起業と経営

従業員ゼロの会社がこれまで以上に増えていく

従業員ゼロの会社ってさ、何だか恥ずかしかったじゃないですか、昔は。従業員の数によってさ、やっぱり会社の大きさってある程度わかってしまうというか。

言ってみれば資本金と同じで、従業員がゼロの会社だったりすると、「え?あ、お1人でやられているんですね」みたいな感じだった。

向こうもちょっとフリーランスをみるような感じだったと思うんですよね。それが昔の時代だと思う。

 

でも、今は変わってきて、「従業員ゼロの会社」が普通になってきたのですよ。そしてこれからの時代、従業員ゼロの会社がどんどん増えてくると思うのです。

経営者は従業員を雇いたくなくなった

従業員への賃金支払いは厳しい

日本は特に従業員に対する保護が強い。アメリカであれば、一時的なレイオフなんて簡単にできるけど、日本だとそうは行かない。

これも昔っぽい制度だな、とは思うけど、日本は「解雇規制」があるから、簡単に解雇することができないわけですね。

 

解雇する時には正当な理由が必要なってくる。でも、この「正当な理由」が難しい。「売上が下がったから解雇したい」と言っても、それはダメです。

会社都合で自由に従業員を解雇することができないのが日本。従業員にとっては良い環境だよね。

でも、経営者からすると、「従業員って面倒だな!だったら従業員ゼロの方が良いや」となってしまうのです。

従業員を1人雇用するのにかかる費用は賃金だけではない。交通費数万円がかかるのと、社会保険料を会社側と折半しているからそのお金もある。

それを考えると厳しいわけですよ。それに最低時給だって上がってしまった。そうすると、安い賃金で働いてもらうことができない。

こんなに高いなら1人でやった方が良いや」となるのです。政府側は「賃金を上げれば経済が回復する」と思っている。

でも、そんなことはない。雇用するのは政府ではなく、民間企業です。なので、「雇用したくないな」と思えば、雇用の蛇口は止められてしまう。

結果的に失業率が上がっていってしまうのです。

 

働き方改革の推進など

コロナウイルスが蔓延し始めた時、私たちは「テレワーク」というものに慣れてしまった。ツイッターなんかをみてみると、

このままテレワークできるならそうしてくれ!」みたいな論調が目立った。正直、この先も「テレワークって楽じゃん」みたいな思考は抜けないと思うのね。

まあ要するに怠けてしまったわけですよ。私たちは普通に出社して、普通に仕事をすることにストレスを感じるようになってしまった。

 

だから、経営者に求める。「働き方を変えろ」と。でも、経営者側からすれば、「だったら従業員なんていらない」と思ってしまうよね。

賃金を払って働いてくれているのは嬉しいのだけど、そこから「テレワークの要求」までされると、面倒で仕方がない。

テレワークで今後も会社が成長していけるなら良い。でも、違う。今の仕事をこなすだけだったらテレワークでも良いと思うけれど、会社の発展はない。

 

オンラインで「新規事業立案」をして、オンラインで「会議」をして、オンラインで「営業」をして、業績を伸ばしていける。そんな社員がいたとすれば、その人は独立開業して成功しているはずです。

サラリーマンをやっていないわけですよ。従業員として働いていない。

それができるなら、従業員ではなく、起業家になっているはずなのですよ。だからね、根本おかしいな、と思う。

 

間接部門のテレワーク化は重要かもしれない。間接部門だって今後は消えてしまうかもしれない。そうなったら、間接部門の社員を営業職の社員にするかもしれない。

 

そういうリスクを考えると、簡単に「はい!テレワークしましょう!」とはならないのです。

だったら、従業員がゼロの方が良いよね、という発想になる経営者が多いよ。

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昔は1人親方で1億円が限界だった

 

これは私の時代の話かもしれませんが、テレワークなんてものがなかった時代において、「1人親方で稼げるのは1億円までだよね」と言われていました。

例えば、物凄い素敵なHPを作ることができるウェブデザイナーだったとして、その人が稼げるのは頑張って「1億円」ということです。

 

だから、どれだけ頑張っても、昔は従業員ゼロの状態だと1億円までしか年間に稼ぐことができませんでした。

でも、これが変わってきた。今はインターネットというものがある。インターネットで経理だってできるし、インターネットを使って広告を配信することもできる。

 

昔は「」を必要としたのだけど、今は人間がいなくても、仕事を広げていくことができるようになっているのですよ。

1億円程度じゃなく、2億円、10億円、中には100億円なんて金額を1人で稼いでいる人だっていますからね。

 

例えば、世界で最も稼いでいるYouTuberは2019年の年収が「76億円」ですよね。Pewdiepieさんね。

個人レベルでもこれだけ稼げるような時代になってしまったわけです。

そうなってくると、「じゃあ俺はもう従業員なんて雇用するのは面倒だから、従業員ゼロの会社でやるわ!法人の方が節税にもなるから良いしね!」みたいなことになってくるのよね。笑

プライベートカンパニーで自分1人だけの会社を作り、節税しながら仕事を進めていく人が増えていくと思うのです。

従業員ゼロの会社にしてしまった方が楽になってきてしまっているし、従業員ゼロの1人親方会社でも、1億円以上のお金を稼げるようになってしまったのです。

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従業員を雇用する時代じゃないのよね

 

まあ正直なことを言ってしまうと、今は従業員を雇用するような時代ではないと思うんですよ。いや、昔からやっている企業であれば、まだまだ従業員が必要な部分ってのはありますよ。

ただ、例えば銀行だってさ、今後は銀行窓口をしめていく意向じゃないですか。

フルバンク型」と呼ばれる従来型の銀行は今後消えていく。UFJの場合、既存店舗の30%を削減予定、とのこと。

 

つまり、今窓口で働いている銀行員さんの30%はいなくなってしまうのですよ。

これから先、この流れはどんどん広がっていくでしょうね。経営者は従業員の雇用を拡大しなければならない?そんなことはありませんよね。

 

最適な人数を雇用して、会社が回っていけばそれで良いわけです。特に上場企業なんてものは投資家の目がありますから、無駄なお金を使うことはできない。

きちんとしたコーポレートガバナンスが機能していればね。

だからね、もっともっと従業員ゼロの会社が増えていくと思うのです。文句も言わず、ミスをすることもないロボットと一緒に仕事をして、人間は何で勝てるのだろうか?

 

そう考えるとさ、自分の仕事についても考えちゃうよね。ただただぼーっとして1日が終わっていってしまっている仕事をしているから、変えてみるのも良いんじゃないかね。

 

これからは従業員ゼロの会社が増えていく時代です。「どこで働こうかな?」じゃなくて、「何の仕事なら受託できるかな?」くらいに考えなくちゃいけないんんじゃないかね。

 

そうそう、そんな時代なんですよ。

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水瀬まりも
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