人生

愛された記憶はしっかりと頭の中に残っているよ。

私の父は私が大学生の時に亡くなってしまった。だから、周りから見れば、「かわいそう」なのかもしれない。

でも、本当にそうなのだろうか。たしかに、若い時に父親が亡くなってしまうと、「ああ、もう会えないんだなぁ」と寂しい気持ちにはなる。

ついこの前まで一緒に遊んでいた気がするし、ついこの前まで「そろそろ加齢臭がしてきてるなあ」と思った記憶がある。

もう会えなくて、2度と笑った顔なんて見られなくて、悲しくなることもあるよ。

でもね、愛された記憶は頭の中にちゃんと残っているよ。

きっと、死ぬまで、愛されたこと、覚えているよ。

生まれてきてくれてありがとうと言われた

 

私は今でも覚えるているんですよね。親から「生まれてきてくれてありがとう」と言われた日のことを。

忘れずに、覚えている。あれはきっと私が小学生にも満たない「幼稚園生」くらいの時だったと思う。

その頃って、自分としては「生まれてきたばっかり」という気持ちが心の中にあって、私の心の中には「生まれてきてよかったのかな?」という気持ちがあった。

半分は現世にいるけど、半分は第三世界にいるような感覚です。

ぼくが生まれてきて嬉しい?」と質問したい私がいた。

そんな私に両親は「生まれてきてくれてありがとう」と優しい言葉をかけてくれたのです。

愛された記憶なんて曖昧なものだと思っている人もいるでしょう。

私の両親もきっと「生まれてきてくれてありがとう」なんて言葉を言ったことは覚えていないと思う。

私も言わないしね。恥ずかしいから。

でも、ずーっと覚えていて、愛された記憶がずっと心の中にあって、寒い日のカイロみたいにどんな日も身体を温めてくれたんです。

あの日のこと、忘れないよ。子供の頃、全く知らない世界に突然生まれ落ちた。

当然、私は不安な気持ちを抱えていたんです。

この世界は何だろうか?」と。そんな私を受け入れてくれた父親、母親には今でも感謝しているんです。

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優しかった父との思い出

 

愛された記憶が私の頭の中にはずーっとある。

海馬とか、大脳新皮質じゃなくて、もっと奥の「大脳辺縁系」の記憶ポケットにたくさんの「愛された記憶」が詰まっているのです。

たとえばね、私が風邪を引いた時、父は必ず薬を買ってきてくれた。どんなに疲れていても、どんなに薬局が遠くても、薬を買ってきてくれたんです。

あと、大量のポカリスエットね。「えええ?そんなにいらないよ」と私は言ったけど、正直あれは嬉しかったなぁ。

最後の記憶だと、前の彼女と付き合っている時のことかな。

私が「いま付き合っている人がいるよ」と言うと、「そうか!そうか!」と言った。

すると、次の日には「これ!都内の美術館だいたい行けるチケット!2つ!」と言って買ってくれたんですよね。

そんな親いるのかな。

結局、その後すぐに父は亡くなってしまい、私は父の借金を数億円を返すために頑張ることになってしまって、チケットを使うことはなかったんだけど。

でも、愛された記憶は死んでしまう最後の最後まであったんだ。

嬉しかったよ。たぶんこの先もたくさん辛いことがあると思う。

うわー、もう逃げちゃいたい〜」なんて思う日もあるかもしれない。

 

けど、どんな日も愛された記憶があれば生きていけると思う。愛された記憶が人を強くするような気がするんです。

お金とか、名誉とか、そんなものよりも、私たちにとって大切なのは「愛情」なんです。どんなに文明が発達しても、結局は「」が大切なんです。

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今度は私が大切な人にとっての絶対的味方でありたい

 

愛された記憶がわたしにはたくさんある。「もういいよ〜」ってくらいたくさんの愛情をもらってきた。

だから、次は私が愛情を与える番なのかな、と思う。

私にも大切な家族や恋人がいる。そんな人たちに恩返しがしたいんだ。

絶対的な味方」ってさ、やっぱりなかなか作れないものじゃないですか。どんな時でも味方でいてくれる人がいれば、私たちは強くなれるじゃないですか。

愛された記憶が少しでもあったり、絶対に味方でいてくれる人がいれば、死んでしまいたくなるような夜も、たった1人で寂しい深夜も、私たちは生きていける。

 

一緒に遊んでくれる人とか、一緒に寝てくれる人とか、一緒に旅をしてくれる人はどこにでもいるのかもしれない。

でもさ、どんな時でも味方をしてくれる人ってそんなに多くはないと思う。いても、1人とか2人とか、それくらいじゃないかなあ。

 

だからね、私は大切な人の味方でありたいな、と思うんだ。どんな時も、たとえ世界中の人が敵になったとしても、味方でいてあげたい。

愛された記憶から生まれた優しさを次は私が大切だと思っている人たちに与えていきたい。

そんな人生にしていこうと思うよ。

愛された記憶はずっとずっと心の中に残る。愛された記憶は次の愛される人を生んでいくのだと思う。

そんな連鎖がこの世界で起きれば、もっと平和な世の中になるなあ。

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水瀬まりも
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