無様な自分に嫌気が差すことだってあるよね。人生ってさ、なぜだかわからないけど、不思議なくらいうまくいかないことがあって、
そんな時にはさ、「何なんだろうな、俺の人生……」くらいに思ってしまったりするじゃないですか。
無様な自分を曝け出しながらも生きられるような人って実は少なくて、無様な自分のままで生きていくくらいだったら、と死んでしまう人だっている。
人間、仕事とか恋愛とか全ての調子が良い時には、強くなる。でも、人間の本質って「無様な自分と向き合った時」に出るような気がするんですよね。
それでもね、どんな状態でもさ、生きていこうよ。
無様な生き方を誰もが怖がっている
まあさ、すっごく普通のことだし、当たり前のことなんだけど、みんな無様な生き方なんてしたくないじゃないですか。
私だって、オシャレに綺麗に生きていくことができるのであれば、その方が良いし、その方が楽だと思ってしまうわけですよ。
みんなもできれば無様な自分なんて経験したくもないでしょう?例えば、借金だらけになって、毎月毎月返済に追われていて、いつも頑張っていないといけないような状態ってつらいじゃないですか。
まあ、これ、私のことなんですけどね。笑
周りの人たちは普通に働いて、普通に素敵な家庭を築いているのに、自分だけが大変な人生を歩んでいる、惨めな人生を歩んでいるなんて悲しいじゃないですか。
だから、そうならないために、できるだけ安全な道を歩む。夢があっても諦めて、サラリーマンになったりさ。
私たちは「成功したい」という欲望よりも、「失敗したくない」という不安の方がだいたい大きいわけです。稀に、「失敗なんて知らねえやい!」みたいなセロトニンドバドバの幸福論者もいるのだけど、
それは少数派ですよね。基本的には誰もが怖がっている。無様な自分に成り下がりたくないし、そんなことになったら生きていけないと思っているのです。
でも、そんなことはないのよね。無様な自分、生き方を誰もが怖がっているけれど、それでも挑戦する方向に動いて欲しいし、たとえ無様な自分に成り下がったとしても、生きて欲しい。
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無様な自分を受け入れず消えていく人たち
私は数年前に、知人を自殺で失ってしまった。今でも覚えています。
悲しいことは突然起こる。そんな時に「それでも生きよう」と思える自分でいられたら良いね。という記事で書いたのだけど、
私の知人は無様な自分を受け入れることができずに死んでしまったんですよね。彼はその当時、無職で、精神的にも参っているような状態でした。
今の日本では、35歳以降になってくると、就職が難しくなってきますからね。彼の場合は50歳程度だったかな。
50歳程度になってきてしまうと、働き口がなくなってしまうわけですよ。彼の場合はタクシー運転手にも応募していたのだけど、それもダメで……。
かと言って、生活保護を受け入れたくもなかったのですよ。
だから、そんな自分を受け入れられなくなって死んでしまった。私としては遺書に自分の名前が書いてあったし、死んでしまった私の父親の名前も書いてあったから、何だか複雑な気持ちでした。
もちろん、そういう人がいるのもわかる。やっぱり人間にはプライドがあって、プライドが0の人なんてきっといないと思うのね。
だから、死んでしまう人の気持ちがわからなくもない。自分のことに置き換えると寒気すらしてくる。
でも、それでも生きなきゃいけないのよ。無様な自分を曝け出して生きていくくらいなら、死んだ方がマシだ、と思っている人は多いのかもしれない。
プライドを持っていき、プライドを持って死んでいく。そんな人だっている。
けどさ、ダメだよね。やっぱり生きないと。
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どんな姿でも良いじゃないか
例えば、周りが結婚していて自分が独身だったとしても、友達がいなくて寂しかったとしても、給料が低くてつらかったとしても、どんな姿でも受け入れるしかないわけですよ。
私たちは無様な自分を受け入れることができない。だから、死んでしまったりする。
私の知人みたいに、血だらけになりながら、マンションから飛び降りてしまう。あの時の事件現場っていうのかな?一生忘れられないよ。
血が飛び散っている現場なんてみるものじゃないよね。警察の人たちに囲まれながら、私が現場で「指差し確認」をしながら確認していった。
あの日は就活の面接日だったんだけど、自殺してしまったのが前日の深夜頃で、捜査に6時間くらいかかったので、結局面接には徹夜で行ったっけ……。
だからこそ鮮明に覚えているんだろうな。
わかるよ。つらい日常とか、逃げたくなる現実とか、どうしようもない孤独とか。世界で1番不幸な気がして、世界から自分だけが置いていかれているような気がしてきて。
マイナスな発想が核融合反応みたいに爆発してきて。
そりゃわかるさ。誰だって、いつも明るい人間ってわけじゃない。死にたくなる時だってあるでしょう?泣きたくなる時だってある。
でも、それでも生きるべきなんですよ。生きる意味がなくなっても、今がどれだけつらくても、生きてみて欲しい。
私だって、最悪の時期があった。けど、生きてみたら、あの頃感じた悲しみとか孤独の深さと同じくらいの「楽しさ」が人生にあったから。
あの頃は世の中の全てに不感症気味で、何をしていても楽しくない、何をしていても虚しい。そんな状態だった。
でも、今は違うからさ。生きていて良かったな、って思うから。
無様な自分でも生きてよね。
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