資産運用をする時には「このお金はいくらになるのだろうか?」とか「100万円投資をしたら1億円になるかな?」とプラスの事ばかりを考えてしまう人が多いのですが、
資産運用をしたいのであれば、「暴落」を何よりも意識していなければならないのです。
資産運用をしていても、暴落してしまい資産が大きく減少してしまえば、投資をしている意味がありませんからね。
暴落を経験しました
私の場合も暴落を経験しているんですよね。私が当時投資していたのは、米国株の「タッパーウェア」等の株だったのですが、
2008年に始まったリーマンショックにより、株価が暴落してしまったのです。もちろん、私が保有していた株式の多くも大きく下落しました。
資産運用をしているつもりだったのに、資産が減少してしまったのです。こういった金融危機は10年周期くらいで起きますからね。
でも、その当時は「資産運用をしていれば資産は増えていく」と思っていたのです。リーマンショック等の金融ショックが起こる事は想定していなかった。
アジア通貨危機とか、オイルショックとか、色々ありましたよね。私はそういった金融ショックを経験していなかったので、
「どんなものなのか?」という事を知らなかったのです。アメリカ合衆国 フロリダ州 オーランドにある「タッパーウェア社の株価」は50%以上の下落を記録しました。
※41$から13$になった(まりもはもっと低いところで買っていたけれどね)
例えば、1億円投資していたら、5000万円が吹き飛ぶ感じですね。信じられません。でも、こういう金融危機は起こるものなんですよ。
資産運用をする時には、暴落を意識しておく必要があるのです。暴落を経験していない人からすると、何だかピンtこないような事なのかもしれない。
しかし、金融市場では一定周期で金融ショックが起こるのですから、備えておいた方が良いのですよ。安全な投資はないけれど、
自分のポートフォリオの100%を株式が占めるような状態は危険だと思っています……。
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年齢が上がるにつれてリスク資産を減らした
私の場合は小学生の時から父親に教育されて株式投資や不動産投資をしていたのですが、年齢が上がるにつれて、だんだんと株式の保有率を下げています。
様々なアセットクラスを持つようになった、と言っても良いかもしれない。資産運用をする時には暴落を想定する。
暴落を想定すると、株式だけでは危険だ、という事に気がつくのです。景気に左右されやすいクラスですからね、株式は。
だからこそ、私の場合はETFで債券に投資しています。債券のETFは年齢が高い人ほど活用した方が良い。でも書いているBNDやAGGの割合を増やしています。
株式とか、VTI、VTみたいに大きく上昇するような金融商品ではありませんが、資産運用をする時に大切なのは「暴落」に備える事なんですよね。
債券の割合をある程度増やしていく事により、値幅を小さくする事が目的です。利回りだと、だいたい2%〜3%程度だけれど、私的には満足しています。
資産運用は資産を増やすためにやっているのだけれど、それ以上に「資産を減らさない事」が大切だったりする。暴落に備える事が大切だったりするのです。
市場には金融のプロがウジャウジャしています。そして、株価は「ランダムウォーカー」ですからね。どうなるのかわからないのですよ。
だから、できる限りリスクをヘッジしておく。そうやって自分の資産を守っているのです。これからはGLD等のETFで金もポートフォリオに入れていきたいな、とも思っています。
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現金をある程度保有しておこう
資産運用をしていると、
- あの株が買いたい
- あれもポートフォリオに入れたい
と考える事が多くなってきてしまって、資産の多くを株式等のリスク資産に変えてしまう人が多いのですが、私は資産運用をする時には暴落を想定するべき、と思っている人です。
だからこそ、現金の割合をある程度は保っておいた方が良いと思うのです。定期的にお金が入ってきて、「お金なんてなくなっても何の問題もない」という人であれば良いのだけれど、
そんな人だけじゃないよね……。
資産運用をする時には、暴落を見越して、ある程度現金を保っておいた方が良いのです。例えば、資産の半分が現金だった場合、
仮にリーマンショックのような事が起きて、株価が「ー50%」になってしまったとしても、資産全体で考えれば、
「ー25%」に抑える事ができる。そう考えると、ある程度は現金の割合も増やした方が良いんですよね。金などでヘッジしても良いですし、
方法は人それぞれで良いと思いますが、現金や現金に相当する資産の割合はある程度必要だと思っています。
資産運用をする時には、総資産の保全を考える事が大切なのです。金融機関に勤めている人であれば「SPEEDA」とか「Bloomberg」を使って運用すれば良いけれど、
個人ではそれができないのだから、まずは「資産が吹き飛ばないようにどうするのか」を考えるべきなのよ。
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