嫌いな上司について語られる事が世間では多いと思います。しかし、実際には上司だって人間ですから嫌いな部下、苦手な部下がいるものなんですよね。
「何となくあいつとは合わないな」と思っている上司って実は多いのです。
嫌いな部下でも、仕事上では付き合っていかなければいけません。どんなに相手の事が苦手でも、仕事だと絡まざるを得ませんからね。
今回は、そんな部下について話していきたいと思います。
自分の自尊心は捨てた方が良い
これは思う事なんですよね。嫌いな部下と好きな部下の違いについて考える事が多いと思いますが、実は嫌いな部下だから人間的に良くないという事でも、
好きな部下だから人間的に優れているというわけでもないと思っているんですよね。要は何が原因なのか?というと、上司である自分自身の心だと思うのです。
男性の場合ですが、嫌いな部下は得てして「態度が大きく、素直ではありません。」
こういう特徴を持っている人は上司から「嫌いな部下」だと見なされてしまう事が多いんですよね。
しかし、私はこういう人がいても良いと思っているんですよね。何でも言う事を聞く優等生のような人が部下に来てくれればそれはそれで楽だと思います。
ただ、そういう人が「仕事もこなす事が出来るのか?」というと、そういうわけでもない事が多いんですよね。
嫌いな部下がいるという事は、自分自身の中に「部下から下に見られたくない」という気持ちがあるという事でもあると思っています。
男性の場合、同性とは基本的には常に競いあっているような状態になってしまいます。部下が出来た時にも、こういう気持ちが出て来てしまう場合だって多くて、
生意気で態度の大きな人が入ってくると、「この人は嫌いな部下だ」と認識してしまうのです。でも、私はそんな上司こそ、
もっともっと自分自身の自尊心を捨てていったら楽なのにと思うのです。部下だからといって、後輩だからといって、自分よりも優れていないという事はありえない事ですし、
仕事が出来るのであれば、自分が下になってでも、こなす事の出来る仕事量を増やした方が良いですよね。そして、上司というものは、
基本的に「部下よりは絶対的に上の存在」なんですよね。いくら態度が大きな部下でも、上司の方が基本的には強い立場にあります。
だからこそ、私は逆に部下には平身低頭の姿勢の方が良いと思うのです。その方が結果的には人間関係がうまく運ばれていくと思いますし、そういった光景を目にしてきたのです。
嫌いな部下はきっと自分が思っている以上に緊張している
これも思っている事なんですよね。自分が部下の事を嫌っているという事に部下は気がついていないと思っていませんか?
部下は意外とそういった感情の変化に敏感なものなんですよ。上司から嫌われていたら、それだけで辛いと思ってしまう事の方が多胃と思いますし、
上司から嫌われているという事を意識した上で緊張しているものなのです。嫌いな部下に対しては自然と冷たく接してしまっているものです。
でも、部下としてはそれは精神的にとても辛いものなんですよ。上司である皆さんにとっては会社にも慣れて、ある程度の信頼もあるでしょうから、
会社で仕事をするという事に何の苦手意識もないでしょう。でも、部下として働いていて、会社の中での役職もついていないような状態だと、
実は緊張した状態で仕事をしているものなのです。
部下という立場では、どれだけ生意気で態度のデカイ人でも、上司と話をする時には緊張をしているものです。
上司である皆さんにとっては嫌いな部下かもしれません。こればかりはどうしようもないですよね。だって嫌いなんですから。
でも、部下という立場だと、どうしたって辛いという事を上司は認識しておく必要があると思うのです。会社という組織の中で、
上司というものは圧倒的に強い立場にあるのですから。
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必要以上に関わる必要はない
嫌いな部下がいると、なぜか「どうにか仲良くしていこう。良好な関係性を構築したい」と思ってしまうものなのですが、
必要以上に関わる必要はないと思うよ。無理に飲み会に誘ったりする必要もありませんし、会社でも積極的に話しかける必要性はないのです。
上司としての対応ができるだけ大人になれるような人ってそんなに多くないでしょ?私もそうですから……。
嫌いな部下がいたとしても、それは仕事仲間のほんの一部だと思います。きっと皆さんも部下全員の事が嫌いなわけではないでしょう。
だったら、そこまで気にする事はないのです。
関係性というものはいずれ改善されていく事もありますし、すぐに嫌いな部下が好きな部下に変わる事なんてないのですから。
無理に改善しようとしても無駄……。
部下の方だって、上司の方だって時が経つにつれて性格や価値観が変わる事がありますよね?そこまで根気強く、淡々と仕事をしていれば良いと思うのです。
嫌いな部下がいるからといって、すぐに解決しなくても良いのです。問題は放っておくと、また違う側面が見えてきたりするものですよ。
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