友達は多いけど、親友はいないんだよね。
こういう人って実は多いんじゃないかな。八方美人的な振る舞いをしていれば、たくさんの友達ができる。
友達は自然発生的に増えていくわけですよ。でも、友達は増えるけど、親友ができないという状態になってしまうのです。
もちろん、どちらが良いとか悪いとか、そんなことは思わない。
でも、どうせなら親友を作ってみて欲しいのです。数は少ないけど、親友に助けられてきた人生だったから。
友達との距離感を大切にしてきてしまった
中学生から高校生くらいまでは友達との距離感を気にして生きてきたような気がするんですよね。
それこそ友達は多いけど親友がいないような感じがしていました。充実していたけれど、何だか本音を心から話すことができないような気がしていたのです。
なんでだろう……。なんか守っていたと思うんですよ。傷ついたりしたくなかった。面倒だった。
人と心から向き合うことが好きではなかったのかもしれない。その頃もブログを書いていて、そこで気持ちを伝えていたような気がする。
でも、どこか虚しかったんですよね。友達は多いけど親友はいないような状態が続くと、毎日は楽しいはずなのに、
なんかモヤモヤしてしまう。表面的に付き合っているだけで、何も生まれない。怒りもないし、悲しみもないけど、
深い喜びもないような感じですよ。昼休みになると校庭に出てサッカーをしていた。だいたい40分くらいはサッカーをやっていたと思う。
他のクラスの人とかも集まってきて、それなりに楽しい青春時代を過ごしてきたように思う。
汗だくになって教室に帰ってくる。帰ってきたらまた友達がいて話す。そんな何気ない日常だった。
でも、本音で誰かと話すことは少なかったんじゃないかな、と思った。本気で泣いたり、本気で怒ったり、そんなことはなかった。
良い意味で爽やかな感じで日常が過ぎていくような状態でした。
それじゃいけないんですよね。いけないな、とは思っていたけれど、どこか他人の心に入っていくことができなかった。
いや、もっと正直に言ってしまおう。私は心を開くことができなかったのです。
何でもない友達は必要なの?と思った
友達は多いけど親友はいない。そんな状態でも日常生活を楽しく過ごすことはできる。でも、それで本当に楽しいのかな?とある時思ってしまったのです。
面倒なことになったことはあるけど、激しいいじめにあったことはないし、学校の友達との関係性で悩んだことも実はあまりない。
1人、2人はいるけどね。
でも、ほとんどは何事もなく、ただ日常が過ぎていくだけだったんですよ。ただ、ある時思ってしまった。
「このままじゃ、心から信頼できる人がいないままに人生が終わってしまうのではないか?」と。
友達は多いけど親友がいない、という人は多い。私も同じような状態だったから別にそれを否定もしない。
でもさ、そもそも何でもないただの友達って必要なの?と思うのですよ。寂しさを紛らわすためには好都合な存在。
「新宿で飲もうぜ!」なんて言って集まって、「最近何している?」なんて話をしながらお酒を飲む。
そんな日常も良い。ただ、自分が本気で悩んだ時にはどうだろうか?本当につらい時には周りの人たちはどんな顔をするのだろうか?
そう考えると、何だか怖くなってきてしまう。友達は多いけど親友がいない、という状態が怖くなったのです。
壁を作って自分を守るくらいなら、もっと自分の心を見せて、相手との距離を縮めよう、と思った。
そこからは不思議と相手も話してくれるようになったと思う。友達がうつ病になってしまった時も話してくれたし、
今まで言えなかった悩みも話してくれた。友達との距離感が変わったのです。
関連記事:友達は一生の宝物なんだ、と語り合ってしまったあの夜の話。
自分をとことん曝け出せ
私たちは自分の汚い部分や本音を隠してしまう癖を持っていると思う。相手から「格好良いと思われたい」という気持ちとか、
「すごいと思われたい」という気持ちがあるから、どうしても本音を隠してしまうと思う。
何でもスマートに、綺麗に終わらせようとするのです。でも、そんなことをしていては本当の意味での親友になってくれる人は現れない。
もっとド汚い部分を相手に曝け出した方が良い。できるだけ汚い部分を見せた方が良い。裸になった方が良い。
そう思う。友達は多いけど親友がいない。そんな人生の方が楽なのかもしれない。
でも、私はつらい時に親友と呼べる人たちに助けてもらったし、やっぱり親友はいた方が良いと思うんですよ。
いつもは思わない。友達がどれだけ大切なのか?なんてこと。いつもは男同士でばかやっているだけかもしれないよ。
遊びに行ったり、飲みに行ったりね。
でも、本当につらい時に実感するものです。友達は多いけど親友がいない、なんて人は曝け出してみて欲しい。
自分の内面を友達に知ってもらった方が良いんだよ。相手だって本当はそう思っているかもしれない。
全力で自分を表現するんだ。
関連記事:それでも人生は続くと知ったあの日から情熱だけで生きてきた。