友達や恋人、家族などが鬱病っぽい…「どうにかして助けたい」と悩んでいる人は結構多いんじゃないかと思います。
実は私自身そういう経験をしたことがあるんですね。
私の場合は当時付き合っていた彼氏が鬱病っぽい感じで、よく「死にたい」だとか「生きている意味を見出せない」というようなことを言っていたのですが、
当時はもちろん彼女としてその人のことを大切に思っていたので、助けたい、どうにかして変えてあげたい、と本気で思っていたのです。
共倒れになる可能性が高い
自分にできることはないかな、と思って心理学の勉強をしたり、本を読んだりしていたのですが、
彼氏は躁鬱っぽい感じで、元気な日もあれば、声をかけるのも憚られるような雰囲気を醸し出している時もあって、その振り幅のすごさに私も振り回されてしまっているような日々が続いていました。
彼が元気な時は「ちょっとよくなったのかもしれない!今日は楽しそう!」ってすごく嬉しいのに
彼がものすごくダウンしている時は「やっぱり自分には何もできないのかもしれない」と自分も落ち込んでしまってたんですね。
正直どうしたらいいのかわからなかったので、当時学生だった私は心理カウンセラーの先生が相談に乗ってくれる、学生のための相談室のようなところに一人で行ってみたんです笑
そこで「私のことではないのですが、彼氏がちょっと鬱っぽくて…」という相談をしてみました。
「私はどうしたらいいんでしょうか?」という相談をしたんです。
その相談をした時に先生が一番最初に言ったのは、「あなたが一緒に共倒れになってしまわないように、しっかり心のケアをしてね」ということでした。
鬱病の人と一緒にいると、共倒れになってしまう人は多いらしく、実は心理カウンセラーの先生も心の病で退職される方が多いそうです。
そう言われてみて「あ〜私も結構振り回されちゃってるな」って気づいたんですよね。
今思い返すと、普段の思考も結構その彼のダウナーな感じに引き摺り込まれていたように思います。
おセンチになりやすい感じになってた気がする笑
普段一緒にいる人ってどうしても似てくるものだし、それが好きな人ともなると余計にね。
だから鬱っぽい人を助けたいと思っている人は、まず自分が一緒に共倒れにならないように気をつけてほしいな、と思うのですよ。
ちなみに私は家族もうつ病になってしまってた時期があります。うつ病って本当に周りに多いよね〜
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他人は自分の思い通りにはならない
「助けたい」と強く思っていた時期があるのを思い出してみると、あの時一番行けなかったと思う思考は「私がいることで少しでも変わってくれないだろうか」「少しでも良い影響を与えられないだろうか」と考えてしまっていたこと。
でも他人ってそんなすぐに変われるものじゃないんです。
人を変えることなんてできない。
結局はその人が自分で気付いて行動しないと変わらないんです。
でも一緒にいると「何かできないか」って思っちゃうじゃないですか。
これはもう「自分という存在が良い影響を与えられないだろうか」というエゴなんだと思うけど、そういう期待をしちゃうから、そうならない時に「自分じゃ何もできないんだ」って落ち込んじゃうんですよね。
でもそもそも人を変えることなんてできないから、元からそんな期待を持たない方がいいんです。
しかも「何か変わってくれないかな」っていうプレッシャー自体がさらに鬱の人を苦しませることもあります。
だから「自分が一緒にいることで何かできないだろうか」って思うことはやめた方がいいです。
これこそ共倒れの原因になってしまう。
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専門家に任せるのが一番いい
でもやっぱり仲が良い友達だったり、家族や恋人が鬱になってしまってたら「助けたい」って思うものだと思うんですよね。
そういう時に唯一できるのが「心療内科」などのメンタルクリニックをオススメしてあげることだと思う。
私自身が一回行ったことがあるから、「そんなにやばいところじゃない」っていうのも説明できるんですよね。
勧める前に、一度そういうところに自分で行っておくっていうのは結構アリだと思いますよ。
心療内科なんていうと、すごい構えてしまうかもしれないけど
気持ちが落ち着くような造りになっているところが多くて、先生も本当に話をたくさん聞いてくれる優しい方ばかりです。
定期的に自分の話を聞いてくれる場所が用意されている、というのが鬱の人にとって必要な環境だと思うんですよね。
薬とかも処方してもらえるから、「薬を飲めば楽になるはず」という気持ちにも持って行きやすいと思う。
だから鬱の人を助けたいと思ったら「自分がどうにかしてあげよう」と思うんじゃなくて、とにかくそういう心療内科を勧める、っていうのが一番良い対策なんじゃないかと私は思っています。
自分が共倒れてしまわないように、専門的なことは専門家に任せましょう。
共倒れしちゃったら、きっとその助けたいと思っている人だって嬉しくないだろうからね。
では今日はこのあたりで。