私の仕事論

家族経営で公私混同するのは株主が家族なら仕方がないと思う。

家族経営の会社だと、社長は公私混同をしているんじゃないか?と思う人もいると思うんですよね。

たしかに、社員の立場だったら、「なんで社員に還元しないんだ?」と思うかもしれない。

でも、株主が家族なら仕方ないことなんじゃないの?とも思ってしまう。

だって、大原則として会社は株主のものなのだから。

家族経営は「公私混同だからダメ」なの?どうなの?経営者である私が考えてみるよ。今回は中小企業の場合を話すね。

家族経営の会社が公私混同に見える理由

株主配当がない

家族経営の会社が公私混同をしているようなら見えるのは「株主配当がない」ということが原因だったりする。

公私混同に見えるのは高級車を会社の社用車として買ったり、自宅を会社に「貸し出している」という設定にしていたりするからかな。

まあ、他にもあるけどね。

でもさ、そもそも株式会社って「配当をもらう」というのが基本的な形ですよね。

上場企業であれば、株主に対して3%前後の配当金を出すことが多い。それが中小企業ではないからね。

税引後のお金で支払うのが「配当」だから、それよりも「役員報酬」とか「会社経費」で調整することになってしまうのです。

だから、結果的に家族経営が公私混同しているような見えたりするんですよ。

社員の給料は下げられない

社長や家族の役員報酬なんて簡単に下げることができるんですよ。

月に60万円だった役員報酬を30万円に下げることだってできる。簡単です。家族に相談すれば良い。

会社の業績が良さそうな期には「役員報酬を高めに設定しよう(基本的に期中は変更不可)」と言ってあければ良いし、

業績があまり良くなさそうな期には「役員報酬を下げよう」と言える。

でも、社員の給料は下げられないのよ。40万円の給料が20万円に下がったらモチベーション下がるでしょう?

だからね、結局業績の良い時には家族の役員報酬を上げることになって、「家族経営は公私混同している!」と思われるわけよ。

福利厚生などは社員全体に

福利厚生などを充実させることもできる。でも、充実させる時には「頑張っている社員にだけ」じゃなくて、「社員全員」に適用する必要があるんですよ。

100人の従業員がいる会社で「1人当たり1万円程度の福利厚生」を拠出すると、月に100万円のキャッシュが消えていく。

めちゃくちゃ負担が重いんですね。家族経営の会社は公私混同だ!なんていう人もいるけど、社員全体に適用することほど大変なことはないんです。

だったら特定の社員にボーナスで支給した方が良い。

福利厚生って企業からすると、大きな負担になってしまうのです。より良い環境を社員に提供することは大切。

ただ、それで倒産してしまったら何の意味もないからね。

家族経営は公私混同している、と思われてしまうかもしれないけど、社員に対して平等な待遇を用意するのって難しいのですよ。

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原則は「労働契約」なんですよね

 

株式会社から給料をもらって働く場合、給料に納得したから働いているわけです。

月に60万円の給料で働いてください」とお願いして、従業員側は「わかりました」と了承したから働いている。

だから、基本的には「労働契約」であって、会社の業績が上がったからと言って、「俺らが稼いだお金なんだから俺らに還元しろ!」みたいな論理は通用しない。

だって、給料に納得して働いているのだから。

家族経営は公私混同だ、と思うかもしれないけど、家族側はまず最初にリスクを承知で「出資」しているわけですよ。

昔なら最低でも1000万円を出資していた。5000万円出資している人もいるし、億単位で出資している人もいる。

リスクを取って起業したんですよね。

だから、それに見合った報酬をもらいたい、と思うのは当然のことでもある。

社員からすれば、「家族経営だから公私混同している」と思うかもしれないが、基本的には「労働契約」だと思うのです。

これから先は「社員に対する高いインセンティブ」も必要だと思うよ。人材が不足している時代だからね。

 

でも、基本的には「労働契約」だと思うから、納得すればそのまま働いてくれると思うし、当時サラリーマンをやっていた時に納得しなかった私は辞めたんですよね。

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社員のモチベーションを高く保つ必要はある

 

基本的には「家族経営は公私混同だ」という論理自体がおかしいと思っています。

原則として、「株式会社」という組織は「株主の利益」のために働いていることになりますからね。

ただ、そうは言っても社員のモチベーションを高く保つことは非常に重要。

なんだ、この会社は家族のための会社か」と従業員が思ってしまったら、モチベーションが下がる。

だから、業績に連動するような報酬形態とか、株主になってもらうとか、そういう仕組みが必要だと思う。

ゴーン社長に採用していた「ストックアプリシエーション権(SAR)」とかも、雇われ社長がやる気を出すための方法ですよね。

家族経営は公私混同だ、という意見はあまり正しいものではないと思う。中小企業ではね。

 

ただ、社員のやる気がなくなってしまったら、企業として存続することができなくなってしまう。

そうなってしまったら、「公私混同が……」みたいな話どころではないよね。

 

だから、これからはやっぱり社員に対して様々なインセンティブを支払っていく時代でもあるのかな、とは思うよ。

でも、家族経営だと公私混同になるから許せない、という論理は少しおかしいと思うんですよね……。

うん。

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水瀬まりも
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