株の勉強をしたいという人って最近は増えてきていると思うんですよね。老後の資金を作っておきたいという人もいると思いますし、
今持っているお金を現金で持っているよりも株で持っていた方が得だからという理由で株の勉強をしたいという人だっているでしょう。
誰もが投資家になれる時代になったからこそ、投資というものに興味を持ち、株の勉強をしたいというという人が増えてきたと思っているのです。
では、株の勉強をする時には何をするべきなのでしょうか?今回はそんな事について書いていきたいと思います。
業界地図を買ってみる
これは私も同じなのですが、業界地図を買ってみるという事がまずは大切だと思うんですよね。株の勉強をしたいと思っても、
世の中にはどのような株があるのか?という事を多くの人は知らないと思うんですよね。実際、東証一部、二部、マザーズを合わせると、
上場企業の数は2000を超えるのです。だからこそ、知らない会社や業界というものがあると思うんですよね。
そんな人こそ、株の勉強をしたいという事であれば、まずは買ってみるべきなのです。
業界地図を読む事により、どんな企業があるのか?どんな業界があるのか?という事がわかるようになるので、結構使えるものなんですよね。
基本的な本だけれど、その基本が株式を勉強したいと思う人には大切だったりする。
私もよく寝る前に読んでいるのですが、読んでみると資本関係とかがわかるようになりますし、その業界業界での慣習とか市場規模等もわかるようになるので、
見てみるのも面白いと思うんですよね。小さな文字で「近年の動向」とかも書かれているので、全体把握には有効です。
株の勉強をしたいという事であれば、おすすめする事が出来るものですし、
とても基礎的なものなのですが、根本的に大切なものだと思っているので、投資家になりたいのであれば、持っておいても良いのではないか?と思っています。
関連記事:株の配当で生活する時に大切な事。
ひたすら有価証券報告書を読む
最終的にはこれが最も株の勉強をしたい人には大切な事だと思うんですよね。機関投資家であっても有価証券報告書というものは必ず見るわけですよね。
ただ、実際には株式の投資をする個人投資家にはこういったものを軽視する人だっています。
誰もに平等に情報が与えられている株式市場ですが、それでもテクニカルな投資に走ってしまったり、「何となく上がりそう」という理由で株式を保有してしまうのです。
私にもそういった投資をしていた時期がありました。某インターネット株で「ー33%」の損失を出してしまった事もある。
なんて愚かだったのだろう。
しかし、株の勉強をしたいという段階であれば、最初から投機するのではなく、きちんとした投資をするべきだと思うのです。
では、なぜ株の勉強をしたいという人は有価証券報告書を読むべきなのでしょうか?
・企業のお金の流れがわかるようになる
これはまず最初に挙げるべきものでしょう。株の勉強をしたいという事は、「企業の価値を判断する事が出来るようになりたい」という事だと思うんですよね。
そのためにはどうすれば良いのか?というと、企業のお金の流れを理解する事が大切だと思うんですよね。
- 売上は下がっていないのか?
- どのセグメントで儲けているのか?
- 自己資本比率は?
- 流動負債が流動資産を上回っていないのか?
こういった事がわかるようになるんですよね。こういった知識がついてくる事により、だんだんと会社の事が理解出来るようになってくると思っているのです。
だからこそ、株の勉強がしたいという人はきちんと有価証券報告書を読むべきなのです。
物流で儲けていると思っていた会社が実は不動産投資をする会社になっていたなんて事はよくある事なんですよね。
マクドナルドの話が有名ですが、マクドナルドもハンバーガーを売ったお金でマンハッタンの土地等を買っていった不動産投資家なのです。
・企業が保有する資産を把握する事が出来る
これもありますね。株価というものはどのようにして決まるのか?というと、私は、
企業が持つ資産 + 企業の期待収益値
だと思っているのです。つまり、どのような企業でも株価は資産に依存するわけなんですよね。だからこそ、株の勉強がしたいという事であれば、
有価証券報告書を読んでみるべきなのです。有価証券報告書には企業が保有している不動産が明記されているんですよね。
その不動産は将来的にはどのような価値を持つのか?今の価格はどの程度なのか?という事を調べる事が出来るのです。
そうなってくると、PBR(一株あたりの純資産)も実際には高い場合だってあるんですよね。そうなってくると、
「株価は将来的には上がってくるかもしれない」と予測する事が出来るのです。もちろん、「確実に」という事ではありませんけどね。
株価が上昇しない事も当然ある。株価が上がるとしても、100年間で2倍にしかならないのでは、意味がないわけですし、時間軸と年率も考えないとね。
・企業の方向性がわかるようになる
これも大切な事だと思うんですよね。株の勉強をしたいという事であれば、企業の方向性を見極める事だって大切な仕事です。
今後、企業はどのような分野に対して投資をしていくのか?どのような分野を切り離していくのか?効率的に資産を使う事が出来るような目標値になっているのか?
という事を有価証券報告書によって知る事が出来るようになるんですよね。財務諸表を見る事が出来ない投資家がたくさんいると思うのですが、
実際に財務諸表を見る事が出来るという事はとても大切な事なのです。企業の方向性というものを知り、そこから将来価値を計算する事により、
適切な投資をする事が出来るようになるんですよね。株の勉強をしたいという人はまずはひたすらに有価証券報告書を見てみたら良いと思うのです。
まずは決算短信だけという手もありますしね。
関連記事:少額資産運用から始めた方が良い理由。
少額でも実際に投資をしてみる事が大切
株を勉強したいという人って「きちんと勉強してから投資をしたい」と思っているかもしれませんが、そう思っていても、
実際に取引をしてみないとわからない事の方が多いと思うんですよね。だからこそ、私は「株の勉強をしたい」という事であれば、
まずは実際の株を買ってみるという事だって大切な事ではないか?と思っているんですよね。
自分の資産をリスクに晒す事によって、「自ら学ぼう」という姿勢になってくると思っているのです。それに実際に投資をした方が楽しいと思いますしね。
私はそうでした。
自分が出した期待値は実際に合っていたのか?という事を検証するための実験場である「株式市場」に入っていった方が勉強をするようになると思いますし、
損をしたらしたで、「なぜ損をしたのか?」というところから学ぶ事が出来ると思っているんですよね。
だからこそ、株の勉強をしたいのであれば、まずは始めてみる事が大切だと思います。損失を出してしまうかもしれない。
資産が減少してしまうかもしれない。それはもちろんそうなのだけれど、実際に投資を経験して、初めてわかる事も多い。
今は証券会社のスクリーニング機能とかを使えば、
一通りの指標を使って検索をかけた上で投資を実行する事が出来るので、こういった機能が使える証券会社を選んで始めてみたら良いと思います。
という事で、今回は株の勉強をしたい人はどうすれば良いのか?という事について書いてみました。
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