私は不動産投資家、株式投資家としてプライベートカンパニーを経営しているのですが、先日「Peing」というサービスで、
「6億円運用するならどうすれば良いですか?」という質問を受けたんですよね。その当時の回答は成長傾向にあるバングラデシュに投資をしたりとか、
後は、AGGとか安定的に資産を築いていけば良いな、なんて思っていました。まあ、基本的には方針は変わらないのですが、
1億円を運用するのであれば、どうするのかな?という事を今一度考えてみようかな?と思います。
1億円くらいを運用している人周りにもいますからね。コロナの時代はちょっと別かもしれないけど、その前に関しては少なくとも銀行側もかなり緩めに貸してくれましたから。笑
1億円くらいの運用をする人って実は多いと思います。
昔は1億円あれば、預金しておくだけで生活出来たんですよね
ここで少し前の話をしていきたいのですが、昔は運用という運用をしなくても、1億円あれば、銀行に預金をしておくだけで、
別に困る事はなかったんですよ。
今は銀行に預けても、0.01〜00.2%程度の金利にしかもらえなくなってしまったのですが、1980年代には4、5%程度はありましたからねえ。
バブルの恩恵とでも言うべき金利の高さで、1億円を運用せずとも、銀行の金利だけで、400万円、500万円という十分過ぎるお金が入ってきたんですよ。
だからこそ、あの時代は1億円貯めたら退職する人とかもいたんですよね。相続とかで1億円相続する人ならいくらでもいるものです。
相続で得たお金を銀行に預けて、後は金利で生活していたのです。
あの時代がずっと続いていれば良かったなあ・・・
今となっては、「銀行に預けても何の意味もない。インフレ率を考えると、マイナスになる。」と思っている人も多いと思います。
でも、昔は違ったのです。
私が子供の頃も郵便局に預けていれば、結構な利回りになりました。当然、今はそんな金利はもらえませんが、当時はね、凄かったんですよね。
関連記事:資産運用のシミュレーションをしていくべきだと思う。
資産の値崩れをなるべく避けたいなら債券ETFの割合を増やそう
「1億円を運用したい」と思っている人はたくさんいると思いますが、1億円を運用するとなると、気になってくるのが、「値崩れ」なんですよね。
1億円も手に入れたのに、投資の世界だと、一瞬で半分程度になってしまう事もありますからね。総資産が大きくなればなるほど、
ハイリスク・ハイリターンの投資商品には手を出したくなくなると思っているのです。
例えば、コロナショックみたいなことが起こった時には「ETF (NEXT FUNDS)NOMURA原油インデックス上場【1699】あたりを買いたくなるよね。
「これ、経済が完全に戻ったら10倍くらいいくかもしれないぞ」みたいなね。笑
でもね、こういったハイリターンの商品にはハイリスクがあるのですよ。
だからこそ、値崩れが怖いのであれば、債券ETFの割合をある程度は増やした方が良いと思いますね。私も今後はそうしていこうと思っています。
例えば、債券ETFとして有名なものだと、
「ブラックロック社のAGG」・「バンガード社のBND」あたりだと思います。この2つのETFは内容的にも似ているというか、
ほとんど「どちらでも良い」と言える似たETFなのですが、1億円を運用するのであれば、こういった債券ETFの割合を高めるのも重要だと思います。
信託報酬の観点からも、この2つの商品は「0.05%」となっており、資産の安全性を考えると、非常に魅力的な商品ですね。

引用:Googleファイナンス
チャートだとこんな感じですね。だいたい100$〜110$くらいのボックスを彷徨っている感じですね。リーマンショックの時には下落しましたが、
それでも、10%程度ですからね。数ヶ月後には、また以前と同様の基準まで戻っているので、いかに「不況に強い商品なのか?」という事がわかると思います。
私は現在、不動産がポートフォリオの多くを占めていますが。リーマンショック時に仕込んだものを売却して、順次AGGやBND等の安定的なETFに投資していこうかな?と考えています。
配当利回りで考えると、「2〜3%」程度ですが、1億円を運用するでのあれば、安定的に収入を確保する事が出来ますし、
それでいて、資産保全性も高いので、良いのかな?と考えています。法人だけの運用資産で帳簿上で1億円、市場価格では2億円程度になっているので、
これらを債券ETFに回していこうと思うのです。
まあ、もちろん借入金もかなりあるのですが。借金まみれではあるんですけどね。笑
1億円を運用するとなると、よりディフェンシブな投資に移行していくべきなのかな?と思うのですよ。
大きく稼ぐのも大事ですけど、資産を消さないようにすることの方が大事でもあるからね。
小さめの企業を買ってみる
これは、完全なる私の趣味なんですけど、最近は小さめの企業をちょっと買ってみようかな?という気持ちもあるんですよね。
特に最近気になっているのが「不動産管理会社」ですね。毎月家賃の5%程度をもらって、不動産の管理を請け負う会社ですね。
例えば、家賃の平均が10万円だとして、1000戸管理している会社があったとしましょう。そうすると、
10万円×1000×0.05=500万円になりますよね。管理にかかってくる従業を2人だとして、元々ある私の会社の間接部門なりと統合すると、さらにコストがかからなくなるので、
結構魅力的ではあるんですよ。ええ。本当にね、最近は不動産管理会社を買っても良いのかな、と考えています。町の不動産屋さん的な古くからやっているところとかね。笑
まあ1億円くらいだと、結構大きな割合を投資しなければ1つの会社なんて買えない場合も多いけれど、うん。
でも、まあ「まだまだやったるぜ!」という感じの人だったら、投資してみても良いよね。エンジェル投資も良いのだけど、こういう単純に「儲かるもの」に投資してみるのもありだと思う。
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新興国への投資をする
1億円の運用をするのであれば、もちろんディフェンシブな金融商品をポートフォリオに組み入れていく事が大切になってくるのですが、
1億円を積極的に増やすための投資先も考える必要があるのかな?と思っています。
私自身、不動産の投資先として選んでいるのは国内の地方都市です。地方都市は利回りが非常に高く、利回りで20%〜くらいにはなりますね。
火災保険等を使い、支出を最小限に留めれば、効率的な投資をする事が可能です。ただ、今後日本は人口減少を免れる事は難しく、
出生率は1.5を下回っているような状態です。つまり、それに伴い投資地域の賃貸需要も減少していくと思っているのです。
だからこそ、1億円を運用するのであれば、より「人口増加が見込める地域」に投資をしていこうと思いますね。
長期的なスパンで考えると、日本という市場はあまり良くはありませんから。ここ5年くらいで考えれば良いと思いますが、それ以上になってくると危険じゃないですかね。
イタリア・ドイツ・フランス・日本等の国においては、65歳以上の人口割合が年々増えており、今後成長を期待する事は出来ないのです。
だからこそ、今後人口が増加してくるような国、インド・インドネシア・ナイジェリアあたりの地域も漁っていきたいです。
当然、投資をするからには、こういった地域へ一定期間住んでみようかな?とも思っているので、投資の観点から定住する事は厳しくなってくるのかな?と思っています。
まだまだこういった発展途上国へ投資するETFは信託報酬的には魅力的ではないのですが、将来的には信託報酬も下がってくると思うので、
その時が狙い目でしょうか・1億円を運用するのであれば、比較的安全な金融商品である「AGG・BND」あたりを入れつつも、
途上国への投資が重要になってくると思いますね。また、これから先の事は随時、このブログで書いていこうと思っているので、
また見にきてください。
今回は1億円の運用について考えてみました。
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