昔いた職場でとんでもなくソリが合わない人がいたんですけどね、その人に「あなたは今まで自分を肯定してくれる人としか仲良くしてこなかったんだね。
だからいけないんだよ」って言われたことがあるんですよ。
「え?」ってなりました。
どこに「自分のことを否定してくる人と積極的に関わろうとするマゾヒストがいるの?」って思っちゃいましたよ。
だってみんなさ、自分のことを認めてくれたり、尊敬する気持ちを持って接してくれる人と一緒にいた方が楽しくない?
わざわざ嫌いな人と仲良くしようとしなくていいと思うし、嫌いなものを好きになろうとする必要なんてないと思うんだよね。
なぜか世の中では「全部を好きになることが正しい」とか「反対派の意見や否定的な声もきちんと聞くべきだ」みたいな風潮があるけど。変だと思うんですよ。
嫌いなものを好きに、って日本独特だよ
そもそも他の国の教育の仕方を見てると「日本だけが特殊なんだ」と驚かされることが多いのですが、「嫌いなものを好きになるべき」っていう考え方ってあんまりワールドスタンダードじゃないんですよね。
というか日本独特の考え方です。
色々なものに触れて、嫌いなものも許し、受け入れ、あるいは好きになるべき、みたいなのって、とんでもない聖人君子の心を求められている気がしますよね笑
でもそれが日本です。
例えば小学校とかでの勉強も、苦手な教科を克服しよう、という教え方が多いです。
でもそうすると結局、「どの教科でも平均点を取ることができる人」が生まれてしまうんですよね。
で、結果的に自分の長所と短所がよくわからない平均的な人、になってしまいます。
それよりも何かが突出して上手くできる人の方が個性的に見えると思いませんか?
そういう個性をわざわざ潰そうとするのが日本の教育なんだな、って海外を見ていると思うのです。
好きなものをもっと好きになるのは簡単なのに、なぜか嫌いなものを好きになるように、いばらの道を行かせようとするんだよね。
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知らないと嫌いは違う
ただまぁ「嫌いなものも受け入れてみたら新しい世界が広がるかもしれないでしょ」という教えには少しだけ賛同することができて
ここでいう「嫌いなもの」っていうのは「知らないもの」という意味で使われていることがあります。
知らない=怖い、嫌い、みたいな表現かな。
例えばインターネットというものが存在しなかった時代に生きていたおじいちゃんおばあちゃんから見たスマホとかね。
「よくわからないし、個人情報とられたり詐欺にあいそうだから怖い、嫌い」みたいな意見はよく高齢の方から聞きます。
これは多分その便利さとか、素晴らしさを知らないから怖いと思ってしまうんだと思うんですよね。
こういうのはもったいないなって素直に思います。
きちんと知識を身につけて新しいものを吸収していくことができたら、もっと人生が豊かになると思うから。
なので「嫌いなもの」がどうして嫌いなのかということは考えた方がいいと思う。
「よく知らないから嫌い」だと思っているなら、好きになる努力はできるかもしれない。食わず嫌いはよくない。
でも「きちんと知った上でやっぱり嫌い」なのであれば、それはもう別に好きになる方法とか考えて努力しなくていいと思う。
だって理解した上で嫌いなら、好きになるのって無理じゃない?笑
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弱点をなくさなくていい
「弱点をなくそう」「苦手を克服しよう」みたいな教えが出回っているけど、私は弱点はなくさなくていいと思っています。
弱点ってその人の魅力的な部分だと思うんですよね。
例えば自分のいつも遊んでいる仲の良い友達に「嫌いな食べ物」があったとします。
それを聞いた時「かわいいな」ってちょっと思いませんか?
まぁ嫌いなものが多すぎるのもどうかとは思うんでバランスは大事だけど、「こういうものが苦手」といった情報を教えてくれると「あ、自分には心を開いてくれているのかもしれない」と思っちゃうんですよね。
だから人の弱点って実はチャームポイントなんじゃないかと私は思っています。
完璧すぎる人って一緒にいて窮屈です。
自分ばかりが失敗したりダメなところばかりな気がしてきちゃうから。笑
どんなに完璧な人でも苦手なもの、嫌いなものがあるんだとわかるとほっとします。
だからさ、嫌いなものを好きになる方法なんて考えなくていいと思うんですよ。
食わず嫌いはだめですよ。それはもったいないから。
でもちゃんと知ろうとしてみて、その上で嫌いって思ったものなら、別に好きになろうと努力しなくていいんですよ。
この世の中に「克服しないと生きていけないもの」なんてありません。
どうしても心底嫌いなら逃げればいいんです。
私も嫌いな上司から逃げて会社を辞めましたから笑
それよりも、自分が好きなもの、より興味が持てるものに時間を使って楽しく生きていきましょうよ。
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では今日はこのあたりで。