全国転勤のサラリーマンの場合には、どこの地方に行ってもおかしくない、という状況に置かれているわけですよね。
東京に住んでいたのに、新潟に行く事になったり、北海道に行く事になったりと、全国転勤のサラリーマンはどこに行かされるのかわからない状態になってしまうのです。
ある意味で流刑ですよね、もう……。
私の友人には全国転勤のある金融機関に勤めている人がいるのですが、その彼が、会う度に「転勤したけど、帰りたいよ。」とつぶやいていたんですよね。
今回はそんな彼の事を見て考えた事、書いていこうかなあ、と。
転勤先では友達が出来なくて寂しい
転勤したらしたで楽しんでいる人もいるかと思いますが、転勤しても、友達が出来る人って少ないんですよね。私の友人(銀行勤務男性アラサー笑)の場合も、
「銀行の人たちとは友達だけど、会社関係以外の友達はいない」と言っていたのです。そりゃそうです。
地方に転勤になって、勤め先以外のコミュニティなんて何もありませんから、それを考えると、当然銀行の人しか友達がいなくなってしまいますよね。
バンカーとバンカーの飲み会。うん。なんか想像するだけで疲れちゃう。すみません、余計なお世話です。
しかも、会社の同期とかって「完全な友達」とは言えない存在です。会社が同じだと、競合関係になってしまう事もありますし、
実際、私がサラリーマンとして働いていた頃も「同期とプライベートで遊びにいく」なんて事はありませんでした。敵やんwという意識がどっかにはあるよね?
例えばさ、野村証券なんて同期の間でランキング的なのあるじゃないですか。「どこどこ支店のあいつが営業成績トップか!」みたいな。やっぱり競争意識は強制的に持たされるわけですよ。
「職場の人たちとのBBQ」みたいなものを楽しんでいるのは一部の人なんですよ。本気でお花畑だな、と思った記憶があります、はい。
だからこそ、転勤したけど帰りたいと思ってしまう人がいるのは当然の事だと思うのです。転勤して、友達もいない、家族もいないような状況の中、
ストレスが溜まったとしても、誰かに話す事も出来ないじゃないですか。そうなってくると、ストレスのはけ口はどこにもないので、
ただただストレスが溜まっていくだけなんですよね。数年もすれば「転勤しなければよかった。帰りたい。」と思うのは当然の事なのです。
私の場合は転勤をする前に辞めてしまったのですが、私だったら1週間で辞めていますね。転勤祭で誰とも話す事が出来ず、
他のコミュニティにも参加する事が出来ない孤独な状態だったら、帰りたいと思うものですよ。
転職活動も出来ない
転勤したけど帰りたいと言っていた友人がなんで帰りたいのか?というと、
そもそも「転勤すると転職活動すら出来ない」という状況になってしまうからなんですよ。
転勤をしたからといって、ずっと同じ会社にいる必要はありませんが、転職をする場合には、自分の住みたい地域まで面接を受けにいかなくてはいけないのですよ。
そうなってくると、地方に転勤になってしまった場合、そもそも転職活動をする事が出来ず、結果的に「今の会社で頑張るしかないな」と思うようになってしまうのです。
私も新卒として入社した会社に入った時には、転勤に怯えていました。全国に支店があるような会社だったので、
「沖縄に飛ばされる」リスクもあったんですよ。そうなってしまうと、退職してから転職をするしか方法がなくなってしまうのです。
転勤したけど帰りたいと思うのは、「転職」という選択肢自体がなくなってしまうからんなんですよ。気軽に転職する事が出来るという状況は、
仮に転職をしないとしても、精神的な安定に繋がるものです。
逆に言えば、企業側は新卒として入社した後、割と早い段階で地方に飛ばしますよね。あれって退職者を出さないためなのかな?と思っています。
転勤したけど、帰りたいと思ってしまうのは当然の事でもあると思うんですよね。
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慣れ親しんだ土地が良い
転勤をした事がない人とかだと、「私、転勤って羨ましいよ。知らない土地に行く事が出来るし、楽しいじゃない?」と言う場合もあるよね。
でもさ、そもそも、転勤と言うと、「大阪・福岡・北海道」のどこかだと思っていませんか?そんな事はないんですよね。
私の場合は、北陸に行かされる事もありましたし、沖縄とかだと、ほとんど従業員がいないようなたった数人で運営している支社に配属されてしまう事だってあるのです。
沖縄は素敵な場所ですけど、本当に数人しかいないような支店もあるんですよね。そこに行ったら違う意味で大変よ。
本当に何をして良いの?という感じよね。私が働いていたところですと……那覇の支店なんて4人くらいしかいなかったような……。4人でサータアンダギーでも食べれば良いのかな……。
また、転勤が羨ましいと思うのは最初だけで、実際は自分が育った県で過ごすのが良いと思うんですよね。慣れ親しんだ土地で仕事の疲れを癒す事が出来なかったら、
辛くなってしまうのは当然の事だと思いますし、転勤したけど帰りたいという人が出て来るのは当然だと思うのです。
私なら東京にいたいもん。飲み会なら新宿が良いし、お洒落なランチなら銀座が良いよ……。
やっぱり生まれた場所ってのはすごく慣れ親しんだ場所でさ、自分の身体にも合っているわけですよ。わかるかい?この気持ち!
転勤して楽しいと思っている人もいるかもしれませんが、私の周りにいる人たちは、総じて「転勤ってつらいわ」と言っています。
人間はポジティブに自分の現状を捉えたがる生物ですから、「転勤には良い面はあった」と言いたくなるのかと思いきや、そんな事もないんですよね。
転勤したけど帰りたいと思っている人の方が遥かに多かったのです。私も転勤していたら、きっと1週間くらいで帰ってきていたと思います。
ばっくれて・・・そのまま何の連絡もせずにさよなら・・・と言う感じに。
転勤したけど、帰りたい友人、まだ帰ってきていませんが、早く帰って来て欲しいなあ。
ちなみに今日も彼から「今日からまた1週間が始まるのか」というラインがきました。
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