仕事をしていると、取引先でも同僚でも、「プライドが高い人」に出会う機会があると思うんですよね。
私にもそういう人と出会う機会はあります。社会人経験が長い人であればあるほど、そういったプライドの高い人と仕事で出会う機会は増えてしまうものなのです。
でも、仕事ではプライドが邪魔になってしまう事がたくさんあるんですよ。仕事において、プライドなんてものは必要ないのです。
あれば、邪魔になってしまうものなのですよ。
バカな人が好き
古いなあ、とは思うのですが、日本の仕事社会においては、「仕事ができる人」ではなく、「一緒にいて楽しい人」が好まれます。
これは昇進においても同じ事が言えますよね。
日本の会社内、取引先との関係性において、圧倒的に求められている人は「バカな人」なのです。良い意味でね。
だからこそ、仕事においてプライドが高い人って評判が良くないんですよね。確かに、私は「仕事が出来だけで判断されれば良い」と思っています。
でも、現実には、仕事ができる、できない以外にも「この人の事を好きになれるのか?」という要素が関わって来てしまうのですよ。
仕事を始めた当初は「仕事ができれば何でも上手くいく」と思っていた。でも、そんな事はないんですよね。
仕事をしていると、ついつい忘れてしまうのですが、取引先、クライアントだって1人の人間。ロボットではないので感情を持っているのですよ。
だからこそ、一緒にいて楽しい人が好きなのです。仕事はプライドを捨てたところから始まるし、きっとプライドを捨てたところから、
「この人とならなぜか一緒に仕事をしたくなってしまう」と思ってもらえるのです。古いと思う。とっても古い。
でも、人間関係ってやはり今の時代でも大切なものになっているのです。「仕事ができる」という事は大きな価値になると思う。
ただ、仕事ができるだけでは仕事ができない。プライドを捨てて、少しくらいバカになれた方が仕事がスムーズに進んでいくものなのですよ。
だいたいの人はプライドを捨てられない
だいたいの人は仕事においてプライドを捨てる事ができない。友達と一緒にいる時のように、リラックスして、自分の心を全て相手に見せる事ができれば、
本当は仕事はスムーズに進んでいくのに。
多くの人は知らず知らずの内にプライドを持ってしまうものなのです。
「相手にバカにされてはいけない」とか「なめられてはいけない」とかそういった感情を少しでも持っていると、相手にも伝わります。
私のところにも営業マンが来たりするのですが、プライドが高い人はすぐにわかる。
そうすると、「仕事はできるんだけど、プライドが高くて何が仕事をしたいと思わないなあ」と失礼ながらも思ってしまうのです。
社会人としてのマナー?言葉遣い?
大切な事です。でもね、人間ですから、やはりプライドを捨てて、一緒に古くからの友人のように身構えず話す事ができる人と一緒にいた方が楽なのですよ。
仕事はプライドを捨てると上手くいく、という事を本人だってわかっている事も多い。ただ、プライドを捨てられるのか?というと、そうではない。
「恥ずかしい」とか「どう見られるんだろうか?」と心配してしまい、結果的に仕事においてはプライドの殻を破る事ができないのですよ。
仕事においてプライドを捨てる事は難しい事なのかもしれない。これまで生きて来て、蓄積されたものを覆すわけですからね。
でも、もったない事だと思うんですよね。仕事はプライドを捨てた時から1番面白くなってくるから
どう思われても良いじゃない?
仕事においてプライドを捨てる事ができない人は多い。でも、別にどう思われても良いじゃない?と思うんですよね。
相手から「この人は本当にダメな人だなあ」と思われても良いし、「この人は下品な人だなあ」と思われても別に良い。
そう思うと、仕事が本当に楽になるのです。別に下品な事をするべきだ、とは言っていません。心物の問題。
仕事ってプライドを捨てると本当に驚くほど上手くいく。プライドを持つ事は分野によっては大切なのかな。
少なくとも私は仕事においてプライドを持ち、得をした事がありません。きっと、皆さんもプライドをの高い人と全くプライドの高くない人だったら、
後者の方が好きでしょう?自分が好きなのは「プライドの高くない人」なのに、自分の事となると、何も見えなくなってしまうんですよね。
どう思われても良いじゃないですか。バカだと思われても良いじゃないですか。プライドなんて持ったところで誰も幸せにはならない。
もっとさらけ出してしまった方が自分だって楽になるはずです。仕事にプライドはいらない。
私はそう思っているのです。
自然体で仕事をするべきなのです。自分らしく、自分の心が穏やかになるような方向へ進めば良いのです。