〜目次〜
・自己紹介を明確に
・質問する、質問してもらう
・嘘をつかない
・体験談を話す
・自分の話が選択肢の一つであるということ
塾講師として働いていた経験があったり、今でも人に教えることを仕事の一つとしてやっているので、人に教えるということが結構好きです。
人に話をすることは自分の中の頭の整理にもなるし、どう伝えるべきなのか、ということを考えると新しい発見があったりします。
こうやってテトラエトラで記事を書いていることも、整理になってます。いつも読んでくださっている方、本当にありがとうございます。
人に教える仕事って世の中にはたくさんあるんですよね。
- 小中高大の学校教諭
- 英会話等のスクール講師
などね。でも、人に教える仕事をしながらも、悩んでいる指導者って多いんじゃないかな、と思うんです。
今日は人に伝える仕事について、その仕事の経験者である私が大切にしていることを話します。
自己紹介を明確にする

とにかく自己紹介はきちんとするように心がけています。もう3、4年くらい経ちますが、自己紹介は今でもきちんと行います。
もちろん情報としての自己紹介なんてどうでもいいんです。
すぐ忘れてしまうでしょうからね。
そうではなく自分はどういう人間で、どういうことを思っていて、今何を楽しいと思ってやっているか、みたいなところです。
要はどんなキャラクターなのか、ということ。
相手にとって自分を想像しやすい人間に落とし込んであげる作業ですね。
教えらえる側が「きっとこういう人なんだろうなぁ」というイメージを持ってくれると、それだけで「話を聞いてみたい」と思ってくれるんです。
自分たちが教わる側だと思って考えてみてください。
いかにも普通そうで無個性なスーツの人が出てきたら、「話もつまらなそう」って無意識に思ってしまいませんか?
だからファーストインプレッションで「こういう人間です」というわかりやすいキャラクターを提示してあげることが大切だと思っています。
(:芸能事務所オーディションに合格する方法;こちらはオーディションで着ていく洋服の色について触れたものですが服の色の印象なども相手に自分を伝えるのに大切なものなのでぜひ参考にしてみてください。)
質問する、質問してもらう
人に教えるときってどうしても教える側と教えられる側、つまり話す側と聴く側で壁ができてしまいがちです。
一方通行になってしまうんですね。
一方通行になってしまうとそれは会話として成り立っていないので、相手の思っていることや、わからない部分が見えづらくなってしまいます。
人に教える仕事をする時には、話のきりがいいところで「わからないこと」を聞いてあげること。これはなるべくコマメにやりましょう。
それから話のなかで自分も相手に質問をする、という機会を増やすといいです。(:人前で話すときにやってみるといいこと;この記事でも質問して会話のキャッチボールの大切さを話しています。)
今日私は仕事で教えに入っている現場で生徒たちの性格を知りたくて「好きな食べ物と嫌いな食べ物はなんですか?」という質問をしました。
その生徒たちとは初対面だったのですが、
すぐに答えられる子、すぐには思いつかない子、好きな食べ物がいっぱいある子、嫌いな食べ物がない子、好きな食べ物をどうして好きなのかまで説明できる子、たくさんの子がいました。
たったこれだけの質問で、
その子が
- ハキハキ意見を言える子なのか
- 引っ込み思案なのか
- 食べることが好きなのか嫌いなのか
- 分析することや考えることが好きなのか
質問一つするだけで、その質問の答えだけでなくものすごい情報量を得ることができるんです。
なので、初対面ならば特に、たくさん質問をして質問をしてもらうようにしましょう。
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嘘をつかない

人前で、しかも教える立場になった時ってどうしても見栄があったり、
「相手にとってこういう自分に写りたい」という思いがあって、多少の嘘が入ってしまうことがあるかと思います。
でも結局自分をかっこよく見せるための嘘って何にもならないって知ってますか?(:プライドが高い人って損してるよ!)
教えてもらう側の人って、どちらかというとあなたの成功体験を聞きたいんじゃなくて、失敗体験を聞きたいんです。
だって何かを教えて欲しくてそこに来ているんですから。
私が塾で塾講師をしている時は率先して自分が「失敗したなぁ」ってあとから思ったことを生徒に教えるようにしていました。
だって私がやってしまった失敗をその目の前の子が繰り返してしまわないために私がいるのです。同じ轍を踏まないために私がいるわけですから。
私よりも効率的に学べるように私が教えてあげるんです。
だから先生はなるべく「失敗ばっかりしていた先生」であるべきだと思います。
天才には逆に教えられなかったりするのよ。
天才にはバカの気持ちはわからないと言いますが、本当にその通りで、やっぱり失敗した人の方が教えるのは上手だったりしますしね。
人に教える仕事は奥が深い。
体験談を話す

体験談はその人の性格を知ることができる話でもあり、また感情移入のしやすい話になります。
あの時こう思った、辛かった、という話をすると、相手がより具体的に考えることができるようになります。
私も塾で人に教えていた時は、自分が塾に生徒として通っていたころの話をよくしました。
クラス替えのテストがものすごく嫌だったり、テストの点数を教え合う文化が嫌いだったり、授業についていけなくなってきたときにどういう対処をしていたか、なんて話ですね。
生徒も「先生がそうやってたんなら自分もそうやってみよう!」という気になってくれるんです。
人に教える仕事をする時には「リアル過ぎる体験談」が大切だったりもする。
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自分の話が選択肢の一つであるということ
偉そうに喋りますが、この話は決して「絶対にこうしろ!」と押し付けてるものではない、ということを伝えてあげることも大切です。
本当に大切なのは本人の考えです。
本人が納得できる話にはのっかてみればいいし、納得できないならばっさり切ってもらっても構わない。納得できるまで話し合うのもいい。
それが人間であって個性というものだと思っています。
だからこれはあくまで私の考えであって、「選択はあなた次第だよ」ということをいつも伝えるようにしています。
その情報が正しいかどうか、というメディアリテラシー精神はいつでも持っているべきですよね。
それができると、教えられる側の考えもちゃんと守ってあげることができます。
人に教える仕事って大変ですけど、それは提案のひとつですから。
できるだけその人にとっての選択肢を増やしてあげる作業だ、と捉えるといいかもしれません。
では今日はこのあたりで。
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