仕事

後継者がいないという理由で廃業する会社が多いのってやばいんじゃないの?

むかしだったら、息子が会社が継いだりして、会社を存続させることができたと思う。でも、いまの時代はそういう時代じゃないんですよね。

後継者がいない、ということが原因で廃業してしまうような会社だって実際に存在しているんですよ。

 

後継者がいない、という理由で廃業する会社は商工リサーチによれば、毎年3万程度の企業が「後継者不在」により廃業するらしい。

売上はあっても、後継者がいなければ、会社は成り立たない。だから潰れてしまうんですよ。

 

でも、これって実はやばいんじゃないの?と思うわけ。後継者がいないことが原因で企業がどんどん廃業したり、倒産してしまったら、この先はどうなってしまうのだろうか。

そんなことを私は思ったんです。

後継者がいない理由

社長になりたい人なんてそもそも少ない

後継者がいない、なんて言うけどね、そもそも社長になりたい、なんて人は多くはないと思うんですよね。

社長になりたい、という人ばかりだったら、後継者がいないということにはならない。でも、誰もがあまりやりたくない職業だから余ってしまうのですよ。

社長って大変です。サラリーマンと違って、365日仕事のことを考えている必要がありますからね。

明確な休みみたいなものがないんですよ。だから、嫌な人には嫌ですよね。後継者がいないのは当然のことだったりもするのです。

後継者がいないんだよ」なんて言っている社長さんって実は多い。社員には言わないけどね。

そういう人の話を聞いていると、「この業界は厳しいからねえ」なんて話をしているんですよ。

厳しい業界だよ」みたいな話を聞くたびに、「現社長がその考え方だったら、後継者がでてくるわけがないよね」と思ってしまう……。

 

人材を育てるだけの余裕がない

後継者になってくれるような人材を育てれば良いのですが、後継者をそだてるだけの余裕を持っていない企業がほとんどだと思う。

社長になってくれるような人材を育てるために、できれば数十年間は働いて欲しいと思うんですよね。

うちの会社のことをきちんと理解している人に任せたい」と思うはず。でも、そういう優秀な人に限って退社してしまうことになったり、

あとは若い時から育てるためのお金がなかったりして、後継者を育てることができないのですよ。

採用する段階から「この人を後継者にしよう」なんて決定ができるわけもないしね。とっても難しい部分なんですよ。

後継者がいないのは、後継者を育てるだけの資金的余裕がないのも一因じゃないかな、と。

 

帰属意識の変化

帰属意識も昔とは随分変わっているんじゃないかな、と思う。昔は「1度入った会社は辞めない」ということが当たり前だったと思う。

でも、いまの時代は違うじゃないですか。普通に辞めていくし、何なら代行業者を使って辞めてしまう。

EXITとかね。

昔と違って、いまは会社への帰属意識が低い。だから、思い入れがなかったりするんですよね……。

後継者がいないのは当たり前のことで、これからの時代は、より前の段階から「君は社長として育てているんだよ」という宣言が重要になってくるんじゃないかな。

そうじゃないと、経営者としての意識を持たないだろうし、一介の社員だったら辞めてしまうかもしれないからね。

関連記事:会社は株主のものですよ。

 

このままだとどんどん潰れていくぞ

 

優秀なサラリーマンも社会にとって重要だと思う。でも、やっぱり仕事を作り出す側の人間が増えないと、この先の日本の未来は暗いと思うんです。

後継者がいない、という理由で廃業してしまうような会社はたくさんある。子供がいない家庭とかだったら、特に深刻ですよ。

まあ、子供がいても……なんですけどね。

今までは、だいたい3割くらいの企業が「子供」に会社を継がせていたと思うけど、この先の時代は子供ではなく、社員が社長になるケースが多くなってくるんじゃないかな。

うちのグループ会社でも、社員が社長になっているケースはあるしね。

それだけ後継者がいないのです。家族に頼ったり、親戚に頼ったりする時代も終わるのかな、と思っているよ。

 

まあ、株式の関係もあって、家族が役員から外れることはないと思うんだけどね……。

 

このままだと後継者不在により、もっとたくさんの企業が倒産、あるいは廃業していくと思う。

事業売却」という選択肢も良いと思う。ただ、会社を売却してもうまくいかない会社は多い。

私の知り合いに北海道で不動産屋をやっていて、売却した人がいるのですが、売却してからは社内の雰囲気が悪くなってしまったんですよ。

私も東京から飛行機に乗って、その会社に行くことがあるのですが、訪問しても、お茶すらなかなか出てこなかったりして、

この会社は大丈夫なのか?」と思いました。M&Aをされた会社って、なかなか社員の気持ちが追いつかずに、結果的に潰れてしまうことも多いのです。

後継者がいないことによって、潰れてしまうことが増えれば、やがて外資系の企業の比率が増えてきて、日本に残るキャッシュが減るような気がしています。

 

もっと、日本人が出資した会社が残っていかないといけないと思うんですよね……。

関連記事:経営が厳しい時に考えるべきことは何だろうか?と現役経営者が考えてみた。

 

後継者がいない会社の社長が取るべき行動を考えた

M&A

M&Aをするのも1つの手段かな、とは思います。ただね、後継者がいないからといって「M&Aしよう!」と思っても、事は簡単に進まないのです。

もしも従業員にバレてしまったら、M&Aが完了する前に会社から人が離れていき、会社の運営自体が成り立たなくなってしまうこともある。

だから、気をつけて行う必要があるんですよね……。

それにね、M&Aって基本的にすごく報酬が高いんですよ。

私もM&Aのセミナーに参加したことがあるのですが、「これは良い商売だな」と思いましたね。数億円の報酬が入ってくることもあるから。

でも、自分がいざ事業を売却するとなると、非常に難しかったりもするのです。

 

株式公開

株式を公開するのも1つの手段です。私の知り合い社長はこの前上場したのですが、彼も「息子が継がないし」という理由もあり、株式を公開したんですよね。

株式を公開すれば、社会的信用が高くなる。そして、上場する頃にはある程度規模も大きくなっているから、社長候補を見つけることのできる可能性が高くなるんですよ。

株式公開のハードルってマザーズであれば、そこまで高いわけではありません。

後継者がいないから株式公開をする、というのも1つの手段です。知り合いが株式公開をしているということもあって、割と有効な手段なのかな、と思っています。

まあ、上場するとなれば、数千万円規模でお金がかかってくるので、負担にはなってくるんですけどね。

上場するということは「公器」になるということでもあるから、中小企業の社長は嫌がったりするしね……。

 

廃業と事業譲渡

廃城と事業譲渡を考えるのも1つの手だと思う。後継者がいない状態で「誰かいないかな?」と探すことは大切です。

ただ、それは1年とか2年とか、そういう短いスパンで考えることではありません。10年単位で決めることだったりする。

だから、廃業してしまったり、事業ごと譲渡してしまうのもありなんじゃないかな、と思います。

後継者がいない状況から後継者を作っていくのって、一般の人が思っている以上に難しいものなんですよ。

社長になりたい」みたいな人だったら、既に起業していると思うしね。

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水瀬まりも
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