投資家のお金論

債券のETFは年齢が高い人ほど活用した方が良い。

最近は金融の知識をある程度持っている人が個人投資家の中でも増えて来たと思うんですよね。自分なりに「この先はどのような投資をしていけば良いのか?」という事を考え、

自分だけのポートフォリオを構築している人が多くなってきていると思うのです。私はまだ債券の割合を増やすような年齢ではないので、

そこまで多くの資産を債券ETFに投資するつもりはないのですが、ある程度の年齢になってくると、自分のポートフォリオの中に「債券」を組み入れたくなる人も多いと思うんですよね。

まりも

最近は債券の認知度も少しずつ上がってきたような気がするし!

株式だけだと不安だし、リスクヘッジとして、より全体のボラリティを下げるために債券に目をつける人は多いのです。

債券のETFと年齢、今回はそんな事について書いていこうと思います。

低リスク投資を好むようになる時期

年金をもらっている、あるいはもらうような歳に近付いてきている人にとって、株式というものは非常にリスキーな投資対象に見えてくる事があると思うんですよね。

老後は着実に資産を増やして、増やした分を生活費の足しにしたい、と考える人が多いのです。私の知り合いでも、年齢が高くなってくるに連れて、より「リスク資産」を好まなくなっていったんですよね。

株式で運用していたものをだんだんとREITに変えていき、それを少しずつ債券ETFに変えていっているのです。

低リスクな商品という事で、今回は代表格である「iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF」という商品について書いていきたいと思いますが、

iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETFだと、ベータ値(株価の変動率)が0.05で日経平均との連動性が株式に比べて著しく低い事がわかります。

ボラリティを見ても、だいたい95$〜110$あたりをこの10年間で行ったりきたりしている感じで、値幅が非常に狭いのです。

毎月分配型で2.3%(年利)程度の利回りなので、こういった低リスクな債券ETFを年齢が高くなるつれて買う人が多いんですよね。

より長期での成長を見込むのであれば、個別株を購入しても良いと思いますが、そうではなく、年齢が「日常の生活費の足しになれば良い」という段階に達していて、年金の額に不安があるという人にとっては、

債券ETFの比率を年齢と共に増やしていくという行動は決して間違っていないと思うのです。

ハイリスク・ハイリターンの投資の方が高いパフォーマンスを出す事の出来る若年層との違いが50歳〜60歳くらいになってくると出てくると思っているのです。

まりもの分身

年齢によって投資スタイルが変わることもあるんだよね

債券のETFの場合、上場投資信託として株式市場で取引されている上場銘柄なので、いつでも売買する事ができますしね。

換金性の観点からも債券ETFは投資対象として魅了的なんじゃないかな。

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大きな金融危機があっても資産が吹き飛びません

リーマンショックを記憶している人も多いかと思いますが、あのような金融危機が発生してしまうと、株価というものは著しく下がってしまうものです。

特にベータ値の高い株式銘柄(景気にされやすい)、例えば「マツダ」だとリーマン前と後の最高値と最低値で70%以上も下落していますからね。

それを考えると、iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)等の債券ETFは金融危機においても大きな役割を果たすと思っているのです。

iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETFの場合、2008年からの金融危機において最大で13%程度しか下落していないのです。

これを考えると、非常に「安全な資産」であると言えると思います。ポートフォリオにおける債券ETFの割合を増やしていく事で、

こういった緊急時のリスクヘッジにもなってくるのです。全てを株式で持っている時には持っている時で「より大きな資産増加」が見込めると思います。

ただ、それは同時に金融危機等があった時に「大きな損失を出してしまう」という事でもあるのです。年齢が高くなってくると、

誰もが自分の老後の生活について考えると思います。そんな時に「金融危機でお金がなくなってしまった」となれば、今後の生活を圧迫しかねません。

若い時には給与所得等の他の収入があるので良いのですが、ある程度の年齢になってきたら、iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETFや、

ほとんどAGGと変わらないバンガード米国トータル債券市場ETF(BND)の比率を高めてポートフォリオを堅実に膨らませていった方が良いと思うのです。

債券に比べて株式はハイリスク・ハイリターンなので、「資産を大きく増やしていきたい」という人にとっては魅力的。

ただ、資産の安全性を考えると、リスクが大きすぎるような気もするのです。

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銀行に預金するよりも債券ETFの方が良いのではないか?

これも思う事なんですよね。もちろん、株式や投資信託で運用するという事でも良いのですが、中にはほとんどを現金で銀行に預けているという人もいると思うのです。

しかし、それでは資産が増えるどころか、インフレ率を加味すると減少している事の方が多いと思っているのです。

だからこそ、私はリスクがある程度低い資産かつ、収益性もある程度は確保されているAGGやBND等の債券ETFを買っていった方が良いと思うのです。

年齢が高くなってくると、どちらかと言えば、「お金を大きく増やそう」というよりも、少ない金額でも安定的に増えていく資産の方が良いと思うのです。

もちろん、AGGにもリスクはあります。ただ、株式等と比較した時にはリスクが低いと思うのです。

人口知能による投資であるウェルスナビ のポートフォリオの中にもAGGが含まれていますし、分散投資をしたくて、ある程度リスクの低いものに投資したいという時には、

こういったものが良いと思うんですよね。

という事で、今回は債券ETFについて書いてみました。

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まりも
まりもだよ(o'ー'o)ワーキングホリデービザでウィーン在住(2022年〜)の29歳。中高6年間男子校で生活。海外をふらふらしながらなんだかんだ生きています。応援は「アマゾン欲しいものリスト」からお願いします。