自分が仕事に慣れ出して一年二年と経ってくると、後輩ができて人に仕事を教えなくてはいけない時がやってくると思います。
しかし自分が既に分かっている仕事というのは、
人に教えようとすると何がわからないのかよくわからず、教えるのがどうしても難しく感じてしまうことがあるんですね。
教えてもらうよりも自分が仕事を教えてあげることの方が難しかったりします。
理解している仕事を相手にわかりやすくよりシンプルに簡単に伝えなくてはいけないので
人にものを教えるというのは結構難しいことだったりするんでうよね。
今回は仕事を教えなくてはいけない時に
これをやったら絶対に相手が仕事を覚えやすくなる、という方法について話してみたいと思います。
見本を見せる
まず最初に仕事を教える時はその仕事の見本を見せるということを大切にしてください。
仕事を丁寧に一から教えても結局その仕事の全容を想像することができないと、
なかなか仕事を覚えることができません。
なので最初はお手本としてどのような仕事をするのかということを一から最後まで見せてあげることが大切だと思います。
その中で教える人のことを考え、
一からお手本を見せる時に一応解説を付けます。
細かい部分は全て忘れられてしまってもしょうがないくらいに思っていた方が良いでしょう。
一度聞いて全て覚えられる人はいませんから
なんとなくこういう仕事をするのだというイメージを掴んでもらうための解説だと思って進めていくと良いと思います。
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一緒にやる
次に見本を見せたことを踏まえて今度は実際に作業をしてもらいながら仕事を教えるようにします。
先ほどの順番を踏まえて一緒にやりながら仕事をこなしてみます。
見ているだけではなくて、実際に自分が動くという体験が伴うのでここで一番仕事を覚えるような形になると思います。
この段階ではまだたくさん補助をつけるようにして聞かれたことにはどんどん答えていくようにしましょう。
まだまだ教えた仕事は本人には浸透していないと思った方が良いです。
一人でやってみてもらう
次に一人で仕事をやってみる時間を設けます。
なるべく先ほどの一緒に仕事をやる時間から時間をあけないで
一人でやってみるという時間を設けた方が良いでしょう。
短時間の中で繰り返し同じ作業をすることによって覚えたことがどんどん定着します。
一人で仕事をやってもらう場合はなるべく手出しをせずに使わないようにして
一人でも仕事ができるという自信を持たせてあげることが大切です。
この段階になった時はヘルプを求められても自分はなるべく手出しをせずヒントを与えてあげるくらいの距離感で見守ってあげることが大切です。
忘れてしまったことを自分で思い出そうとすることによってより記憶が定着しやすくなるので
す。
自分で思い出すことができたり、ヒントで思い出すことができるようになると
逆に忘れやすくなっていたところが、得意になる可能性が高いです。
ここで簡単に手伝ってしまうと忘れやすくなるところが、忘れやすいままで克服できなくなってしまうので
教える側はぐっと我慢をすることが大切です。
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いつでも質問してもらえるようにする
手伝うとしてもヒントを出す程度で仕事をこなせるようになったら今度は完全にノータッチでその場から離れるくらいの勢いで一人で仕事をやってみてもらいましょう。
ただしいつでもヘルプの時に助けてあげられるように、体制を整えておくことが大切です。
連絡をマメにとったり、なるべく近くの持ち場で自分も仕事をするようにして
教える相手がどうしてもわからないとなった時にちゃんとヘルプができるようなポジションで、だけど過干渉になりすぎず仕事をしていくと良いと思います。
一人で仕事をすることを任されることによって、教えてもらう側は余計に気が引き締まりますし信頼されているのだという気持ちにもなることができるでしょう。
さらにどうしても一人で対処することができなかった時に手助けをしてもらえることによって、
本当の緊急時には助けてもらえるのだから、という安心感も生まれると思います。
緊急時に助けてもらうことができないと、仕事でミスをするのが怖くなってしまったり
本当にわからない時に助けを求めることそのものをしなくなってしまうのでよりミスが大きなものになってしまう可能性があり危険です。
有事の際は必ずすぐに手助けをできる状態というのを新人のうちは作ってあげるようにしてください。
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ということで今回は人に仕事を教える時に新人がわかりやすくなるべく早く仕事を覚えることができる方法についてお話ししてみました。
人に教える仕事が苦手だけどやらなくてはいけないという人は是非試してみてください。
では今日はこのあたりで。