人生

父親が過労死したんだよね。遺族である私が伝えられる3つのこと。

父親が過労死しました。この事実を認めたくない。私は父親が過労死をした、なんて思いたくもなかった。

だって、強い父親だったから。屈強で、いつでも優しくて、精神的にも強い男だったから、父親が過労死をしたなんて、信じることができなかったんです。

でも、父親が亡くなってから随分と長い時間が経ち、冷静に考えてみると、やっぱりあれは過労死だったんですよね。

死因は急性心不全でした。父親は経営者です。経営者だから「労働基準法」みたいなものはない。

 

経営者は限界まで頑張るしかないのです。本当は自分でコントロールしなければいけない。

ただ、経営者が休めば、会社が潰れてしまうこともある。だから、世の中の経営者には休めない人がたくさんいるんじゃないかな、と思う。

 

でも、父親が過労死してしまったら、やっぱり家族は悲しむよ。いま、私が伝えられること。

書いてみるね。

 

健康診断ではわからないこともある

 

父親は頻繁に健康診断に行っているタイプの人間だったんですよ。父親は過労死しましたが、過労死する前もウォーキングをしたりして、健康的な生活を送っていました。

健康診断の結果的にもむしろ良い方で、ウォーキングなどにより、健康状態は良好だったのです。

 

でも、それでも、死んでしまったんですよ。健康診断なんて馬鹿らしい、と思ったよね。健康診断では全ての項目が改善されていた。

 

にも関わらず、私の父親は過労死してしまったのです。健康診断の結果が良くても、人間は簡単に死んでしまうものなんですよ。

過度に働けば、ある時突然心臓が悲鳴をあげる。「もう無理だよ」と心臓がストップしてしまうのです。

 

私の父親もそのタイプでした。死ぬ直前はスポーツをしていたのですが、スポーツをしている時に「身体に力が入らない」と言い始め、休憩したそうです。

すると、その数時間後に「遺体」となって車から発見されたのです。

 

リクライニングを目一杯倒し、休憩していた父親は突然亡くなってしまったのです。眠るように亡くなっていた、と説明されました。

 

悲しいよね。父親が過労死してしまうなんて夢にも思わなかった。健康診断の結果もよかったのに、突然亡くなってしまったからね。

 

でも、人間なんて思っているよりもずっと弱い存在なんですよ。もっと身体を丁寧に扱う必要があるのです。

関連記事:父親のいない家庭で育った私が伝えたい3つのこと。

 

2日連続で徹夜状態は危険なんだ

 

死ぬ直前の父親はとにかく忙しそうだった。朝の3時くらいに起床して、九州に出張に行っていた。

先方を接待していたのですが、接待する時には朝の3時とか5時とか、そんな時間まで接待が続く。

そんな状態で接待をしていることが多かった父親だったけど、死ぬ時には2日連続でそういう状態が続いたんですよね。

 

そんな忙しい日々が終わり、次の日には東京に帰ってきて、スポーツをしに出かけた。それも朝が早かった。

そしたら、私の父親は死んでしまったのです。父親も自分が過労死をする、なんて思ってもいなかったと思う。

 

そういうものなんですよ、きっと。私たちは人生で「1度」しか死を体験しない。だからわからないんですよ。

どういう状態になってしまったら死んでしまうのか、がわからない。お酒みたいに、「あ、このくらいになったら吐いてしまうな」という感覚がわかっていれば良い。

 

でも、「」に関してはそんな感覚を得ることができないのですよ。わからない。死んだことがないからね。

何となく危険な感じ、危ない感じがないままに、死んでしまうのです。だから危ないんですよ。

 

父親が過労死してしまったからこそ、「2日連続の徹夜は危ない」とかね、思うけど……。でも、そんな感覚がわからない人が多いんじゃないかな、と思う。

 

人間はそんなに強くないよ。人間なんて簡単に死んでしまう。ある日突然、「さよなら」とも言わずに死んでしまうのです。

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殴ってでも休ませろ

 

私はね、親しい人には言っているんですよ。「殴ってでも休ませろ」とね。忙しい人とか、夢に向かっている人は頑張ってしまうものなんです。

特に精神的に強い、私の父親のような人だったら、どこまでも頑張ることができてしまう。でも、それだと死んでしまうんですよ。

 

私の父親のように過労死してしまう。だから、周りの人がもっと頑張って、努力して、殴ってでも休ませないといけないんです。

命よりも大切なものなんて何もない。命があったら、何でもできる。アフリカの奥地に行くことだってできるし、夢を叶えることもできる。

 

でも、命がなかったら何もできないんですよ。生きているから、私たちは前に進める。

生きていなければいけないのです。父親が過労死しないように、家族は殴ってでも休ませてください。

 

大切な家族です。父親はこの世界にたった1人しかいないよ。いまでも思い出す。父親の匂いとか、父親の声とか。

 

つらくなるほどに覚えているよ。もう同じようなつらい経験をする人が増えて欲しくない。

 

だから、こうやって伝え続けるのです。ブログでね。

大切な人の命は周りの家族が守ってあげよう。そう、思うんです。

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水瀬まりも
月間20万人が読む「テトラエトラ」というメディアブログ運営/4つの会社の経営者、役員(人材会社、広告代理店、映像、不動産)/大学生の頃に父を亡くしビジネスの世界へ/前向きに生きることができる言葉を綴っていくよ。「まりもの秘密基地」というYoutubeチャンネルもやってるよ。