「ストレスを避ける事は悪い事だ」と思っている人は意外にも多いものです。ストレスに打ち克ってこそ、私たちは人間として成長できる、と思っているわけです。
しかし、ストレスから逃げずに、闘い続ける事に何の意味があるのでしょうか。
ストレスを避けるのは人間として当たり前じゃないかな。良いんだよ、逃げて。ストレスを避ける事は悪い事ではないのですから。
自分の限界をよく知っている私
ストレスを避ける事って本当は大切だと思うんですよね。私は、自分の身体の中に「どれだけのストレスが溜まっているのか?」という事が何となくの感覚でわかります。
「ああ、このくらいのストレスなら問題ないな」とか「このレベルまで来ると危ないかもしれない」とストレスレベルを感じる事ができるのです。
つまり、自分の限界を知っているんですよね。だからこそ、ストレスを適切に避ける事がどれだけ重要な事なのか?をわかっている。
大きなストレスを抱えた事がない人は、ストレスに鈍感だったりする。だから気がつかない。いつの間にかうつ病になってしまう。
でも、私のように大きなストレスを抱えた事があったり、自分の弱さを認識している人間は「これ以上頑張ったら病んでしまいそう」という基準がわかるのです。
うまくストレスを避けて生きていく事により、自分の身体を守っているんですよね。周りからしたら、「ストレスなんて大丈夫だよ」と思われるでしょう。
でも、ストレスなんていつ自分の身体に影響を与えるのかわからないものだし、本当は適切に管理するべき身体の指標だと思っているのです。
心なんてガラスみたいなもので、落としたすぐに壊れるもの。強いものではないのです。ステンレス製の心なんてあったら嬉しいけれど、ないからね。
自分の弱さを理解して、ストレスを避ける事が大切なのです。心が割れないように、そっと扱う。
大事な事ですよ。
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強い人でいなければいけないわけじゃないよ
男性でも女性でも、「強い人間」に憧れてしまう。テレビや雑誌に出て来る有名人は、誰もが強い人。いや、本当に強いのか、なんてわからないけれど、
「強い人が成功する」というメッセージが内包されている。
だから、私たちはそんな彼らに憧れる。「強い人間がクールなんだ」と思ってしまう。人間の最適解のように思えてしまう。
でも、強い人じゃなくても良いと思うのです。ストレスを避ける臆病者でも良いと思う。確かに、テレビとか雑誌では、精神的に強い「強者」が取り上げられる。
ただ、そういう人だけではないないし、ストレスを避ける事で成功してきた人だっているわけですよ。
強い人が成功すると思っているけど、そんな事はない。ストレスに弱く、ストレスを避ける生き方をしてきた人たちでも成功を手にする事だってあるのです。
ストレスを避けるのは人間として当然の行為だし、そのままで良いと思う。強い人が正しいのだ、と思ってしまいがちではあるけど、
そんな事はない。私はストレスを避ける生き方をしてきたし、それが正しいと思って生きてきた。ストレスからも逃げずに闘う事にも正しさはある。
でも、死ぬ1日前だったらどうだろうか?「明日死ぬ」とわかっていても、ストレスを避けずに頑張るのでしょうか。
違いますよね。
私たちは「明日も生きている」という前提で嫌な事を受け入れているわけ。でも、本質的には嫌な事からは逃げたいし、ストレスは避けるべきものなんですよね。
それで良いんじゃないかな。その方が人間的なんじゃないかな。
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ストレスを避ける事で人に優しくなれるんじゃない?
私はそんなにできた人間ではありません。自分の精神に余裕がなかったら、人に優しくする事ができない人間だと思う。
汚いかな?ひどいかな?
でも、本音を言ったら、人間なんてみんな自分の精神に余裕がある時しか人に優しくできないんじゃないかな?と思うんですよ。
例えば、3浪が決まったその日に「今日、引っ越しするんだけど、手伝ってくれないかな?」と言われたらどうだろうか?手伝いに行く人もそりゃいるだろうけど、
「今日はそんな気分じゃないんだ」と思ってしまいますよね。でも、ストレスを避けるようにしておけば、精神に余裕が生まれ、
周りの人たちとの接し方も変わって来るというものです。ストレスを避けるのは世間的には良くない事なのかもしれない。
小学校の先生だったら、「ストレスから逃げずに頑張る事で成長するんだよ」みたいな事を言うのかな。でも、私は先生ではないし、偉い人でもないから言うよ。
人間、ストレスを避けないで生きられるほど、強くはない。
ある意味、人間的な生き方をこれからは求めていくべきだと思う。ストレスがつらいなら逃げれば良いじゃないか。
ストレスを避ける事だって大切。
自分に優しくなろうね。
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