アダルトチルドレンという言葉を知っていますか?
アダルトチルドレン(Adult Children)とは、「機能不全家庭で育ったことにより、成人してもなお内心的なトラウマを持つ」という考え方、現象、または人のことを指す。頭文字を取り、単にACともいう
wikipediaより
育った家庭環境によって恋愛に支障が出てしまうことって少なからずあるんじゃないかなと思います。
私自身、両親は離婚していますし、父に対してトラウマ(PTSD)のようなものがあります。
トラウマに対していまだに消化しきれていない気持ちもありますが、
同じような思いで悩んでいる人も周りに多いので今日はこんな話をしてみようと思いました。
言いたいことは、
どんな家庭環境で育ったとしても、自分の人生は自分だけのものだということです。
トラウマがあることも、家庭環境があまりよくなかったのも事実。
それでも自分の人生は決められたものではないし、自分次第でいくらでもいい人生にしていくことができると思います。
そのためにはたくさんの人と愛情の交換をしましょう。
アダルトチルドレン
アダルトチルドレンの原因
- 身体的虐待があった
- 性的虐待があった
- 精神的虐待があった
これらが主な原因とされています。
精神的虐待の中には、
両親の関係が不仲だったり、家庭内が冷めきっていた、などの状態も含まれます。
アダルトチルドレンの種類と恋愛
アダルトチルドレンにはおおまかに分けて5つのタイプがあると言われています。
1:ピエロ(マスコット、クラウン)
これは家庭内の不和を自分がわざとおどけることによって解消しようとしてきたタイプです。
三枚目になることが多く、表面的に人と付き合うことに問題はありません。
ただ、人間関係が親密になってくると、自分の核心に触れられるのに恐怖心を抱くことがあります。
恋愛になるとだんだんと相手と親密になっていくことに恐怖感を覚える人が多いとされています。
2:ケアテイカー
ケアテイカーは面倒を見る世話焼き。
家庭内で欠如したものを埋めようと親や兄弟姉妹のサポートをしてきた子供です。
恋愛になると、自分が恋人にとっての父親や母親の役割をしてしまうところがあります。
私にも、彼氏に対して母親のような感情を抱いてしまってそれが原因で別れた経験があります。
3:ヒーロー
ヒーローは家庭の中で唯一の希望の光になるために常に努力をしてしまう環境の中で育った子供です。
世間に認められるために常に努力をし、責任感が強すぎることに悩んでしまう傾向があります。そんなに無理しすぎることなんてないんですよ。
そんなヒーローは恋愛でも努力してしまいがちです。
努力しなくても、頑張らなくても受け入れてくれる、好きでいてくれる安心感のあるパートナーはどこかに必ずいます。
4:スケープ・ゴート(身代わり)
自分がわざと問題児になることで家族の結束を強めようとしてきた子供です。
共通する問題があると、目的意識が同じになることにより、家族の不和が解消されると考えるんですね。
反抗期が激しくなったり、飲酒、喫煙、万引きなどの問題を引き起こすことがあるとされています。
恋愛では感情のコントロールが難しく、ヒステリックになりがちです。
5:ロストワン
ロストワンは家庭内の問題から自分を守るために自分の存在をなるべく目立たないようにしてきた子供です。
おとなしく、自分の意見を主張することが苦手です。
恋愛においても人生においても、常に自分が存在している価値を求めがちで、悪化してしまうと自信が持てないどころか存在意義を見失って自傷に走ってしまうケースもあります。
また意見を全て相手に合わせてしまう、というケースもよくあります。
暴力のあった家庭で育った子
暴力があった家庭で育った子は「強くなりたい」という意識が強い子が多いです。
目の前で家族が暴力を振るわれているのを見て育っているので「自分が強くなって家族を守るんだ」という意識が強くなるんですね。
私自身は暴力を振るわれたことはないですが、家族が暴力を振るわれているのを見て育ちました。
大声で怒鳴る人や暴力を振るう人はとても苦手。今でもそういう人は大嫌いです。見ていて辛いです。
怒鳴り声にはとても敏感で、街中で聞くだけでも心臓を鷲掴みにされるような怖さを感じる時があります。
どうしたって女性より男性の方が力が強いものです。
