奇跡は起きない方が良い、命に関わる事以外ではね。

奇跡が起こってほしいと思っている人っていますよね。私も昔は奇跡が起こってほしいと思っていました。テスト勉強をせずに試験当日を迎えた時、

「どうにか奇跡が起これ！」みたいに思っていました。でも、そんな事が起こるわけもなく、奇跡は奇跡のままで奇跡は起きないまま、ただただ赤点を取ってしまった事を思い出す。

でも、今となっては、「奇跡なんて起きない方が良い」と思うんですよね。不治の病が治ったりして、「奇跡だ」となったら良いけど、

そういう命に関わる事以外は奇跡なんて起きなくて良いと思うんですよ。

努力が報われた方が良いじゃない？

奇跡が起こない状態の方が、努力が報われる社会になると思うんです。例えば、全然勉強していなかったのに、なぜか大学には合格してしまう人っていますよね。

奇跡を起こした鈴木君より、佐藤君の方が頑張っていたのに、それでも奇跡が起きたら、鈴木君が合格してしまう事になるじゃないですか。

奇跡が起きた人にとっては嬉しい事なのだけれど、奇跡が当たり前に起こってしまったら、そんな世界で頑張ろうと思うような人なんていないと思うんですよね。

基本的には努力が報われる社会の方が私は良いと思っている。努力して、努力して、自分の欲しいものが手に入った方が嬉しいじゃない？

少なくとも私はその方が嬉しい。

奇跡は起きない方が本当はフェアだと思う。もちろん、奇跡は起きない方が良い、と思っていても、起こってしまうものですよ。

何の努力もしていない人が幸運のチケットを手にする可能性はある。それはあるのだけれど、努力がシンプルに報われて、

成功したら「良かった」と思えた方が良いと思う。あの中にはフェアではない事なんてたくさんあるから、

「フェア」という言葉があまり好きではない私だけれど、奇跡だけは起きなくても良いと思っている。

もし、自分が努力をしてきた人だったら、きっと奇跡なんて望まないはず。奇跡は起きない方が良い、と思うはずなんですよ。

だいたい、奇跡が起きて欲しい、と願っているのは、頑張ってこなかった人たち。

「○○の奇跡」みたいな言い方はなんだか失礼な話だと思っていて、言われた側は「いや、普通の努力をして勝ち取っただけだから、奇跡でも何でもないよ」と思うはず。

私だってそうだった。私は中学受験をする時に、塾の先生から「君のレベルじゃ合格できないからもっと下の学校を受けなさい」と言われた。

でも、努力をした。努力をしてまあまあ偏差値の高い学校に入った。すると、塾長は「奇跡が起きたね」と言った。

「違うから！」と思った。奇跡じゃないから。奇跡じゃなくて、単純に努力をしたの。それで合格しただけだから。

奇跡は起きない方が良いし、奇跡なんてものは実は少ない。周りからは奇跡のように見えるかもしれないけど、多くの場合、

彼らは陰で努力をしている。

私も努力をした。きちんとした努力をした人であれば、きっと奇跡は起きない方が良いと思っているし、奇跡は願わないと思うのです。

普通に努力をして、奇跡なんて何も起きずに、結果が出た方が良い。奇跡なんて本来は必要ないものなんです。

治らない病気を患ってしまった人がいたら、その人には奇跡が起きた方が良いと思っている。奇跡が起きて、病気が治ったら良いよね。

でも、普通に生活をしている私たちには、奇跡なんて起こらなくて良いのです。むしろ奇跡が起こってしまったら困る。

でもさ、世界は時に理不尽で、奇跡が起きない事を私たちが願っていても、起きるものなんですよね。私は生きてきてそう感じた。

だから、私は奇跡が起きても、それでも勝てるくらい頑張ろうと思ったのです。

奇跡が起こるとしても、せいぜい１人とか２人です。だったら、もっと上に行けば良いんですよね。１００位以内に入る事ができれば合格する事のできるテストがあったとする。

すると、奇跡が起きて、あまり努力をしていなかった人たちが９９番目、９８番目あたりに食い込んでくる。

でも、努力をしなかった人たちに奇跡が起きて１位になる事はない。だからこそ、私たちはそれくらい頑張れば良いのです。

奇跡は起きない方が良いよ。ただ、実際には奇跡が起きてしまう。だから、そんな時でも、１番になれるくらいの努力をしていたいよね。

そしたら、奇跡なんて関係なくなる。

そうやって生きてきて、間違った事なんて１度もなかった。努力が足りなくて、落ちてしまった事はあるけれど、それは自分の努力が足りなかっただけ。

奇跡は起きない方が良いのだけれど、起きてしまう。

だからこそ、私たちは努力し続ける事が大切なのです。奇跡にも負けない努力をしていたいよね。