最近は資金調達の方法が多様化してきたと思うんですよね。家入一真さんのcampfireや、シリコンバレーのキックスターター等も出てきていますし、
VC(ベンチャーキャピタル)も投資するようになっているんですよね。日本だと、数百万〜多くても、数億円という規模の投資が多いと思うのですが、
シリコンバレーだと、500startsupとかを始めとした企業が数億円〜数十億円という規模で投資をするkとがあるんですよね。
起業家を志した人であれば、こういった事ってご存知かと思いますが、投資先の企業には大きくわけて3つのステージがあるんですよね。
- シードステージ(ビジネスモデル構想の段階)
- アーリーステージ(起業して割とすぐの頃)
- レイトステージ(起業してしばらく経った頃)
こういった感じなんですよね。
そこで、今回はアーリーステージでの投資資金が起業家にとってなぜ危険なのか?という事について書いていきたいと思います。
マネタイズ方法を学べるという側面では良いと思う
最初からアーリーステージでの投資の悪いところをいっても仕方がないので、まずは良いところから書いていこうと思います。
アーリーステージでの投資を決定する時には、投資される側であるベンチャー起業はきちんとしたマネタイズがされていない事がほとんどなんですよね。
一般的にはマネタイズって最初から出来るわけではなく、3〜5年程度はかかってしまう事だってあるんですよね。
アーリーステージのベンチャー起業は、マネタイズよりも先にプロダクトをきちんと構築していったりとか、
ウェブサービスであれば、まずはサービスを作り、そしてユーザー数を適切に増やしていくという段階だと思うんですよね。
そんな時に、アーリーステージでの投資を行ってもらえると、マネタイズの選択肢が出てくるため起業家としてはとても助かるわけなんですよね。
最近は大学生が資金調達をするという事もあり、起業家の若年化ってあると思うのですが、そういった場合ってマネタイズ方法について詳しく知らない場合が多いんですよね。
広告モデルで稼げば良いのか?手数料モデルなのか?そういった選択肢のメリットデメリットを一緒に考えてくれるという点を考えると、
アーリーステージでの投資にも良い点ってあると思うんですよね。
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自分の会社ではなくなってしまう可能性も
これはあると思うんですよね。これはどのステージにも言える事かもしれませんが、アーリーステージでの投資ってある意味ではリスクなんですよね。
「この前4億円調達出来た」という話とかを自慢気に話す人っているじゃないですか?しかし、アーリーステージの起業してそこまで経っていない若い起業家にとって、
本当に投資の意味を理解しているのか?という事って実はあまり語られてこない事だと思うんですよね。
投資って何か?というと、
これは結局「会社を保有する割合を増やす」という事なんですよね。会社とは誰のためにあるのか?というと、
株主のためにあるものなんですよね。だからこそ、アーリーステージであまり考えずに実行された投資によって、
自分の会社ではなくなってしまっているような状況になっている時だってあると思うんですよね。投資家さんとかだと、
「あれ?この会社は素晴らしいが、もうこんなに他社資本が入っているのか」と落胆し、投資を実行しない人もいるわけですよね。
それくらい投資というものは大切であり、株式の比率というものは会社そのものになってきてしまうのです。
アーリーステージで多額の資金調達をする事は悪い事ではないのですが、「将来的に会社をどうしていきたいのか?」という事もきちんと考えた上で、
調達をした方が良いと思っているのです。
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自分が将来的にどうしたいのか?を明確に考える
これはアーリーステージでの投資を受ける上では大切な事だと思うんですよね。
何の目的を持って資金調達をするのか?そして、将来的にはどういった形にしていきたいのか?という事を考えていく必要があるんですよね。
アーリーステージで投資をしてもらうのであれば、その後は会社をバイアウトしたいのか?それとも上場したいのか?
そういった事を総合的に考えて行く必要性があると思っているのです。総合的に考えて行く事により、アーリーステージでの投資は本当の意味での資金調達になってくると思うのです。
闇雲に投資をしてもらっても、結果的に後で後悔するのは自分だったりするんですよね。アーリーステージの投資を考えているのであれば、
そういった事も考えていった方が良いのです。投資を受ける側が若年化しているからこそ、こういった教育を義務教育レベルでしても良いんじゃないかな?と思うのです。
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