自分がバリバリ働くことができる年齢になった時
親は介護が必要になってくることがあります。
一緒に暮らしていれば面倒を見ることができますが、
離れたところに暮らしていると、生活の見直しを考えないと介護すらできない、ということもありますよね。
そしてこの介護、パートナーの両親であれば自分とは気が合わないこともありますし、
自分の血の繋がっている両親だったとしてもなかなか難しいものがあるものです。
その介護が理由で離婚してしまう、という熟年夫婦も少なくありません。
自分の親でも難しい介護
介護の難しさは特に「妻が夫の両輪、つまり義理の両親を介護する時」のケースが語られがちですが、
実は自分の両親だとしても難しいのが介護です。
自分の両親と仲が良かったとしても、介護の段階になると
痴呆症などが出てくれば性格が攻撃的になってしまう人もいます。
加齢によるホルモンバランスの崩れや、自分が思うように動けなくなってしまったストレスは介護される側にもあるものですから
どんなに仲が良い親子だとしても、介護そのものがお互いにストレスになってしまうことはよくあることなんですね。
施設に預けたり、訪問介護をお願いしようにも
「本当は自分がやらなくてはいけないのではないか」というような義務感から自由になれないことも多々あるケースです。
それが義理の両親の介護となったら余計でしょう。
パートナーの両親の場合は、自分が育ててもらった親でもないですし、
パートナーが仕事などの都合で介護をすることができないから自分が介護をしなくてはいけない、という状況になっている夫婦もいます。
そういった場合はストレスに感じない方がおかしいですよね。
介護の義務はない
多くの人が「親の介護は子供の義務だ」と思っているようですが
この考え方自体があまり正しいとは思わないんですね。
他人から見たら「冷たい」と思われるかもしれませんが、
親も自分が体が動かなくなった時に、それを子供に面倒を見てもらうことを望んではいない人が多いのです。
子供が介護してくれるのは確かに安心かもしれませんが
それが子供の負担になったりストレスになるのであれば、やはり煩わせたくないと思うものです。
ましてやその介護が離婚を招くような事態になってしまえば、親も責任を感じるでしょう。
「介護は子供がしなくてはいけないものだ」という考え方からまずやめた方がいいのです。
確かに介護を実の子供がやってあげた方が、
今まで育ててくれた親への恩返しになる、という考え方はわかります。
しかし、介護をすることによってお互いにストレスを抱えることになり、
家族全体で見た時に、マイナスな影響がでてしまうのであればそれは家族にとってよくないことでしょう。
介護をするよりも働きたい、と思うのであれば仕事をして、
稼いだお金で介護施設などにお願いする、というのも一つの介護の在り方だと思います。
介護ができる状態なのだから介護はするべきなのだ、という考え方からまずやめましょう。
関連記事:親の面倒をみるストレスからなるべく逃れるための考え方
仕事と介護の両立は難しい
そもそも介護によって離婚してしまう夫婦のケースでもっとも多いのが
仕事を介護と両立することができないから、ということで揉めるケースなんですね。
最近は夫婦共働きの体制をとっている夫婦もたくさんいます。
しかしそこに介護が入ってくることによって、多く場合、妻が仕事を辞めなくてはいけない状況に追い込まれてしまうんですね。
そういった場合、今まで外に出て働いて発散できていたストレスが介護によって発散できなくなってしまうのです。
それどころか、介護は目を話すことができない時間も多いため、
家にこもりきりになってしまうことが多くなり、さらにストレスがたまってしまうんですね。
また追い打ちをかけるように「自分では一円も稼ぐことができていない状況」がまたストレスになってしまいます。
自分でお金を稼ぐことができない状態、というのは生活そのものを夫の収入に頼ることになり、
それによって家庭内でのヒエラルキーが下がってしまうような気持ちになってしまうのは当たり前のことです。
介護を一生懸命しても、とても辛いことなのに報酬が出るわけでもないですしね。
こういったケースの場合は、少しでも家で働くことができる環境があるといいのかなと思います。
今はインターネット上だけで完結する仕事があります。
主婦でも手を出しやすいところで言うと、クラウドワークス などでライターの仕事をしたり、事務入力の仕事をしたりすることができます。
こういった何かしらの気がまぎれる手段を用意しておくことが大切でしょう。
離婚する前に
介護というのはとても難しい問題です。
なかなか一朝一夕には解決しない問題ですが、
介護をしなくてはいけないことになった時、家族みんなが気持ちが沈むものですし、ナーバスになってしまうもの。
離婚を考える前に、もう一度、介護の在り方から考えてみるといいでしょう。
関連記事:旦那と離婚したいと思う人って実はたくさんいると思う。
では今日はこのあたりで。