職場の連帯感って大事だったりしませんか?
私は経営者側なので、職場の連帯感というものを意識することが多い。職場の連帯感があるだけで、不思議と業績は良くなるし、会社が良い方向に進むので、
経営者としては「職場の連帯感を高める方法」のようなものを常に模索しているのではないだろうか。
でも、思っている以上に職場の連帯感を高まることって難しくて、なかなかできないものなんですよね。
簡単に高めることができれば良いのだけれど、そうもいかない。
難しいものなのよね。
今の世代は飲み会を嫌う
職場の連帯感を高める方法として経営者側が使う常套手段が「飲み会」だと思う。
ベンチャーとかスタートアップで多いのですが、こういった起業して間もない企業の場合、職場の連帯感が非常に重要になってくる。
だから、飲み会が頻繁に開催されるのです。
夜遅くまで働いていると、自然と飲み会のメンバー入りをしている。いつの間にか休日まで「フットサル」とか「バーベキュー」みたいなイベントに行くようになって、
プライベートでも職場の人たちと関わることが多くなってくる。そして、だんだんと「職場の連帯感」というものが生まれるのです。
結構色々なベンチャー企業を学生時代に見たのですよ、私。そうするとさ、社内にバーがある企業なんかを見つけたりしたよね。
DeNAとかランサーズなんかにもあるよね?知ってます……?笑
しかし、今の時代は難しい。なぜなら「今の若い人」は飲み会を嫌うから。もちろん人にもよるんですけどね。
今の世代は私も含めて「飲み会」というものがあまり好きではない。
いや、友人とか仲の良い人たちとの飲み会は頻繁にしているので、「最近の若い人は全然飲みたがらないよね」というおじさんの言説は間違っているのだけれど、
実際、会社の人たちとは飲みたくない、と思っていることが多いのです。
そうなってくると、経営者としては「職場の連帯感」を作ること自体が難しくなってくる。
職場だけで連帯感を作り出すことができるのであれば、それで良い。
でも、それはなかなか難しいことで、仕事とは関係のない飲み会を開くことで本当のコミュニケーションが生まれたりするんですよね。
古い考え方だな、とは思うけれど、実際には有効な手段なんですよ。
離職率だって下がるかもしれない。「この人たちとの繋がりを大切にしたい」と思えるようになるからね。
ただ、今の世代は飲み会で上司と騒いで、ドンチャン騒ぎをして、「やっぱりこの会社最高だよね」みたいな流れにはならないから経営者としては困っている人も多いような気がします。
バブルの頃なんてさ、そもそも社員旅行とかが活発で、だからこそ熱海あたりとかすごかったよね。「社員旅行用の団体部屋」みたいなのがたくさんあったもんね。笑
それが今では、「会社での飲み会もちょっと……」という雰囲気になっていますから。不思議なものです。
世代が違うとコミュニケーションが取れない
職場の連帯感というものは大事。そうなのだけれど、昔よりも今の方がコミュニケーションを取ることが難しくなっているような気もするんですよね。
今は激動の時代だと思っていて、
3歳くらい年齢が違うだけで、価値観とか見ていたものとかが変わって来てしまうと思うのです。例えば、私がみなさんが子供の頃に見ていたアニメは、
「露骨に悪そうなヤツ」が出て来て、「正義のヒーロー」がいたりする。でも、今のアニメは少し違って、
「フォロワーを増やすことが大切だ」みたいなことをやっている。フォロワーが何人いて、どのくらいの影響力を持っているのか?ということがアニメの主たる内容になっているのです。
「プリチャン」とかが良い例ですよね。YouTuberのようなことをして、チャンネル登録者数を増やしてもらう。人気のチャンネルを持っている人が正義、という構図なのです。
それくらい、今の時代は変わっている。変化の速度も速い。そうなってくると、職場の連帯感なんて簡単には構築されないよね。
だって、何もかもが違うから。職場の連帯感を作ろうと思って、世代によって根本的な考え方とか、「是」とするものが異なる。
異なれば、無論、話す内容にも困ってしまうものなのです。コミュニケーションの取り方だって今後もより差が出てくるでしょう。
職場の連帯感を作るのって、特に今の時代は難しいことだったりするのです。
オンラインのコミュニティを作るべきじゃないかな
職場の連帯感を高めるのは非常に難しいことです。特に今の若い人たちには「別に仲良くなりたくない人と親密になる必要もないし」という気持ちがありますからね。
正直、私なんかも前職時代はそう考えていました。面倒だもんね。もう中学、高校、大学と友達がいるし、わざわざ職場の人と連帯感なんて持つ必要がないと思ってしまっていたのですよ。笑
だからこそ、職場の連帯感を高めるために、オンラインのコミュニティを作るべきかな?と思う。それは何でも良い。
例えば、会社が属しているビルで働く人たちが参加するようなゲームを作ってみても面白い。ゲーム上でやりとりをすることにより、
会社外の人たちと触れ合うことができるだけではなく、会社内の人たちとも親密になる。「他社さんの前」ではきちんとしたやりとりをある程度心がけるものだからコミュニティとしての健全性も保たれるしね。
オンライン上でのコミュニケーションであれば、若い人はそこまで抵抗感を持たないと思っています。
対面でのフィードバックで「君はそこを直した方が良い」とか「あそこが悪い」とだけ言われるとつらいのだけれど、
オンライン上で「ダンジョンを共にクリア」して、翌日のフィードバックでは「昨日のダンジョンではありがとう。フィードバックをしようか。」という感じで始まった方が構えない。
上司のことも嫌いにならない。プライベートの関係性とはまた少し異なる、オンライン上の関係性というスパイスがあるだけで、
コミュニケーションは円滑化する。職場の連帯感も生まれてくる。そう思うのです。
職場の連帯感を高めるのは難しい。でも、必要なことだったりもするんですよね。時代と共にコミュニケーションのあり方も変わっていきそうだな。
関連記事:サラリーマン生活を辞めたあの日。