人生に悩む君へ

父が亡くなると私たちは後悔の海に溺れそうになるけど、それで良いんだ。

父が亡くなると、自分で想像した以上に後悔の念が芽生えるものなんですよね。私は大学生の時に父が亡くなりました。

本当に突然のこと。ある日、大切な人がいなくなるってこういう感覚なんだ、と不思議に思ったものです。

 

みなさんも経験してみればわかるはず。父が亡くなった時の何とも言えない不思議な感じ。現実ではない感じ。

 

私たちは父がなくなると、後悔の海に溺れてしまう。苦しくなってしまう。私もその1人だと思う。

 

でもさ、しょうがないんだよ。後悔は誰でもするもの。悪いことじゃないんだ。

 

どうか、あの日の自分を許してあげて欲しいんだ。

 

寝たフリをしてしまった朝のこと

 

これは今まで、怖くて書けなかったことです。私が誰にも言っていなかったこと。友人にも家族にも誰にも言っていなかった。

 

父がなくなると、後悔することはあるけれど、きっとその後悔を口に出して言える人は少ないんじゃないかな。ましてやブログで言うなんて何だか変な感じだけれど、

 

面と向かって何かを伝えるのが、私は得意ではないし、「きっと世の中にも同じ人がいるだろうな」と思って、書いてみようと思ったのです。

 

あの日、私の父親は朝早く出かけていった。その時、私は起きていたんですよね。

でも、何だか面倒で、朝も早かったから父親と話すのが面倒になってしまって、寝たふりをしたまま、布団の上で寝ていたのです。

 

その日の夕方、父が亡くなった。警察から電話が来たけれど、その時にはもう既に亡くなっていた。

この時は本当に後悔した。父親が亡くなると後悔することが多い、という話は聞いていたけれど、まさか自分がこんなにもつらい思いをするとは思わなかった。

 

父が亡くなると、後悔するなんてレベルじゃなかった。「あの時、寝たふりをせずに起きていれば……」と思った。

本当に情けない人間だ、と思ってしまった。それから今日まで誰にも言えずにいたのです。

 

あれが最後の瞬間だったのに、私が寝たふりをしたから話すことができなかった。もう取り戻すことができない時間。

大切な時間は父が亡くなる時に後悔しても、戻らないものなんですよね。何とも残酷なものです。

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前日に飲んでいたこと

 

父が亡くなる時に後悔したのは、寝たふりをしたことだけではない。前日飲んでいたことも後悔の1つだと思う。

 

私が父が亡くなる前日の夜に友人と飲みに出かけていた。吉祥寺の「ドレミファ」みたいな感じの何でもないカラオケだったと思う。

 

その時は私の誕生日が近かったので、友人が私に誕生日プレゼントを買ってくれたのです。嬉しかった。

でも、その日は、父親との最後の晩餐だったのです。母親と父親は2人でご飯を食べていた。だから、それはそれでよかったのかもしれない。

 

いつもは帰ってこない父親が母親と久しぶりにご飯を食べていたのだから、それはそれで幸せでしょう。でも、私だって会いたかった。

 

最後の晩餐に同席したかった。

でも、それができなかったんですよね。父が亡くなると、後悔してしまうことが1つ2つと増えてしまうのは当たり前のことなのだけれど、

 

何だかつらかった。どうしようもなく歯がゆかった。たった1人で旅だった父を想像すると、かわいそうで、切なかった。

ただ、救いもあった。前日に飲んでいたのは私が大好きだった友人たちだったこと。

 

これがもしも大嫌いな人とか、仕事の人だったらどんなに恨んでいただろうか?と思う。もう数十年来の付き合いになる友人たちでよかったな、と思っている。

 

逆にさ、「友達に支えられて生きていけよ」という父からのメッセージだったのかな?と思うんだ。

 

父が亡くなる、とわかっていたら、泣いてしまって一緒にご飯なんて食べることができなかっただろうしね……。

 

行かないでよ」と言っていたと思う。

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いつ死んでも、何をしていても後悔するんだ

 

私たちは、父が亡くなると後悔する。「あの時こうだったら」とか「もっと早ければ」とかね。

でもさ、いつでも後悔するものなんですよ。私たちの命、人間の命というものはそんなに都合良く作られていなくて、不都合な時に死んでしまう。

 

そもそも、命の時間だって短いわけよ。

 

人は必要な時間の半分も渡されちゃいないだ」なんてどこかのミュージシャンも言っている。それくらい私たちの命は短い。

 

だからね、しょうがないの。父が亡くなると後悔の海に溺れてしまうそうになる。それは私もそうだった。涙でボロボロになって、

 

大学の帰り道には、悲しいと思っていないはずだったのに、泣き崩れた。

 

なんでもっと大切にしてあげなかったのだろう?と後悔した。自分が嫌いになった。自分を否定し続けた。

 

きっとそういう人が多いんじゃない?父が亡くなると、後悔する人はきっと多いと思う。

 

でも、しょうがないのよ。いつ死んでも、どこで死んでも、何をしていても、私たちは後悔してしまう。だって、後悔してしまうほど、大切な人だったから。

 

大切な人だからこそ、後悔してしまうものなのよ。どうでも良い人だったら、後悔なんてしないから。

 

父が亡くなると後悔してしまうのは誰だって同じだよ。それで良い。悪くないよ。

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まりも
まりもだよ(o'ー'o)ワーキングホリデービザでウィーン在住(2022年〜)の29歳。中高6年間男子校で生活。海外をふらふらしながらなんだかんだ生きています。応援は「アマゾン欲しいものリスト」からお願いします。