ネットにおける「叩く」の意味とは
「叩き」 とは、何かを打ちのめすこと、転じて何かを強く批判すること、手厳しく糾弾したり、非難することです。 「バッシング」(Bashing) とも呼びますが、根拠がある建設的で健全な批判ではなく、悪意に満ちた誹謗中傷なども、そう呼ぶ場合があります。
http://www.paradisearmy.com/doujin/pasok_tataki.htmより引用
インターネットが普及してきて、匿名で書き込めて自分の意見が言えるようになった世の中で、インターネットでの悪口、叩き、みたいなものって一瞬で増えましたよね。
そんなネットでの書き込みに心理について今日は話してみたいと思います。
・ストレスを口にできない社会
・叩かれる芸能人の心理
今日はこんなことについて話してみたいと思います。
ストレスを口にできない社会
日本の社会ってとにかく「意見する」ということがあまり良しとされない社会ですよね?
特に格式ある大きな会社では上司の言うことを聞ける部下が重宝される世の中だと思います。
私の周りでも、会社に不満を持っている人はたくさんいるけれど、
明らかにおかしい制度でも、それを上に話したり、かけあったり、なんてことをする人はなかなかいません。
そういう機会自体が作られていませんしね。
意見を言いやすい環境もないわけです。
そして暗黙の了解的にどんどん会社はブラック企業へと成長していってしまうんですよ。
大きな会社って基本的に雇用している人たちの弱みを握っていませんか?
副業禁止とかいい例ですよね。会社クビになったらその時点でもうフリーター確定です。
だから仕事をクビにならないようにみんなちぢこまって言われたように動きます。
そこには守るべき家族がいたり、生活があったりするでしょう。
だからこそ「失敗してもいいから新しいものに挑戦する」精神がない人が増えていってしまうわけです。
常に背水の陣で仕事しているようなものですからね。
そんな自分の弱味を握っている会社に愛社精神を、なんてことも当然無理な話だと思いませんか?
会社を好きになれなくなり、仕事を好きになれなくなり、自分の生活を好きになれなくなっていくだけです。
合わない会社で働いている人って本当にかわいそうだと思う。
そうすると「もっとこうしたらいいのに」っていう気持ちがどんどんどんどん胸の中に溜まっていってしまうようになるんですね。
負の感情って悪循環で、最初は会社への疑問だったり不満だったりしたものが、どんどん人を憎む方へとシフトしてしまうようになってしまいます。
そこで自分の発言に責任を負わずに意見できるようになったのがインターネットの世界だった訳です。
匿名で発言することができますからここでどんな悪口をいっても会社をクビになることはありません。(もちろん個人を特定できないようなアカウントでの発言ですが。)
するといつも抑制されている分、どんどん悪口が出てきますし、
自分がどう他人に見られるか、ということも気にせず吐き出すことができますから言葉もどんどん辛辣になっていく訳です。
それは必ず誰かに当てられたものであり、ということは相手は人間であるのに、その自覚ができなくなっていってしまうんですね。
秋葉原通り魔事件はこの典型だと思います。
秋葉原通り魔事件
2008年(平成20年)6月8日に東京都千代田区外神田(秋葉原)で発生した通り魔殺傷事件。7人が死亡、10人が負傷(重軽傷)した。
マスメディアや本件に言及した書籍においては秋葉原無差別殺傷事件と呼ばれることが多い。
事件のきっかけの一つである掲示板
加藤は心のよりどころとしていた携帯サイトの電子掲示板で千回を超える書き込みをおこなっていた。そこでは「不細工スレの主」という独自キャラを確立していたが、成りすましによる偽物が現れたために次第に孤立感を深めていった。加藤は、掲示板との関係について「依存と一言で片づけてるものではなく、全ての空白を掲示板で埋めてしまうような使い方をしていた」という。加藤は「掲示板の成りすましによる偽物に間接的に攻撃するために大事件を起こす」ことを決意し、「近年大きく報道されていた大事件として記憶していたのが無差別殺傷事件」として、次第に殺人を予告する書き込みを行うようになっていった。
否定された犯罪要因
- 労働環境
加藤が派遣労働社員であったことから、若者の雇用環境が厳しくなっていることで将来に希望を失い、事件の動機になったとする見方も出た。だが、刑事裁判において、加藤は本件犯行の動機も原因も雇用形態が派遣であることとは無関係であると供述。加藤は、短期間で転職を繰り返した理由は、上記のように職場や人間関係に対して不満があると、雇用主や同じ職場で働いている人と話し合いをせずに、不満への抗議の表明手段として、無断欠勤してそのまま職場放棄して退職するという、極端な考え方とその現象としての言動が原因であると、裁判で供述している。
wikipediaより一部抜粋して引用
労働環境がどんなに悪いとしても、その労働環境を改善するために話し合える環境なのかどうか、というところはかなり重要になってくるところですよね。
関連記事:給料が少なすぎるのは自分のせいじゃない
叩かれる芸能人の心理
叩かれる標的にされやすい芸能人ですが、実際のところ芸能人ってインターネットで叩かれることについてどう思っているのでしょうか?
