看護師の仕事で夜勤をやっている人は
そのきつさから「辞めたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。
新人時代は多くの人が経験する夜勤ですが、
これが本当にきついんですよね。
夜勤がきつくて退職する看護師はたくさんいます。
看護師の夜勤の仕事がどんな風にきついのか、ということについてまとめてみました。
生活リズムが崩れる
やはり一番にあげられるのは夜勤のせいで生活リズムが大きく崩れる、ということではないでしょうか。
夜勤には2交替と3交替があります。
2交替の場合は
- 8:30~17:30が日勤
- 16:30~9:00が夜勤
というような勤務形態。
3交替の場合は
- 8:30~17:30が日勤
- 16:30~0:30が夜勤
- 0:30~9:00など
というような勤務体系です。
あくまで一例ですがだいたいどこもこんな感じ。
2交替の場合は夜勤に入ると18時間とか平気で働くことになるわけです。
途中で休憩や2時間の仮眠がありますが
これも仕事でどんなアクシデントが起こるかわからない以上、しっかりとれるとは言い切れません。
ちなみに現場によっては仮眠がほとんど取れないところも実はあります。
ブラックもブラックなのですが。
一般的には日中に働くのが本来の仕事ですが
看護師で夜勤をしていると夜の時間帯が仕事の時間になりますから、
当たり前ですから昼夜が大逆転します。
まるまるっとひっくり返る感じですね。
特に女性の場合だとこれでホルモンバランスを崩す人が多くて、
円形脱毛や生理不順になってしまったり、うつ病などの精神病を引き起こす人もいます。
ホルモンバランスの崩れというのは必ず身体に影響を及ぼしてくるものなのです。
稼ぎたい時は3交替のところで日勤に出てから、深夜勤に出る、なんてこともありました。
でも看護師という仕事は残業するのが当たり前のような仕事で、
特に病棟勤務の場合は定時で上がれることなんて滅多にありません。
そんな中で日勤も深夜勤も…としていると体がもたなくなってくるのは当たり前のことなのです。
こんな感じで仕事をしていると、仕事以外での生活もどんどん崩れていきます。
休みの日も日中は起きることができないからずっと寝てたりして夜眠れなくなったり、
そもそも疲れ切っていて食事はさっと食べることができるコンビニ弁当なんかで済ましがちになってしまったり。
とにかく夜勤は体に良くないことづくめです。
なかなか長く続けることができる仕事とは言えないでしょう。
関連記事:看護師がきついと感じる瞬間
担当する患者さんが一気に増える
確かに夜勤は日勤に比べると活動的ではありません。
検査やリハビリといったものはありませんからね。
とはいえ、ナースコールがなることだってあるし、
認知症病棟であれば徘徊してしまう患者さんもたくさんいます。
オムツ替えも多いし、点滴を抜いてしまうこともよくあります。
夜勤とはいえやることはいっぱいあるのです。
それなのに、常駐する看護師の数は圧倒的に少ないんですね。
看護師3人で何十名という患者さんを担当しなくてはいけないこともよくあることです。
私が知っているので最大だと3名で60名の患者さんを担当していました。
1人あたま20名の患者さんを担当しなくてはいけない、ということです。
20名の命を握ったまま、何時間も何時間も過ごさなくはいけないのです。
しかも夜通しですから、自分もミスが多くなる時間帯でもあります。
自分が何かしらを間違えたら人の命を奪ってしまうかもしれない可能性だってある。
そんな緊張感の中で何時間も働かなくてはいけない、というのは本当にストレスになります。
患者さんのために、とは思うものの
その患者さんだって色々な人がいますから、合う人合わない人もいます。
認知症が出てしまっている患者さんに関しては特に
関係を築いていくのも難しいです。
さらに一緒に働く看護師たちも、夜勤だとストレスもたまる現場ですし
馬が合わない人も当然いるわけですね。
夜、ということも手伝って
気分が重たくなっていくことがよくありました。
影響されやすい、という人はもろにダメージをくらってしまうこともあるかもしれません。
独特な空気感があるのが夜勤だと思います。
関連記事:看護師を辞めたいと思ってしまう理由
異常な時間働く
2交替の場合は勤務時間が異常なほど長いです。
仕事中に仮眠の時間があるくらいですからね。
ただ仕事場で仮眠をとっていいよと言われて「じゃぁ寝ます」とできるかというと
そうではない人って結構多いと思うんです。
仕事場にいる限りはやはり看護師は気持ちが張り詰めていますし、
多忙すぎてアドレナリンが出ている、というのもあるかもしれませんが
寝ようと思って寝られるものでもありません。
そんな過酷な勤務体系の中で倒れてしまう看護師も実際います。
今回は看護師の夜勤のきつさについてまとめてみました。
稼ぎたい、という人にはいいかもしれませんが
きついことは間違いないのが夜勤の仕事です。
夜勤がないところでも自分の条件にあった職場を探してもらえるエージェントサイト看護のお仕事 などもありますから
こういったところに相談してみて、自分にあった職場を探してみるのもいいのではないでしょうか。
では今日はこのあたりで。