私、上司が生理的に無理でした。
いや、正確に言えば、辞めた時にはわからなかったけれど、最近になって「ああ、あの上司は生理的に無理だったのか」と気が付いたのです。
会社員として働いてる限りは基本的に上司がいますよね。マネージャーとか、ディレクターとか、あるいは部長とかさ。
最近は名刺に書いてある事業部が長すぎて覚えられないから細かい事は省略するけれど、まあ、基本的には上司の下で働くわけですよ。
でもさ、上司が生理的に無理だと思う事ってない?あるよね。
今は思っていないかもしれないけど、辞めた時になってわかるのですよ。今日は私の実体験を書いていくね。
話しかけないでくれよ、上司さん
上司が生理的に無理だったのですが、あの当時は「頼むから話しかけないでくれ」と切に願っていました。
私が所属していた会社は「これぞオフィス」という感じの部屋で、蛍光灯が何本か上にあり、トイレは外。中小企業ではなかったので、
「いかにも会社」という感じのところで仕事をしていました。そこに「いかにも上司」という人がいましたからね。
本当につらかったのです。神経質な上司がいるなら退職しましょうでも書いているのだけれど、とにかく神経節な上司だったから、
少し、「ございます」が「です」になったりしただけで神経質にも怒り始めるような人だったのです。途中からはぶん殴ってやろうかと思っていたのですが……。
そんな事をしても、私には何の得にもなりませんので、やめました。
私、仕事を真面目にこなす人は好きなのですが、必要以上に神経質な人が大嫌いなのですよ。上司がまさにそれで、生理的に無理でした。
吐き気がするレベルで……。
「まりもさん……?」と呼ばれただけで、「うわ、絶対また面倒臭い事言って来るよ」と思っていました。まあ、実際面倒だったし、生理的に無理だったしね。
当該上司はですね、「上司ヅラをしたいタイプ」の上司だったので、何かにつけて難癖をつけてきた。いや、もうお客さんのクレームにも対応しているのに、
なぜこっちはクレーマー上司の対応もしなければいけないのだろうか、と思っていた。自分の方が遅れて会社に来る癖に、
「もっと大きな声で挨拶をしましょう」とかね。「お前が嫌いだから小さい声なんだよ」と思っていた。
飲み会の席なんかでは、散々言いたい事言ったなあ。でも、やっぱりどうにも仲良くなる事ができなかった。上司は生理的に無理な存在だったのですよ。
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サラリーマン思考が嫌いな私と生理的に無理な上司
私ははっきり言ってサラリーマン思考が苦手です。サラリーマンの考え方って基本的に「引き算」だから。
給料をもらって、その給料からどんなものを引いて生活をしていくのか?という事を考えるんですよね。経営者は違う。
「ここで稼いで、ここを投資に回して、稼いでいくぞ」と考える。全く違う生物なんですよね。私は起業したい、と思って会社に所属していたので、
「サラリーマン的な思考」が大嫌いだったのです。だからこそ、上司は生理的にも受け付けられませんでした。上司は完全なる「サラリーマン」だったので、
「サラリーマンは上からの支持通りに物事を進めれば良い。余計な事は考えるな。効率を考えるな」と言われてきました。
なんですか、それ?刑務所でも効率を考える時代なのに、効率性を考えたり、求める事からしてダメって何ですか、と思った。
終いには「男として親から独立して立派な姿を見せてこそ……。」みたいな話をされて、もうね、付き合っている彼女の面倒臭いお父さんに挨拶をしに行っているのかと思いました。
それくらい面倒な人だったのです。上司は私が「この人生理的に無理だ」と思っていた事を知っていたのかな?と時々考えるんですよね。
だって、露骨に嫌っていたから。どうなのだろう。
サラリーマン的思考をする人は多いし、そういう人がほとんどだとは思うけれど、何だか私には苦手だったのです。
上司と私は水とアブラで、生理的に無理な存在だったのです。きっとお互いにね。
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嫌いな人を好きになるのは辞めよう
上司が生理的に無理だったとしても、「何とかうまくやっていこう」と思う人がいる。偉いね。でも、上司が生理的に無理なのに好きになろうとしたら、
きっとどこかでつらくなるよ。
私のように、大きく抵抗する必要はないのだけれど、無理に好きになるなんておかしいでしょう?
例えば、タマゴアレルギーを持っていたら、タマゴは食べないようにしますよね。でも、人間関係だとどうにか頑張る。
上司が生理的に無理なのだとしたら、もはや精神的に「相手を拒絶」しているわけですから。ある種のアレルギーだと思うのですよ……。
そんな人を好きになろうとしても、結局自分の身体がボロボロになるだけだし、何の意味もないんですよね。
私は上司が生理的に無理だったし、大嫌いだった。好きになろうとも思わなかった。でも、好きになろうとしなかったらから今、生きていると思う。
あそこで「自分が悪いんだ。変わらないと!」みたいに思い込んでいたら、底なし沼に踏み入れてしまった不幸な少年のように、
どれだけあがいても、会社という組織から抜け出すことができなかったかな、と思うし、生きていけなかったんじゃないかな。
上司が嫌いならそれで良い。生理的に無理ならそのままで良い。
無理に好きになる必要なんてないのだから。