起業と経営

社員の幸せだけを追求したら社員を不幸にするというお話。

よくさ、「社員の幸せを追求する企業は素晴らしい」みたいな論調の記事が世の中に出るじゃないですか。そういう記事が出る度に、

こういう社長は素晴らしい!」みたいな感じで称賛されている。いや、うん、その通りだと思うんですよ。

社員の幸せを追求することは大事なことだと思うし、やっぱり働いてもらうからには幸せになって欲しいよね。

でも、社員の幸せだけを追求すればするほど、社員自体は不幸になってしまうわけですよ。今回はそんなことについてまずは「社員が考える社員の幸せ」について考えて行こうと思います。

社員が考える社員の幸せ

給料を高い水準にしてくれる

給料を高い水準にしてくれることを社員は望んでいます。同じ大学の同期たちの平均的な賃金が「300万円」だったとしよう。

それに対して「600万円だったり、700万円」だったりすると、やっぱり社員の幸福度自体は高いんですよね……。

給料を高い水準にしてくれるということはその人の生活が直接的に豊かになるということです。なので、当然、賃金を上げてくれた会社に対して、

この会社は良い会社だ」と思うはずなんです。

ツイッターなんかを見てもさ、「うちの会社は……!」みたいな感じで、まあ給料を上げてくれたりすると、中身に関係なく会社を賞賛するじゃないですか。

会社側にどれくらいの余裕があって、どんな将来設計をして賃金を上げているのか?ということは関係なく、ただ「賃金が上がった」というだけで、社員の幸せを考えてくれている会社である、と認識してしまうんですよね……。

 

綺麗で駅近のオフィスにしてくれる

綺麗で駅近のオフィスにしてくれたりするのも社員的には嬉しい限りですよね。笑

これは知人から聞いた話なのだけど、オフィスを丸の内エリアの綺麗なところにしたら、女性社員がどんどん入社してくれるようになってきた、とのこと。

 

社員としては、「私は丸の内OLなんだぞ」と思えるからね。そりゃ社員としては嬉しい限りですよね。

例えば、「東京駅か秋葉原だったらどっちの方が良い?」と聞いたら、多くの人は「銀座」と答えるでしょう?

そして、そういうところにオフィスを構えてくれた会社を賞賛する。社員を幸せにしていますよね、見える部分では。

社員は「やった!銀座で働ける!最高!綺麗!」と思うし、その場所にいる人たちの層も素晴らしい。

 

社員が考える社員の幸せってこういうものなんですよね。

関連記事:跡継ぎがいない会社を持つ経営者へ。

 

社長はただ1つ「倒産しないように」を考えている

高い賃金は倒産要因、解雇要因の1つ

高い賃金を支払うことによって、社員側は喜ぶでしょう。「この会社はなんて素敵な会社なのだろうか?」と。

そりゃそうですよ。だって、年間300万円だった給料が600万円になれば、買えるものにも佐賀出てくるわけであって、それだけ裕福な暮らしができるようになるわけじゃないですか。

誰でも嬉しいよね。それを望むし、社員の給料を上げてくれるような会社こそが「良い会社だ」と思うわけですよ。

 

でも、社員の幸せだけを追求して、年収1000万円にしてあげたり、2000万円にしてあげたりしてもね、その年収って後から下げられないものなのです。

社長は自分の役員報酬を「会社の業績が悪いから下げよう」と思って下げることができる。自分の役員報酬を下げたところで、「じゃあ仕事もテキトーにやろう」とはならない。

しかしながら、社員はどうだろうか。「ちょっとごめん、会社厳しいし給料下げたいんだけど」と言ったら対応してくれるのだろうか?

もちろん対応してくれる人もいるでしょう。ただ、対応してくれたとしても、「給料を下げるなんてやばいんじゃね?そろそろ倒産か?」と思わないのでしょうか。

社員の幸せを追求することは大事ですよ?でも、「それだけ」を追求していくと、結局、倒産したり、社員を解雇することになってしまって、結果的に社員はアンハッピーにしかならないのです。

 

地代家賃等も固定費として大きな部分

さっきさ、「丸の内OL」みたいな話をしたじゃないですか。大手町とか銀座とかそういった良い場所にオフィスを持つのはとても良いことです。

社員からは「この会社に入って良かった」と言われるのかもしれない。でも、こういう会社は大きな負担を背負いながら成長していかなければいけなくなってしまう。

月に100万円の家賃を負担していくのか、それとも50万円の家賃を負担していくのか。それだけでも全然違う。

家賃というものは固定費になります。損益分岐点を上げる直接的な原因なわけですよ。だから、企業を存続させるためには、できるだけ家賃の安いところに引っ越した方が良いのです。

家賃の高いオフィスへ移転するのは簡単なことです。だって、お金を払えば良いだけですから。

 

はいはい!払いますよ!」とすれば済みますよね。でも、倒産するリスクは上がってしまう。社員の幸せだけを追求していくと、最終的にはどんどんどんどん会社がリスクを背追い込むようになって、倒産してしまう。

 

社員から見えるわかりやすい幸せを叶えてあげることも大切だけど、見えない部分を支えるのも社長の役割じゃないかな、と私は思う。

関連記事:サラリーマンと経営者の違いをまとめてみたよ

 

会社を全て理解しているのはトップの人だけなんよ

 

きっとね、社員の人たちは理解しないと思うんですよ。オフィスはやっぱり良い場所の方が良いし、賃金は高い方が良い。

私がサラリーマンだったらそう思っちゃうもんね。会社のことを全て理解しているのはトップの人だけです。

 

取締役だって全然わかっていないよ。上場企業の役員なんて「ROE」すらわからないと思う。企業のこと全体を考えて仕事をしている人は本当の本当のトップだけ。

 

だから、理解されないのは仕方がないのだけど、社長だって意外と考えているよ、というのは私が思っていること。

社員からみたわかりやすい幸せだけを追求することが良いことなのか?というと、そうじゃないと思っています。

 

結局は潰れない、倒産しない会社を作り上げていくことが大切ですから。社員は「もっと人を増やしてください!」とかね、「もっと給料を上げてください!」と言う。

で、その通りにすれば、「社長はわかってるわ〜」と言う。で、倒産したりする。笑

 

あのね、何でもかんでも社員の意見を聞いていても仕方がないんですよ。企業の財務を全て理解した上で就職している人なんていないし、そこまで経営のことをわかっているなら自分でやっているか、投資家になっているはずだからね。笑

 

だから、仕方がない。でもね、社員の幸せだけを追求しちゃうと、逆に社員をアンハッピーにすることだってありますよ。それはね、ちょっと伝えておきたいな、と思ったんです。

ではでは、まりもでした。

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まりも
まりもだよ(o'ー'o)「ぼくのとらべる。」というYouTube旅チャンネルやったりブログ書いたり。のんびりびりびり。チョコとヨーグルトが好きです。