コラム

本当の親じゃない家族と暮らしていた日々に思うこと

私には本当の親じゃないお父さんと暮らしていた時期があります。

 

本当の親だった父親と離婚した母が子連れ再婚をして

血の繋がっていない父親と大学生になるまで一緒に暮らしていたので、15年以上一緒に暮らしていたことになるのかな。

 

最近日本の離婚率も高くなってきていて今じゃ3組に1組の夫婦が離婚する世の中なんだそうです。

親が離婚している家庭も珍しくないでしょう。

 

とはいえ、家庭のことは他の誰かと比べてどうの、っていうような単純なものではありません。

私も本当の親じゃない、って知った時はそれなりにショックだったんですよね。

 

本当の親じゃないと知ったのは小学生低学年の時だった

 

私は父親が本当の親じゃないと知ったのは小学校低学年の時でした。

 

本当の親じゃないけど、私が物心つく頃にはもう一緒に住んでいたので、

私は母親も父親もみんなと同じように血の繋がった本当の親だと思っていたし、それに対して疑問に思ったことは一度もなかったんですよね。

 

確かお母さんと一緒にお風呂に入っていた時かな。

そんななんでもない時間。今思うと「なんでそんな時に!?」と思うようなタイミングで「実はお父さんは本当の親じゃないんだ」ってカミングアウトされたんですよね笑

 

小学校低学年でまだ大人とは言えなかったし、なんでそんなタイミングで言ったのか未だに不思議だけど

それを聞いた私は「親ってそんなに簡単に変わるものなんだ」と思って「今のお父さんも急にいなくなって別の人になってしまったらどうしよう」と唐突な不安に襲われ

お風呂場で大号泣したのを覚えています。

 

母親に何度も「今のお父さんはどこにも行かない?」と聞きました。

お母さんは「大丈夫だよ」って言ってくれたから「それならまぁ本当の親じゃなくてもいっか」と思えたんですよね。

 

特に今日までと父親の関係性が変わるわけでも、父親自体が何か違うものになってしまうわけでもないんだから

今の父親と離れることにならないならそれでいいか、と。

謎の納得をしました。

 

父親は本当の親じゃなかったけど、彼なりに私を愛してくれて大切にしてくれていたと思います。

 

友達とお父さんの話をする時に「(でもうちは血が繋がってない本当の親じゃないんだよな…)」と心の中で思ったりすることはあっても

両親は再婚して籍も入れていたので特に日常生活で困ることはありませんでした。

 

名字が変わるのがかわいそうだからといって、父親の方が名字を変えてくれたし。(長男だったのに笑)

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本当の親じゃない父親とは折り合いが悪かった

 

小さい頃は「父親がいなくなってしまうのが怖い」と思っていたのに

それなりに物心ついてくると父親とは折り合いが悪くなっていきました。

 

性格的に合わないところもたくさんあったし

むしろ本当の父親のように

  • 「お父さん臭い」
  • 「お父さんベタベタしないで」
  • 「お父さんめんどくさい」

なんてことを思っていたし、時には口にしていました笑

 

幼い頃から一緒に暮らしていると本当の親じゃなくても、本当の親っぽくなるものなのかもしれない。

 

本当の親とは遺伝的に近いから嫌悪感を感じるようにできてる、なんて言うけど

きっと遺伝的に近いとかなかったはずなのに父親が嫌いでした。

これは人間的に嫌いだったのかな笑

 

「お父さんとお母さんどっちが好き?」って聞かれるのも嫌だったし

高校生になっても「昔は一緒にお風呂入ってたのにな〜」って言われるのが気持ち悪かったし

ちょっと暴力的なところがあって、怒ると怒鳴って壁を殴るもの嫌いだった。

 

血が繋がってるとか繋がってるとか関係なく、仲良くなれない親子もいるよね。

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感謝しているし、恨んでもいる

 

今は本当の親じゃない父親と連絡も全然とっていないんですよね。

母が二回目の離婚をし、母についていく形でまた家を出ました笑

 

でも15年以上本当の親じゃない人と一緒に暮らしてみて、

血が繋がっていない私のことを本当の子供のように愛してくれたのにはとても感謝している。

きちんとした教育を受けさせようとはたらきかけてくれたし、彼が父親じゃなかったらできなかったこともいっぱいあったと思う。

 

こうして今パソコンで仕事をしているのも、機械オタクな父が私にパソコンを買い与えてくれたからだと思うし笑

 

でも感謝していると同時に、未だに父親が夢に出てくることがあって

夢の中で言い争いをしていたり、怒鳴られたりしてたりするんですね。

 

離婚はしたけど母親との間では父親の話はタブーみたいになっています。

母もそれなりに色々思うところがあって傷ついたんだと思う。

関連記事:父親のトラウマを克服できつつある今、言えること。

 

血が繋がってるかどうかは関係ない気がする

 

2番目のお父さんは本当の親じゃないけど本当の親のように愛してくれた。

でも本当の親じゃないということが複雑な感情を生んだのも事実だし、なんか変な家庭だなぁと思いながら生きている時があります笑

私もずいぶん男らしく育った気がするし。

 

ただ最終的に言えるのは、本当の親でも折り合いが悪い家族もいれば

本当の親じゃなくてもすごく仲が良い家族もいるってこと。

私は本当の親じゃなくても15年以上一緒に住み続けられた。結局歩んでいる人生は今は違う方向を向いているけど。

 

血が繋がっているかどうかが重要なんじゃなくて

「その人との関係性」でしかないんだな、と思います。

 

自分が嫌なのだと感じるなら本当の親かどうかなんて関係なく、家は早く出た方がいい。

「家族なんだから」とか「家族になろうとしてくれているんだから」みたいな気持ちは自分を苦しめるだけなんですよね。

本当の親でも仲良くない家族もいるのだから、「その人と合わない」って思うなら

同じ家に住み続けるほど地獄なことはないですよ笑

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では今日はこのあたりで。

ABOUT ME
佐藤まんぼう
職業:稼ぐニート(♀)。ごく小さなストレスでも与えてはいけない。ストレスに弱すぎて会社もバイトも辞めて稼げるニートになりました。