給料が上がらない会社って、基本的にバッシングの対象じゃないですか。
飲み会をして、「なあ、最近どれくらいもらってる?」みたいな話になると、
「俺の会社給料が上がらないのよ」みたいな話をする人が必ず1人はいるんですよ。
5人いたら1人はいるかな。20%くらいの確率。
でも、給料が上がらない会社なんていくらでもあるし、上がることが前提になっているのってなんでだろう?と思うのです。
まあ、上がらないよりは上がった方が良いけどね。
良いんだけど、うん。少しね、思っていることを書いてみるよ。
給料が上がらない理由
業界的に厳しい
給料が上がらない会社はダメだ、なんて言うけどさ、業界的に厳しい場合は給料を上げることなんてできないんですよ。
たとえば、いまって「ファックス」を使う家庭が減っているじゃないですか。にも関わらずファックス用紙を作る専門の製紙会社に就職したところで給料が上がるわけがないよね……。
だって、業界的に厳しいのだから。給料が上がらない会社にはいるべきではない、と言うけど、それよりも「業界的にどうなのか?」ということが大切なんじゃないかな、と思う。
会社が将来に備えている
中小企業だと特にあてはまると思うんですよね。給料が上がらない会社だなあ、と思っているかもしれないけど、実は「将来に備えている」という可能性だってあるんですよ。
「企業は内部留保を溜め込んでいる」なんて批判されることもあるけど、実際に「リーマンショック級」のことが起こったら、どうなるのだろうか。
資金力のない会社は簡単に倒産してしまうのです。経営者は「会社と従業員を守る」ということを第一に考えています。
だから、いざという時のためにお金を残しておく必要があるのです。
中小企業の場合、給料が上がらない会社は多いけど、「倒産しないために頑張っているんだな」と思ってくれたら良いんじゃないかな、と思う。
大企業だったらできることも、中小企業だとできないことがあるんです。小さい企業が強い部分と、弱い部分があるんですよね……。
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給料は当然上がると思っているのはなぜだろう
給料は当然上がっていくと思っているじゃないですか。新卒の時にはだいたい20万円くらいの給料で雇われて、それから年齢と共に給料が上がっていく、と思っていますよね。
でも、なぜ上がっていくと思ってしまうのだろうか。同じことをやっていて、会社の業績が変わっていないのであれば、給料を増やすことはできないんですよ。
会社は秘密の錬金術を使えるわけではありません。お金を錬成できるわけではない。つまり、売上の中から給料を支払っているのです。
「俺は売上に貢献しているのに、なぜ給料が上がらないんだ。こんな会社はおかしい」と言うならわかる。それは利益に貢献しているからね。
1人で月に数百万円、数千万円と稼いでいるのであれば、不満を持つのは当然。でも、もしもそうじゃないなら、「給料が上がらない会社なんて糞食らえ」と怒るのは少し違うんじゃないかな、と思う。
間接部門だったりすると評価が難しい部分ももちろんあるんですけどね。そこはたしかに問題です。
でも、基本的に会社は「売上」から給料を支払っているわけですから、稼いでくれる人に高い給料を支払おう、と思うのです。
逆に言えば、20歳で会社に入りたての時なんて、何もできないので、会社にとっては「投資」ですよね……。
年齢が上がったら上がったで、「もっと給料を上げろ」となるから難しい。年齢が上がれば給料も上がっていくわけではないのです。
気持ちはわかるけどね。
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自分のお金が増えるように考える
給料が上がらない会社を批判するのは楽しいのかもしれないけど、建設的ではないよね。もしも心から自分の手取り金額を増やしたいのであれば、自分で考える必要があると思う。
それは転職かもしれない。副業かもしれない。方法は人によって違うと思う。
でも、お金を増やしたい、と少しでも思っているのであれば、自分で考えなければいけないのです。
30万円の給料しかもらえなくて、60万円に増やしたい、と思うならさ、自分で考えて行動しない限りは不可能なんですよね……。
企業が求めるスキルだったり、実績を作るか、自分で新しいビジネスを興してみるとかね。
何でも良いのよ。ブロガーみたいにアフィリエイトをやっても良いし、Youtuberとして広告収入を得ても良い。
ある程度までチャンネル登録者数を増やすと、収入は億を超えることもあるしね……。
給料が上がらない会社を批判的に捉えるだけではなく、実際にどうすれば良いのか?ということを考えるべきなのです。
転職が容易な時代だし、副業時代でもある。こんな良い時代なのだから、自分の頭で一生懸命考えて、道を拓いていくべきなのです。
頑張ろうぜ。