前の仕事でかなり上下関係が厳しい業界にいました。
今思うと本当に古いなと思うけどそれが当たり前の業界だったし、その道から逸れると仕事がやりにくくなるとずっと思っていたんですよね。
最初からその仕事を選んでしまったばかりに、「それが当たり前だ」と思ってしまっていた節もありました。
それがものすごく辛くて、今思い出してもお腹が痛くなるし、当時は診断があったわけじゃないけど精神的に結構病んでたと思います。
何も断れない状況だった
上下関係が厳しい業界にいたため、上の人から言われることは何も断れないような状況で仕事をしていました。
角が立たないようになるべくすり抜けたりもしていたけど、セクハラパワハラが割と当たり前の業界だったのです。
お酒は飲んでも上の人がいる席では絶対に酔わないようにしていました。
二人きりになったら隙を与えることになる、というのも思っていて、かなり自分では自衛している方だったと思います。
実際私の周りではセクハラ的なことをされて逃げられなくなってしまっている女の子も多かったです。
本当に運が良くて危ない目にはあわなかったけど、それでもそんな状況が辛いなといつも思っていました。
でもそれを我慢しないと仕事を続けることができないと思っていたんです。
本当に地獄のような状況だったなと今では思いますね。
関連記事:会社でのセクハラはなくならないんだろうな、と思った話
飲み会は仕事の延長だった
セクハラされたり危険な目に遭わないようにという意識がもちろんそれ以外にも飲み会の席は仕事の延長のようなところがありました。
女性は必ずえらい男性の近くに座らされるし、もちろんグラスが空いたら「次は何を注文しますか?」とおじさんの酒の管理をしなくてはいけません。
おじさんの話が面白ければいいけど、基本的にキャリアだけ長くなってちやほやされているおじさんの話が面白いわけがないのです。
それでもそんなおじさんに気に入られた方が仕事はやりやすくなるから、他の女性も結構必死でした。
もちろん女性の上司に対しても、ゴマをすっている人がたくさんいます。
なるべく周りの人の機嫌をとって、気持ちよく帰ってもらわなくてはと皆が燃えている感じだったんですよね。
異様な光景だなぁ、本当に。
関連記事:飲み会を途中で帰るのってマナー違反?先輩にすごい怒られた話
人格も否定された
性格が合わなかった女性の上司には人格をも否定されました。
それでも強烈な上下関係があるし、その時はまだ仕事を続けたいと思っていたから言い返すこともできず、
悔しいのか悲しいのかよくわからない涙が勝手に出てきた時がありました。
相手の前で泣いてしまうのも嫌だったし、それを見て相手に「あなたはそうやってすぐ泣くよね」と言われたのも屈辱でした。
性格悪かったなあの人。
上下関係というのはちょっとキャリアが長いとか年齢が上とかそういったことだけなのに、なぜか人格否定をしたりすることができるまで人をつけあがらせてしまうから不思議です。
「そうやってすぐ自分の居心地のいいところに逃げ込むことができる環境の中で今まで育ってきたんだろうね」というようなことを言われた時は
どうしてこの人と知り合って数年でしかないのに、それ以前の私まで全部否定されなくてはいけないのか、と憤りも感じました。
それでもやっぱり「はいはい」って言ってるしかなくてそんな自分にも嫌気がさしていて、すごくしんどかったです。
関連記事:人として嫌いな仕事相手がいて、めちゃくちゃイライラしちゃうよ〜!
仕事が嫌いになった
仕事自体はすごく好きだったのですが上下関係が激しい業界の中にいるうちにだんだん仕事が楽しくなくなっていきました。
仕事を続けるためにひどい上下関係の中でも我慢していたはずだったのに、その仕事自体ももう嫌いだと思ってしまうほどになってたんですよね。
仕事をするとなるとどうしても上司と顔を合わせないわけにはいきません。
仕事は好きでも一緒に仕事をする人が嫌いだと仕事も嫌いになってしまうんだなと思ったんです。
関連記事:個人主義の人は仕事で辛い事が多いと思う。
辞めた。
結果的に私は仕事を辞めました。
本当はその仕事を続けたかったけど、その業界にいる限り人が変わったって上下関係がなくなることはないだろうし、
そんな中でずっと仕事を好きで居続ける自信がなかったのです。
その時は特定の嫌いな上司がいたからその人たちがいなくなってさえくれればと思っていたけど、結局その人たちがいなくなってもまた性格が合わない上司が生まれたら同じような思いをするだけなのです。
結果、人と一緒に仕事をすることが本当に苦手になりました。
他人という自分ではどうしようもない原因のせいで自分の仕事が嫌いになってしまうという状況が受け入れられず、
今は個人事業主として仕事をしています。
大変なことも多いけど、全部自分で決めることができるし、仕事は自分で受けるかどうかということを決められるので相手とも対等な関係で仕事をすることができます。
こういう仕事の仕方をしてみて、仕事を辞めて本当に良かったなと思いました。
世の中には色々な働き方があって、いわゆる一般的に普通と言われる会社勤めだけが正しいとは限らないし、それが合わない人だっているのです。
自分の性格に合った働き方というものがあると思うし、大変なことも多いかもしれないけどそれを模索するのもいいんじゃないかな。
今いる環境で絶対に我慢しなくてはいけないなんてことはありません。
苦しいと思ったら逃げていいし他の方法だって絶対にあります。
今悩んでいる人にはそのことをぜひ知ってほしいです。
関連記事:社会人で「なんのために生きてるのか」って思っちゃう人は多い気がする
では今日はこのあたりで。