最近は炎上商法も増えていますし、インターネットで叩かれることこそ、ビジネス拡大のチャンス、と思っている人もいるようです。
叩かれるアイドルの気持ち
知り合いでアイドル活動を頑張っている子がいるんですが、2ちゃんねるなどの書き込みもされている人なので「自分の2ちゃんねるって見るの?」って聞いてみたんです。
そうしたら「見る見る!」という答えが返ってきました。
本人が言うには「悪口ももちろん書いてあるけど、それだけ自分が有名になったっていうひとつの指標になるから見てて楽しい。
悪口さえ書いてもらえないよりずっといい。」のだそう。
やっぱりそれくらいの神経じゃないと前に出る仕事ってできないですよね。
炎上するプロブロガーたち
ブログで記事を書いて収入を得ているプロブロガーさんたちは常にブログが炎上するという事象とともに生きています。
炎上とは、不祥事の発覚をきっかけに、非難が殺到する事態または状況を差す。また、このような状態を祭りとも呼ぶ。
wikipedaより引用
でも当の本人たちはそんなに気にしないんですよね。
例えばプロブロガーのあんちゃさん
みんなネットでの批判とか炎上とかに敏感になりすぎだと思う。
どんなに批判されたって、現実の生活にはなんの影響もないんですよ。
— あんちゃ@プロブロガー (@annin_book) August 12, 2016
タクスズキさん
3年半もブログやってたら、炎上を経験することはあるんだけども、それが実生活に影響あったかというと何もなかった。というか、会ったこともない、これから会うこともない人に批判される、嫌われることって本当にどうでもいいよなあ。それを恐れて本音を発信できないなんてもったいなさすぎる。
— タクスズキ@プロブロガー (@TwinTKchan) August 17, 2016
そしてイケダハヤトさん。
炎上おいしいです?✌️
— イケダハヤト (@IHayato) August 18, 2016
炎上おいしいまで言ってますからね。
ちなみにイケダハヤトさんの言葉に「出る杭は打たれるという言葉がありますが打たれて曲がるくらいならそれまでだ」という言葉があります。
人と違うことをすることや、きちんと自分が思った意見を提示していくことって非難の対象になりやすいです。
でもそれこそが個性であって、その人がその人であれる行為なんじゃないかなと思います。
曲がってしまうくらいの弱い意思ならば表へ出すなということですね。
関連記事:自分を責めるのはもうやめよう。
叩くならブログでも始めれば?
インターネットでとても意見を言いやすい世の中になったことは悪いことではないと思っています。
それだけみんなが普段言えない気持ちを抱えていることの表れだから。
でもだからこそ、その意見が、なにかしらの影響を与えられるような意見になるといいですよね。
会社で言えない意見も、ただ悪口としてインターネットに書き込むのでは生産性がありません。
そんな人こそブログ書けばいいと思うんですよ。
今はそういう同じような気持ちを持っている人がたくさんいますから、共感してくれる人もたくさんいると思います。
そしてネットは世界に発信することができるツールなんです。
一人の意見が世界を変えるかもしれません。
関連記事:ブログで稼ぐ人っているけど、その仕組みって知ってる?
それでは今日はこのあたりで。