だから男性が感情的に怒ったりするのがとても苦手なんです。親が暴力を振るう家庭って普通じゃない、おかしいのは子供じゃない。でも書いていますが、暴力を振るうって愚かですよね。
より穏便な方法で問題を解決しよう、という思考になるので、恋愛でも、喧嘩が嫌いだったり、話し合いのできない異性とはあまりうまくいきません。
友人でもこういう家庭で育った子は論理的な思考を持っていて、理系である女の子が多いです。
通常は男性の方が理系は多いのですが。
関連記事:親が暴力を振るう家庭って普通じゃない、おかしいのは子供じゃない。
父親と娘の話
初めての異性
娘にとって「初めての異性」というのが「父親」だと思います。
私は父のことが好きではありませんでした。
父は母のことが好きでしたが私のことは母と比べるとあまり好きではなかったんじゃないかな。
こう書いてみると、何か悲しいですね。
でも、そうだと思う。
おもちゃを買ってくれても私が想像通りのリアクションをしないと機嫌が悪くなっていたし、
母がいるところで我慢している感情を母がいないところで爆発させて、他の家族に暴力を振るっているところを見たことがあります。
もちろん、ここまで生きて来られたのも、今の自分があるのも父のおかげなので感謝はしています。
それでも男性、というものの一番最初のイメージが父なので、とても男性に対しての不信感や不安感というものがなかなか消えません。
関連記事:結婚できる気がしないのはなぜか?
トラウマと悪夢
夢の中で彼氏とデートしている夢をよく見ます。
でも夢を見ている間ずっと「この人のことが大好きなはずなのになぜかものすごく嫌悪感がする」気がするんです。
起きてみて気づくんですが、夢の中で恋人だと思って接していた人間の見た目が父なんです。
彼氏との夢を見るたびにそういう悪夢なわけではないのですが、かなりの頻度でこういう夢をみることがあります。
恋愛に父性を求める
お父さんに不満の多かった私は恋愛に父性を求めてしまうようなところがあります。
落ち着いた男性が好きだし、自分の父が子供っぽい人だったせいか、多くの男性のことを下に見てしまうし、年上の男性でさえ「子供だなぁ」と感じてしまうことがあるんですね。笑
まぁ根本的に男性は子供っぽいと思ってますけど。笑
トラウマを克服して恋愛するために
トラウマを克服をするには自分のコンプレックスをありのままに話してしまうのが一番だと思います。
自分の弱いところや不安なところをさらけ出すのは怖いことだと思います。
でもそれを隠さずに話せることができたら、何も心配せずに人との新しい付き合い方ができるようになるでしょう。
付き合っている彼氏、彼女に打ち明けるのが怖ければ、友達でも、専門のカウンセラーなんかを訪ねてみても、なんでもいいと思います。
自分の過去を人に話す、これが一番の前進。
なんとなく怖く思っていたものも、口に出してみると何が怖かったのかということが見えてきて、そんな現実にまた遭遇しないためにどうしたらいいのかということが見えてくるはずなんです。
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これからを生きていく私たち
生まれて始めての人間関係である家族。
家庭環境で人生の9割が決まる、なんてことも言われるほど、家庭環境が自分の人生に及ぼす影響って大きいと思います。
でも、冒頭でも言いましたが、自分の人生は自分だけのものです。
この記事に興味を持って読んでくださった同じような悩みを持っているあなたは少なくとも自分の家庭環境が良くなかった自覚がある方でしょう。
ならば、悪かった何かを直すことができるはずです。
少なくとも痛みを知っているあなたは同じ苦しみを繰り返す家庭を作らずに済むはずなんです。
恋愛は家族の次に人と親密な関係になるものですから、怖いなと感じる瞬間があって当たり前だと思います。
私もたまにまったく関係ないのに、彼といて、父の思い出がフラッシュバックする時があります。
彼には申し訳ないけど、本当の事だからね。
でもそれは過去。
今を生きている自分には確かにあった過去かもしれないけれど、今は自分だけのものです。
理解をしてくれて自分そのものを受け入れてくれる人は必ずいます。
どうか自信をもって、まずは話すことから始めてみてください。
関連記事:家族の喧嘩が絶えない、という時に試してみると良いこと。
では今日はこのあたりで。