人生に悩む君へ

亡くなった人を忘れるのは本当に良い思い出だけが残ったから。

亡くなった人を忘れてしまう自分」が怖くなってしまうことってありませんか?きっとあると思う。

私は大学生の時に、自分の父親を亡くしました。あまりに突然のことです。その当時はただただ苦しかった。目の前のもの全てが嫌だった。

でも、何年か経ってくるとつらかったこととか、存在とか、

なんだか薄れていくような感覚に襲われてしまう。

 

本当に実在した人だったのだろうか?」と疑問に思うことさえ、ある。

そして苦しむのです。

わたしがある忘れてしまったらかわいそう」と思ってしまう。

でもね、それは存在自体が全て消えてしまったのではなくて、つらかった思い出とか、嫌な思い出が消えただけ。

悪いことじゃないんだよ。

 

薄れゆく記憶

 

私自身、父親が亡くなってからたくさんのことを経験してきました。借金有で会社経営をすることになったり、新しく自分でビジネスをやったり。

 

もちろん、それと同時に時間が過ぎてゆく。

 

父親が亡くなった次の日の朝は、何だか現実味がなくて、

それから何年かは、ふとした拍子に泣いてしまったりもした。

ポロポロと感情とは無関係に涙が流れる。

 

でも、いまは違う。たしかに、思い出しては「悲しいな」と思うことはあるのだけれど、

亡くなった人、父親を思い出すことは減ったと思う。亡くなった人を忘れる瞬間が多いように思うのです。

 

そして、つらい記憶と共に父親の存在そのものを忘れる時がある。

「あれ?自分はどんな家庭で生まれて、どんな人間だったのだろうか?」と不思議に思う。そういうものなんですよね。

 

亡くなった人の記憶というものはだんだんと薄れていってしまって、やがては消えたような気がしてしまうようになる。

 

私が知っているあの人はどこに行ったのか?あんなに大好きだったのに……」と思うわけ。これが普通なのよ。

ついこの前までは一緒にいたはずの人が、いない。いるような気がしているけど、最初からいなかったような気もする。

そんなものよ。

関連記事:前を向いて生きる事は誰にだって出来る。

 

つらい思い出はトラウマになるけど、その逆はない

 

亡くなった人を忘れる、という現象は、人間の防衛本能でもあるのかな?と思う。

亡くなった人を忘れることはつらい事かもしれないけれど、亡くなった人を記憶し、思い出し続けることも、またつらいこと。

 

だから、私たちは自分を守るために、脳が忘れようとする。

こうやって、嫌な記憶が消えていくのです。

 

と、言いたいところですが、それたけではない。

 

亡くなった人を忘れるのは「嫌な思い出が消えたから」だと思う。

人間は「つらかった過去」は忘れられるけど、「つらすぎた過去」は中々忘れられない。

いつまでも心の中に残ってしまう。一方で、楽しかった思い出はどうだろうか?

 

ふとした拍子に思い出すことはあっても、トラウマ的に残るものではないでしょう?

 

例えば、楽しかった中高時代の思い出は「あんなことあったよねぇ」なんて言われると、

あー!楽しかったなぁ」と思い出すけれど、日常的に思い出すわけではない。

つまり、私たちは「楽しかった思い出、大好きな人との思い出」を宝物のように心の中にしまっているだけなのです。

 

つらい記憶とか、嫌な記憶というものがなくなると、思い出すことがなくなる。なぜなら「トラウマ的な記憶」ではなくなるから。

トラウマ的な記憶の段階では、私たちは亡くなった人を忘れることなく、思い出す。そして、涙を流す。「なぜ死んでしまったの?」と虚空に問いかける。

 

私だってそうでした。仏壇の前で、意味もなく手を合わせていたことがある。でも、今は違うよ。

 

良い思い出だけが残って、トラウマ的記憶ではなくなったから、忘れることも多いけど、今は楽しく、今を生きている。

きっと故人の分まで精一杯生きている。亡くなった人を忘れるのは悪いことではない。心の奥の方にしまっているだけなのです。

大切な宝物として、ね。

関連記事:人生終わった、と思ったことがある人ほど強く優しく生きていける。

 

 

私も忘れてないよ、心の中にはいるよ

 

亡くなった人のことを忘れることは悪いことではない。そう言ったのだけれど、本当のところは心の中に残っているものなんですよ。

思い出す回数は減っているのかもしれないけれど、ちゃんと心の中にいるよ。

 

私はいま、普通の人とは少し違う生活をしている。海外に行った時の体験を記事にしてみたりとか、後は不動産会社もやっているからね。

普通の人とは違うけれど、今も元気にやっている。

 

父親が作った借金を今も返している。それが最初は苦痛でしかなかったように思う。でも、今は違う。

 

楽しくて、生きているような気がしているのです。亡くなった人を忘れるのはつらいことかもしれない。

 

時に、自分が非情なで薄情な人間なのではないか?と疑ってしまうようなことだってあるでしょう。「あれだけ大切な人だったのに、忘れるのはなぜ?」と自問してしまうのです。

 

でもね、ちゃんと心の中では生きている。亡くなった人と忘れる感覚はあるのかもしれないし、私も経験しているけれど、

 

ちゃんといるから。本当に良い思い出だけになったから、忘れるのよ。

関連記事:相続は税理士に任せた方が良い理由。

ABOUT ME
まりも
まりもだよ(o'ー'o)ワーキングホリデービザでウィーン在住(2022年〜)の29歳。中高6年間男子校で生活。海外をふらふらしながらなんだかんだ生きています。応援は「アマゾン欲しいものリスト」からお願いします。