ベストを尽くすことはいつも心掛けている。
それは投資家としても、経営者としても、ブロガーとしても心掛けていることです。
でも、ベストを尽くしたところで、やっぱりうまくいかないこともあるんですよね。
「あんなに練習したのになんでダメだったんだろう」なんてことがやっぱりある。そうすると落ち込みますよね。
できなかった自分を責めてしまうこともあると思う。
でもさ、仕方ないのよ。ベストを尽くすべきだけど、ベストを尽くしたなら、失敗しても仕方ない。
私はそう思って生きているよ。良いんだ。それくらいで。じゃないと、心が傷ついて、動けなくなってしまうから。

そんなことをね、夜道を歩きながら考えていたんだ。
完璧なんて存在しない
自分にとってのベストを尽くす、ということは心掛けている。
でも、完璧な状態まで持っていけるのか?というと、実はそうではないんですよね。
そもそもさ、「完璧」なんてものは存在しなくて、どれだけ努力をしても、ミスをしてしまうことはあって、できないこともたくさんあって、そんな中で生きていると思うんです。
だから、自分の中でベストを尽くすことができたら、もうそれで良いのかな、と思っている。
完璧になるまで努力を続けよう、と思っていたら、きっと私たちの身体はどこかで壊れてしまう。
ほら、たとえばさ、学校のテストでも「めちゃくちゃ頑張ったわ!」と思ったところで、オール100点の成績は取れないでしょう?
私だって「もう死ぬほど勉強したわ!100点間違いないわ!」と思ったテストで100点を取ったことがありません。英語なんて全文暗記していたのに、学校のテストでは100点を取ることができなかった……。
「Mary」が何をしたのかも覚えていたのになあ……。
人間は不完全な生物だし、その時の運もある。
だから、完璧にこなそうと思ったところで、完璧な状態を作ることはできないんですよ。
ベストを尽くすことはできても、完璧を作り出すことはできない。
逆に、完璧な自分とか、完璧な成果を追い求めてしまえば、心は途端に病んでしまうと思う。
私は完璧を求め続けていた
私自身、元々は「完璧に頑張ろう」と思っていました。
たとえば、仕事であれば、120%の力を出していましたよ。自分の身体に無理があっても、「死ぬ気でやればいける」と本気で思っていました。
私の精神性はどこぞの広告代理店のようになっていました。でも、疲れるだけだったんです。
完璧なんて存在しないし、完璧を求めてしまったら、際限なく努力しなければいけない……。無理ですよ。
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私は今この瞬間のベストを目指している
私だって、今この瞬間のベストをいつも尽くしているような気がするよ。私は会社を経営しています。だから、当然、普通の人以上の努力が必要になってくる。
だから、常に勉強し、常に「未来はどうなるのか?」を考えている。会社にしても、投資にしても、歩みを止めた者は市場から消されてしまう。
「もういいよ、君」という感じで、市場から爪弾きにされてしまう。ドライだけど、現実的にはそうだと思う。
だからね、私はいつもベストを尽くすようにはしています。ブログだって同じ。ブログだって、より良い情報に更新しているし、より良い言葉を探している。
よく、サラリーマンの街「新橋」とか「大手町」に行って、「人はどんなことで悩むのだろうか?」と考えながら歩いてみたりもしている。

赤い服を着ている人がいたら私です……!
「読んでくれた人の心はどうすれば心が楽になるのかな」と常に思いながら書いています。読んでくれている人たちのことを想像しながら書いている。
ツイッターとかで質問をくれたりすると、「ああ、世の中にはこんな悩みを持つ人もいるんだな」と、参考にしながら書くような時もありますよ。
そうやって、常に改善し、良いものを世の中に出していきたい、と思っている。
でも、そうはいっても、失敗してしまう時はある。たとえば、私はとある事業で売上の50%上昇を成功させたけど、その一方で不動産事業では数百万円のマイナスを出してしまった。
どちらも同じように努力していた。
他の人よりも、頑張っていた。でもね、ベストを尽くしても、私たちは失敗してしまうことだってあるんですよ。
だから、仕方がない。ベストを尽くすことは大切だけど、それ以上は許してよね、と思いながら仕事をしている。
人間だからね。完璧な存在ではない。「全知全能の人間」ではないから。
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全力を尽くした上で、与えられたカードを受けいれる
私は経営者だけど、きっとサラリーマンでも、個人事業主でも、学生でも同じだと思うんです。
「失敗したらどうしよう」と思うようなことがあって、何とか乗り越えて生きているんじゃないかな。
私たちは失敗することを恐れる。だから、できるだけ努力をする。ベストを尽くすのです。
ベストを尽くせば、失敗する確率は下がるからね。でもね、やっぱり努力をしても、私たちは与えられたカードの中でしか人生というゲームを楽しむことができない。
どんな時でも失敗することのない「ワイルドカード」のようなものは存在していない。
だから、「ここまで努力したから仕方ないんだ」と開き直るしか方法がないんです。
今でも思い出すと恥ずかしくてなってしまう思い出ってきっと誰にでもあるでしょう?
私も随分前の話だけど、学生時代の文化祭でバンド演奏をした時に弾いた「Holiday」という曲のソロパートで盛大にミスしたことが忘れられない。
最前列で観ていた後輩くんが「ん?」という顔をしていたのが笑えてくる。そんな彼が、今はミュージシャンになったのだけど……。
他にもある。先ほどの話とは違う、自分が所有している物件をおそらく「市場価値の半値」程度で売ってしまったことがある。
北海道の漁師町にある物件だった。あれは本当にもったいないことをした……。最悪ですよ。
どちらも最前の努力をしたつもりでした。でも、それでもやっぱり失敗してしまう時はあるんですよ。
ベストを尽くすことは大切だけど、必ずしも成功するわけじゃない。
だから、それはもうね、仕方がないんです。努力はする。ベストを尽くす。
でも、それ以上は与えられたカードによるよ。だから、深く考える必要はない。未来を不安に思う必要だってない。
努力をしたのであれば、後は何も考えずにステージの上に上がっていくだけだ、と私は思う。