まあ普通に働いていたり、普通に学校に行っていたりすると、周りにはどんどん人が集まってくると思うんですよ。
友達ができたり、恋人ができたり、愛人ができたり、上司ができたり。まあ色々あると思うんですね。
で、何となく充実した気がして、「俺はいつでも助けてくれる人がいるんだ」と錯覚するわけです。
でも、自分を大切にしてくれる人なんて実はそう多くはないものなんですよね。自分のことを心から大事に、大切に思ってくれる人なんて実はそんなにいないんよ。
だからね、大事にしていきたいよね、そんな相手を。
家族が1人いなくなった時に感じた孤独
私の場合は父親が死んでしまった。その時、私は何とも言えぬ孤独感を味わったんですよね……。
「うわ、何これ」と思った。もちろん、こんなクソみたいな性格をしている私にも友達はいました。恋人もいた。
でも、私のことを心から大切にしてくれる人は実はあまりいなかった。恋人であっても、きっとあんまり私のことを大事には思ってくれていなかったんじゃないかな、と思う。
友達に関しては、中学高校、大学の友達、割と心から心配してくれた。良いことではないけれど、大学の友達が「代弁」してくれたこともあった。笑
ただ、やっぱりね、そういう自分のことを大切にしてくれるってそんなに多くはないわけです。父親とか母親ってまず最初に自分のことを大切にしてくれる人じゃないですか。
友達とかって、良い時には良いよ。大切にしてくれることだってある。でも、いつでも大事にしてくれるのか?というと、そうじゃない。
親はさ、例えば私が病気になってしまったら、臓器を分けてくれるかもしれない。親はさ、私が本気でお金に困ったら助けてくれるかもしれない。でも、浅い友達とか、浅い恋人なんてものは助けてはくれないんですよね……。
居酒屋に行って下ネタを言うことはできる。カラオケに行って馬鹿騒ぎすることはできる。そんな人たちはいくらでもいる。
でも、あなたが本当にどん底にいる時、助けてくれる人は誰だろうか?そう考えてみると、実は「あれ?ほとんどいないじゃん」と感じるでしょうね。
そういうものです。実は自分のことを大切にしてくれる人って多くはないのです。私はね、父親が亡くなった時、
「ああ、もうこの世界で自分のことを心から守ってくれる、大切にしてくれる人は母親しかいないのか」と、寂しい気持ちになった。
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誰も守ってくれない孤独感と戦ってきた
何だろう。私はね、何かずっと戦ってきたような気がする。誰も守ってくれない、と思った日、何か寂しかった。
いや、守ってもらうほど精神がやられていたわけじゃないのかもしれない。大変ではあったけど、それでも病んでいたわけじゃないし、前を向いていた。
ただ、それでも、「ああ、俺には守ってくれる人がいないんだ」という恐怖感が私の心の中にずっとあったような気がします。「何かあった時に守ってくれる人」がいるかいないかって大きいと思うんですよ。
実際に守られるのか?じゃなくて、守ってくれる人がいるのかどうか?という部分だと思う。「いつでも倒れられる」と思えるかどうかが重要なんですよ。
そういう人が私にはちょっとあの頃は少なかったような気がする。何人かの友達のことは信用していました。私と中学1年生の頃からずっと一緒にいる人とかね。はい。
このブログ読んでいたら、恥ずかしいな。笑
でも、その人たち以外のことはあまり信用していなかったというか、どうもこう、私は孤独と戦ってきたような気がするんです。
それがね、今ではまあもっと大切に思ってくれる人たちと一緒にいて、大変なことはあるけれど、それでもいつも支えてもらっているような気がする。
だからね、本当にありがたいな、と思う。臭いな、と自分で思うけど、人間ってそういう人がいなかったら、いくらお金があっても簡単に死んじゃうものだと思うからさ。
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自分を大切にしてくれる人を大事にね
私たちは日常を共にしている人のことを軽くみてしまう傾向がある。私も父親のことを軽く見ていました。
最後の日になってしまったあの朝も、「寝たフリ」をしていて、何も話すことができなかった。死んでしまってからは何も話すことができないのに、私は父親を軽視していました。
「またどうせ会えるだろう」と思っていたのです。そしたら、人生でもう2度と会えなくなってしまった。会った時には冷たくなっていて、何も離さない父親になっていた。
警察の安置所みたいなところで対面した父親には到底、私のことを守ってくれそうな「強さ」はなかった。
そこにはただ肉体のみが存在していて、泣き崩れる母親の横で私は淡々と死亡届みたいなものにサインをした覚えがある。
当時大学生。何とも言えず心細かった。自分のことを大切にしてくれる人がこの世界からあと1人になってしまった孤独感。
だからね、これからはもっと大事にしていきたいな、と思ったのよ。自分を大切にしてくれる人なんて実際には全然いないんよ。
馬鹿騒ぎしてくれる友達はいるかもしれないけど、病気の時に助けてくれる人はどれくらいいるのだろうか?心から注意してくれる人はどれくらいいるのだろうか?
自分を大切にしてくれる人と、テキトーな友達の区別はついているのだろうか。私はね、やっぱり泥水もすすってきたからやっぱり考えてしまうよ。
大事にしようね、自分を大切にしてくれる人を。いつか会えなくなる日まで、大事にね。
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