社会人として働いているとお金を使いたくなる時ってあると思うんですよね。月末に給料が入ったら、
欲しいもの買いたくなって、時計であったりとか、車を買う人だって中にはいるでしょう。
好きなものを買うためにお金を稼ぐというのは間違っているわけではありません。
私にだって好きなものを買う時はあります。ただ、私たちは何かを買う時にお金ではなく時間で買っているということに気がついていないのではないでしょうか。
お金で買っていると思っているかもしれませんが、皆さんがつけている高級時計も、皆さんが買った車も家も、
皆さんが働いた時間で買っているのです。
時間を提供してお金を稼いでいる人がほとんど
週に5日出勤して、20万とか30万とかもらっている人がサラリーマンでは多いと思います。給料の中からある程度のお金を使って物を買う事ってありますよね。
でもよく考えてみてください。実はそのお金で自分の人生の時間を提供して得ているお金なのですよ。
週に40時間程度、自分の時間を会社に提供しているわけです。月末になれば給料が振り込まれるから使ってしまう気持ちはわかる。
お金を使わないと意味がないものでもありますしね。
ただお金は時間を提供して手に入れているものであり、皆さんが時計を買うときには自分の時間を消費しているということに気がついた方が良いと思うのです。
消費すればお金はなくなります。しかしお金がなくなったからと言って欲しい物がなくなるわけではありません。
30万円の時計を買ったとしても、次には60万円の時計が欲しくなり、数年後には120万円の時計が欲しくなることが多いのです。
人間の物欲というものには制限がありません。
だからこそ、お金を使えばまた時間を提供してお金を手に入れ、そのお金で新しいものを買おうとするのです。
物を買って行けば買っていくほど自分の時間を消耗しているのと同じことなのですよ。
欲しいものを買うために働くことも楽しいのかもしれません。ただ、自分の人生の時間というものは最も貴重なもので、
お金に姿を変えた時間を使って、自分が求めている以上のものを買うのが本当に正しい事なのか?と思ってしまう事があるのです。
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お金で時間は買えない
時間を提供して会社からお金をもらうことならいくらでもできますよね。アルバイトだって時間を提供すればお金をもらうことができます。
しかし、お金を提供することで時間を買うことはできないのですよ。
家政婦を雇ったりとかタクシー運転手を雇ったりして、自分の使える時間を増やすことはできます。
でも、人生の絶対時間を増やすことはできないのです。1000万円出そうとも1億円だそうとも、
自分の人生の時間というものは一秒たりとも増えません。これは紛れもない事実なんですよね。
時間を提供してお金を手に入れる。手に入れたお金で好きな物を買う。住宅ローンを組んで家を買う。
そんなことが大切だったのかもしれない。これまではそれが当たり前だと思っていたのかもしれない。
私だって子供の頃はそう思っていた。お金を稼いでそのお金を全て使うことによって自分は幸福になれるのかと思っていた。
好きなものが自分の周りにはたくさんあって、それがただただ幸せなことだと思っていたのです。
しかし、人生が終わりに近づいてくると、お金なんて大して重要ではないということに気がつくのです。
お金よりも自分の人生の時間が欲しい。そう思うようになってくるはずです。
天国には自分の持っていた高級時計や外車なんて持っていくことはできません。自分の思い出だけが最後の瞬間まで残るのです。
お金で時間は買えない。こんなシンプルなことを私たちは見逃してしまっているのではないでしょうか。
お金で時間を買えたら、どんなに良いだろう。「余命3年です」と言われた患者はどれだけ借金をしても支払う。
それくらい時間というものは大切なものなのです。お金よりも時間の方が大切なのですよ。物よりも時間の方が大切なのですよ。
消費だけの毎日を終わりにしよう
お金は大切なものかもしれないけど、最も大切なものではない。最も大切なのは、自分が好きな人たちと過ごす時間であったりとか、
美味しいご飯だったりとか、夢だったりとか。そんな事だと思う。
お金がいくらあっても、本当の幸せは得られない。もちろん、幸せの基本条件にはなるかもしれない。でも、お金ではなく、時間の方がずっとずっと大切なのですよ。
いくらお金を持っていても、周りに誰もいない孤独な人は楽しい人生を手に入れる事が出来ない。私の周りにも「お金は持っているけど孤独な人」がたくさんいます。
でも、その人たちは幸せではないのです。資産だけ見れば幸せかもしれないけど、時間がなく、周りにも人がいない。
そういった人生では、人は幸せを感じる事が出来ないのです。お金ではなく、時間で物を買っている私たちは、ここらで消費だけの毎日を終わりにしませんか?