家族でもパートナーでも子供でも部下でも、
人を叱らなくてはいけない時というのが人生にはあると思います。
インターネット社会になってからはマウンティングという言葉が出てくる程、人の上に立つような話し方をする人が増えてきてしまっています。
そんな発言の仕方に慣れてしまったのか、相手のことを極限まで追いつめる叱り方しかできない人が増えてきている気がします。
叱るという行為は相手に愛情があるからこそすることだと思うんですね。
そもそも怒ったり叱ったりというのはとても体力のいることです。
相手が自分にとってどうでもいい存在ならそんなことはしないと思うんですよね。
きっともう会うことはないだろうと思う人ならそのままスルーでいいわけです。
私自身怒るということあまり好きではないですし、何か人に注意をしたり叱ったりということは自分が消耗してしまうのであまり日常生活ではしません。
でも相手が自分にとって大切な人だったら、疲れるな、と思っても分かってもらう話し合いますし
自分が怒っているというアピールもします。
愛情の叱り方というのがあると思うんですよね。
そういう叱り方をすることができれば、その場では無理でもいつかは相手に気持ちをわかってもらえると思うんです。
言い訳する余地を与える
たとえどんなに自分の方が正しくて相手が間違っていたとしても、相手に言い訳をする余地がないくらい詰め寄ってしまうと、その人の心が壊れてしまいます。
家族やパートナーというような親しい関係だったら良いのですが、会社の上司と部下のような関係だと
相手をギリギリのところまで追い詰めてしまうような叱り方をしてしまう人も多いです。
そうやって上司から日常的に追い詰められるような叱られ方をしていると、
部下が仕事自体を嫌いになってしまったり最悪の場合仕事を辞めてしまうということになってしまうと思うんですね。
とても論理的な事を言えばそうやって部下が辞めてしまって困るのは自分です。
また新しく人を雇って教育をしていかなくてはいけません。
仕事ができない部下だったとしても仕事は続けて欲しいと思っているのであれば愛情のある叱り方良いわけです。
そこで相手に言い訳をする余地を与えてあげる。
今回はこうだったから仕方がないよね、というような一言を添えてあげるだけで、部下は仕事を続けていくことができるはずです。
自分が正しいと思って人を叱ると、相手をどこまでも追い詰めてしまうような叱り方をしてしまうものです。
相手が同じ人間であり心を持っている人なのだということを考えた上で、
相手が考える余地逃げる抜け道を作った叱り方をしていかなくてはいけないと思います。
なかなか難しいことなんですけどね。
関連記事:些細な事でイライラするのはそれ以上の幸せを感じていないから。
二度と繰り返さないための施作
何か人に対して叱るという行為をする時は、起こってははいけないことが起きてしまったケースだと思います。
- パートナーにしてほしくないことをされた
- 子供が危ないことをした
- 部下が仕事で致命的なミスをした
そういったことを正すために叱る、という行為をするんだと思うんですね。
つまり何か改善しなくてはいけないポイントというのが必ずあるはずなのです。
しかし感情的になって怒ってしまう人は、感情的に相手を叱ってそれで終わってしまう人が多いです。
でもそれでは根本的な解決にならないこともあるんですね。
人間はそんなに完璧なものではありませんから、「もうしないでね」と言われても同じミスを繰り返してしまうことも多々あります。
同じミスを繰り返されないために何かシステム的に見直さなくてはいけないところはないのかということを考えなくてはいけないと思うんです。
本当にその人の判断だけがミスに繋がるものだったのか。
もしかしたらシステムやルール的に改善しなくてはいけないところがあるのではないか。
そんなことも考えて、相手のことを叱ることができれば愛情のある叱り方ができるはずです。
関連記事:好かれる上司の特徴
どうして怒っているか理解してもらう
叱る時にきちんと相手に「なぜ自分が怒っているのかということを理解してもらう」ということはとても大切なことです。
なぜ怒られているのか理由がわからないと、怒られたことをまた繰り返してしまうと思うんですね。
もしくは「虫の居所が悪かったから怒っているのだろう」ぐらいにしか認識してもらうことができないと思うんです。
どうして自分が怒っているのかということを分かってもらうためにも、相手に怒っているポイントを理解してもらえるような叱り方をすることが大切です。
単純に当たり散らすだけではそれこそ機嫌が悪いのと変わりがないですからね。
関連記事:「この人育ちがいいな」と感じる3つの特徴
叱り方には愛情があるものと愛情がないものがあります。
愛情がある叱り方は相手が成長するきっかけになるかもしれません。
お互いに良好な関係を続けていくために愛情のある叱り方をするように心がけましょう。
では今日はこのあたりで。