私は大学生時代の多くの時間を仕事に使っていたので、アルバイトをあまり長い間経験した事はないのですが、そんな私でも、イベント後にイベント設備を撤去するバイトをした事があるんですよね。
きっと皆さんの中にもイベントバイトを経験しているような人や経験しているような人もいると思うのですが、私の個人的な意見としては、
「絶対にやめておいた方が良い」
というものなのです。イベントのバイトって簡単に登録する事が出来るし、スケジュールの都合をつけやすいので、スケジュール的には良いバイトだと思うのですが、
それでも、イベントのバイトだけは避けた方が良いと思うのですよ。
あんな地獄の環境で働くなんて、私には無理です。正社員として現場に入っている人とかどんなメンタリティで続けることができるのだろうか……。
強すぎる……。
お酒系のイベントの撤去は地獄絵図
私が経験したのは屋外でお酒を飲むイベント会場の撤去だったのですが、これが想像以上に大変だったんですよね。ヘルメットをつけて、
汚れても良い服を着つつ、作業をしていくのですが、まず、予定していたバイトの開始時間に作業を始める事が出来ないんですよね。
なぜか?というと、「お客さんが酔っ払って倒れているから」なんですよね。こんなチャらくて、泥臭いイベントあるのか?と思うようなものだったのですが、
男性でも女性でも、イベント会場に普通に倒れているんですよね。泥酔してしまい、動けないため、作業を開始する事が出来ないのです。外ですよ?どうなっているんだ、日本は……。
胸元ががっつりと開いた20代後半くらいのイケイケ女子が普通に倒れているんです。怖いですよ、バイトとしては……。こっちは仕事ですからね、ナンパをしにきたわけではありませんから。
イベントのバイトのきついところってこういったところもあると思うんですよね。思っていた以上に待ち時間が多く、作業を始める事が出来ないため、
冬の寒い現場で何も動かずに待っているのです。バッグだけを置いて、外で待っていたのです。屋外のテーブルにおいてあるお酒を回収していくのですが、割れていたりとか、
こぼれていたりして、清掃するのが本当に大変なんですよ。お酒で人は倒れているし、その時は台風だったので、大変な状況でした。台風のレベルもね、もう凄かった。
「1分でびしょ濡れになるレベル」だったんです……。
テントを撤去するにも一苦労、イベントのバイトってきついんだ、という事を改めて思い知らされました。
お酒がテーブルにも椅子にも散らかっていて、割れたガラスも大量に落ちている。そんな状況下で仕事をするのは本当に大変なものなんですよ。危ないし……。
いつもあの現場に行っている人たちはどんなメンタルをしているのだろうか。
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上司が怖すぎました
イベントのバイトをする事の何が辛いのか?って、仕事内容はもちろんの事、上司が怖いという点でもあるんですよね。
イベントのバイトって基本的には日雇いのような形になっているので、学生やフリーターの方をまとめる上司がいるものなんですよね。
しかし、こういったイベントにいるような上司って総じて「怖い人」なんですよね。私の上にいた人も常に怒鳴っているような人で、
私や私と共に参加した友人は「逃げ出したい」と常に話しているような状況になっていました。イベントのバイト自体はそのイベントによって辛くない事だってあると思います。
ただ、上司は総じて怖い人が多いので、そこが苦手だと感じてしまう人にとっては、バイトの時間中がただただ苦痛を味わう時間になってしまうものなんですよ。
よっちゃんという名前だったかな……。あだ名しか覚えていないんですけど、鬼教官みたいな感じで、恐怖政治をとっていました。
顔は割とマイルドな感じなのに、DV彼氏みたいに怒っていた。あの人、本当に嫌いだったな。
私たちの場合はどうだったのか?というと、これは褒められた事ではありませんが、時々休憩するため、上司から逃げるためにトイレに隠れていました。
男子トイレの中に隠れて、「バレていないか?」と様子を見ながら過ごしていたのです。
それくらいイベントのバイトはきついものなのです。トイレに逃げなければ、耐える事が出来ない程、精神的にも肉体的にも疲弊してしまっていたのです。死んじゃうもん。
台風の中でのバイトだったので、上司の目を盗んで、「すっ!」とトイレに隠れる。10分くらいしたら、「あいつらどうした?」みたいになるので、
それくらいの時にまた何食わぬ顔で出て行く。そんな感じでしたね。だって、精神的に限界だったんだもん。
イベントバイトをやりたいと思う人はたくさんいるかもしれませんが、イベントバイトがそもそもきついという事は認識しておいた方が良いんじゃないかな?と思うのです。
イベントバイトは軽い気持ちで始める事の出来るバイトだとは思いますが、それだけ大変なバイトでもあるんですよ。
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もう2度とイベントバイトはやりません
イベントバイトって「自分の行きたい時に行く事が出来る」という点から考えると、とても魅力的なバイトに思えてきてしまうものですよね。
私もそうです。最初は「縛られたくない自分にとっては魅力的だな」と思っていたのです。しかし、実際にはイベントのバイトってきついものがありますし、
私はもう経験したいとは思いません。
台風の日にイベント会場の撤去をしたからこそ、辛かったのはありますけどね、やっぱりそれでも辛いものなんですよ。
雨の中、濡れたソファをいくつも運んで、手の感覚が最終的にはなくなってしまいましたから。バイトなら他にいくらでもあります。
バイトはコールセンターが一番いい理由でも書いているのですが、コールセンターのバイトだってありますし、塾講のバイトだってあるじゃないですか。
イベントのバイトをあえて選ぶ必要性なんてどこにもないわけです。
イベントのバイトがきついのをわかっていても、社会経験として働くという事であれば、良い経験になるでしょう。
日本で最もブラックな環境を体験することができる。
ただ、バイトって基本的にお金を稼ぐためにするものですよね。そう考えると、イベントのバイトはきついだけで、何のメリットもないのです。
巷にあるごく普通のバイトをした方が精神的にも身体的にも楽だと思いますよ。