親が暴力を振るうような家庭で育った子供というのは
- 「自分がいけないことをするから親が暴力を振るうんだ」
- 「自分がもっといい子になれば親は暴力を振るわないんだ」
というふうに考えてしまいがちです。
暴力を振るう親というのは親がおかしいのであって子供は決しておかしくありません。
暴力を振るうような親からはなるべく早く逃れた方が良いのです。
それは「毒親」です。
どんな親でも正しいと思ってしまう子供
子供にとって初めての他者というのは親です。
自分ではない人、初めて関わる人間です。
そして自分を育ててくれる存在を守ってくれる存在。
そうするとどうしても子供はどのような親であっても親の事が正しいと認識してしまいがちなのです。
どんな子供だって親に嫌われたくはないし、親が正しいとする人間像に近づこうと頑張ってしまうものなのです。
しかしいつか疑問を持つ時が来ると思います。
暴力を振るう家庭が珍しい家庭であること。
友達の家では暴力は日常茶飯時ではないこと。
それを知った時に親を疑うのではなく自分を疑ってしまう子供がいます。
「自分が悪いことをするから親に暴力を振るわれてしまうのではないか」
と考えてしまうのです。
しかし暴力というのは弱い者の意見を潰すためにこるものであり、
相手を力でねじ伏せるそのやり方はとても利己的な方法なんですね。
暴力を振るわれる側が悪いのではなく暴力を振る側が悪いのです。
悪くないのだということを暴力を振るわれている子供には気づいてほしい。
暴力を見て育った子ども
私も子供の頃、親の暴力が身近にありました。
父親の怒鳴り声にびくびくすることがあったし
壁には無数の穴が開いていたし
父親が家族に対して暴力を振るうのを見たり物に当たったりするのを見て
なぜかそれが普通だと感じながら生きるようになってしまったのです。
社会に出てみたらそれは決して普通のことではありませんでした。
あまりに長い間それが普通だと思って生きてしまうと子供自身も他人に暴力を振ったり
怒りっぽい性格になってしまうことがあります暴力は決して当たり前のことではないですし
たとえ親であっても暴力を振るう人からはなるべく遠ざかった方が良いです自分にとって害悪になるからです。
もし自分の親が暴力を振るう人なのであれば、なるべく早くそこから逃れるよう努力をしてください。
それでもいいと思うのです。
親は絶対に正しい存在ではありません。
親だって人の子ですから間違えることもあるし、間違ったまま親になってしまうことによってその間違いを正せなくなってしまうところまでいってしまっている人もいます。
自分がおかしな環境で育っているのだということを自覚しなるべく早く逃れた方が良いのです。
もしまだ自分の判断で親から離れることができないような年齢なのであれば
公的機関に相談しに行ったり親に離婚を勧めてみるのもありだと思います。
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親に離婚してもらう
実際私の場合は父親の暴力に母と二人で悩まされていて
母は私が独り立ちするまでは離婚はしないと心に決めていたようですが
私が後押しをするような形で両親の離婚が決まりました。
結局親としては子供が独り立ちをするため大学を出た後や就職が決まった時まで自分の都合で離婚するのはいけないという風に思いがちなようですが
母親が不幸なままでいるのを隣で見ているのも子供は辛いもので
暴力を振るったり気性が荒い親と一緒に住むことが子供本人にとっても不幸であるケースの方が多いのです。
なので我慢をすることなく離婚という選択肢をとってもいいと思うんですね。
それを子供が後押しする形でも問題ないと思います。
暴力で何かを解決することができると思っている人、もしくは暴力に逃げないと話を進めることができない人というのは
一緒にいるだけで自分を悪影響を食らってしまいます。
それが自分が変えるべき家族だったりすると本当に自分の居場所というものがなくなってしまい辛い思いをすることになります。
家族はやっぱり安心できる場所であってほしいし、そこに暴力があるというのはおかしなことなのです。
そのまま暴力がある家庭でちょっと育ち続けてしまうと
いつのまにか子供も暴力をふるうことで何かが解決できると思ってしまうようになるかもしれません。
離婚という選択肢も視野に入れて家族はがお互いに不幸にならないような生き方を選んでいくことが大切です。
子供のために離婚しないということが正しいわけではないのです。
子供のためにする離婚というのがあるケースもあるでしょう。
暴力のが日常的にある家庭の場合はことさらそうだと思います。
関連記事:家庭環境のトラウマが恋愛に与える影響
暴力が日常的にあるのは決して普通のことではありません。
そしてその親が身近にいること自体が自分の人生に悪影響を及ぼします。
自分の在り方生き方について、しっかりと考えていきましょう。
では今日はこのあたりで。