皆さんも1度は「社長になってみたい」と憧れるものだと思います。社長になれば、良い暮らしが出来ると思っている人はたくさんいると思いますし、
社長になったら、異性からも好かれるんだろうなと思っている人はたくさんいるでしょう。
孫正義さんとか、藤田晋さんみたいな人たちに憧れる人は多い。
しかしながら、実際には社長って悩みが尽きないものなのです。
社長に悩みなんてあるのかな?と思っている社員さんってたくさんいると思いますが、本当はあるんですよ。
私も実際に会社を経営している立場の人間です。だからね、書いてみようかな、と。
社長は社員の事を結構考えている
「社長は俺たちの仕事を全然評価していないし、見てくれない」という話をサラリーマンの友達からよく聞くのですが、
実際にそうなのか?というと、決してそういう社長ばかりではないと思うのです。社長の悩みとして「社員を路頭に迷わせてはいけない。どうすれば良いのか?」という心理は絶対にあると思うのです。
社長は何も創業者だけではありません。中には2代目の社長もたくさんいて、そういった人はなるべくして社長になってしまうのですが、
社長は社員の事を実はよく考えていて、だからこそ社長は悩みを抱えるものなんですよね。
「社長ばっかり役員報酬が高くてずるい」なんて思っている社員もいるかもしれない。でも、実際には役員報酬の額は物凄く低く設定されていて、社員の給料の方が高かった、みたいなこともあるんですよ……。
それくらい、社員のことを考えていたりする。自分の生活なんて最後で、会社のことを1番に考えている社長の方が多いんじゃないかね。社長にとって、会社も社員も「自分の子供」みたいな存在だから。
「給料を上げてあげたいけど、1度上げた給料は下がる事が出来ないし、どうしようか」と思うものなのです。
社会保険料のことだってあるしね……。会社が折半していますから……。
会社の将来にしたって同じ事が言えますよね。会社なんてどうなるのかわからないものです。今はまだ業績が良かったとしても、
この先もずっと良いのか?というとそういうわけではありません。もしかしたら潰れてしまうかもしれませんし、
そうなったら社員にだって合わせる顔がありません。社長には悩みなんてないと思っているかもしれませんが、
社長だって1人の人間です。悩みだってありますし、精神的に辛くなる時だってあるものなのです。
社員は雇われているから、そこまで危機感を持つ事はないでしょうし、どうにかなると思っているかもしれませんが、
会社の社長になってしまうと、「絶対にこの会社を潰す事は出来ないし、何とかして社員を守ってあげたい」と思うものなのです。
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お金はあっても自由に使えないジレンマ
これもあると思いますね。サラリーマンであれば、もらったお給料を自由に使えると思います。手取りで40万円もらっている人は別に40万円使っても特に大きな問題にはなりませんよね。
しかし、社長は違います。社長は役員報酬としてもらっている金額は大きいかもしれませんが、実際には節税のためにそうしているのであって、
未払金として計上している事もありますし、会社が危機的状況になったら、自分のプライベートマネーを会社に貸し出したり、出資したりすることもあります。増資としてとかね。
デットエクイティスワップ(DES)等の方法で未払金を出資に切り替えることもある。
そういった事を考えると、役員報酬をもらっていても、中々自由には使えないと思っているんですよね。
社員からしたら、「社長は給料をあんなにもらっている」と思うかもしれませんし、それが羨ましい・ずるいと思う事だってあるでしょう。
しかし、実際に倒産しそうになった時に、社員はお金を出してくれないでしょう。
「みなさーん!会社が危機的状況なのでお金をわけてください〜!」なんて言っても、誰もお金を出してくれない。そういうものですよ。
そう考えると、社長さんって実は自由なお金が少ないと思うのです。私も実際には少ないですもん。自分にとっての自由なお金は……。
ブログからのお金くらいじゃない?完全に自由なのは。
特に会社の事を大切に思っている社長であれば、自分の事よりも会社の存続を優先する事が多いので、どうしても使う事が出来る実際の可処分所得は少ないわけですね。
社長はお金の悩みを抱えているものですし、それは会社のためでもあるのです。そういった裏の部分について社員が知る機会はないと思いますが、
社長さんたちは意外と考えてくれているものなんですよね。高い報酬をもらっていても、私生活は質素という方もたくさんいらっしゃいます。
それが現実でもあるのです。
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時代が変わるプレッシャー
これも社長の悩みとしてあると思うんですよね。会社って何も1度成功すればずっと続くと思ってしまいがちですが、
そんな事はありません。その時代では成功したかもしれませんが、数年、数十年と続く会社を作っていくという事は非常に難しい事でもあるのです。
時代というものは変わっていくものです。IT化の波が押し寄せて、倒産してしまう可能性だってありますし、その時代、時代でやっていかなければいけない事なんてたくさん存在しているのです。
ほら、昔は飛脚がいたのに、今はいないでしょう?昔は携帯電話があったのに、今はないでしょう?ミクシイがめちゃくちゃ流行ったのに、今ではほとんど使われていないでしょう?
1つのビジネスの寿命なんてせいぜい20年程度なんです。
誰がリーマン・ブラザーズが崩壊すると思った?山一證券が消えると思った?
自分の会社が社会の変化に簡単についていけるのか?というと、そういうわけではありません。大きな会社になればなるほど、
若い人の意見というものは通りにくくなり、結果的にそれが古い体質の企業を作ってしまう事にもなってくるのです。
社長の悩みは尽きないものですが、なぜ時代が変わるプレッシャーが悩みになるのか?というと、多くの社員は会社の将来について考えていないからです。
サラリーマンとして働いてると、「自分が所属している間に潰れなければいいや」と思っている人が非常に多いわけですね。
私だってゴリゴリのサラリーマンだったら、そう思ってしまうかもしれない。
中には上場企業の社長さんでもそういった方がいらっしゃいますが。
基本的に自分以外の人たちがきちんと将来の事について考えてくれないという事は、ほとんどの事を社長が考える事になってしまうのです。
そうなってくると、社長は悩み、苦しむものなのです。社長だって1人の人間です。辛い事だってありますし、精神的に参ってしまう事だってあるのです。
社長の悩みって表には出ないものですが、結構辛いものがあるのです。
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