起業してみても良いのかもしれない。
自分の会社を持って、雇用して、頑張ってみる。そしたらさ、結果的に全体としての雇用は増えるわけだし、良くないですか?
雇用環境の改善も大事だけど、それはさ、もっと会社の数が増えれば必然的に起こることです。だって、競争が発生しますから。
今のこの状況ってさ、「起業はしたくないけど、高い給料が欲しい」という人が多いということじゃないのね。どうなのだろうか。
ではでは、まりもでした。