ブロガー「水瀬まりも」とは?
人生

「誰も守ってくれない」と思ったあの日を思い出す。

誰も守ってくれない、なんて感情を抱いた人ってどのくらいいるのだろうか。普通に生きていたらそんな風に思う人はいないのかな。

どうなのだろうか。

幸せに生きている人が多いように見えるこの日本でも、実際にはつらい思いをしている人はたくさんいて、

そんな人たちの声がネットとか、すれ違った人の小さな吐息から、聞こえてくるような気がする。

 

隠しているだけで、本当は「誰も守ってくれない」と思っている人だっていると思うんですよね。今日はあの日のそんな話。

 

父親が生きていることが支えになっている

 

男は父親が死んで、はじめて男になる」みたいな言葉をどこかで聞いたことがある。その当時は、「なんだそれ。俺はもう立派な男だ。」なんて生意気にも思っていた。

まだ高校生くらいで、大人からすればただの餓鬼。何もできないただの子供に過ぎない少年でした。

 

でも、それから何年かの時が過ぎて、大学生になった。そして、私の父親は亡くなった。突然亡くなった。

この時に感じたんですよね。「ああ……。誰も守ってくれないんだ」とね。

 

なぜだろうか。私はそう感じてしまった。誰も守ってくれない、なんて男らしくない感情を持っているなんて自分では思っていなかったのだけれど、

そう思ってしまったのですよ。

 

父親が亡くなってしまうと、自分以上に強い人がいない。精神的なものではないのかな。身体的なものなのかな。

なぜだかわからないけれど、強い不安を感じた。

母親は生きていた。でも、子供からすると本質的に頼っているのは「父親」の方で、母親には心からは頼っていないのだな、と感じた。

 

あの日が初めてでした。誰も守ってくれないんだ、と思ったのは。きっと、皆さんも父親が亡くなった時に感じると思う。

 

どれだけ大きな存在だったのか?」ということを。そして、いかに自分が小さな人間だったのか?ということがわかるようになる。

ただ、同時に自分の強さと出会うきっかけでもある。

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近いと思っていた人たちが引いていく

 

私の家は少し特殊で、自営業だった。大きな借金もあった。だからなのか、何なのか今でも怖くて聞けないのだけれど、

近いと思っていた人たち、親族が引いていくのを感じた。あの時は「人間は本当に薄情だ」と思った。

 

血の繋がった親族、なんて言うと、何か素晴らしい物のように聞こえるのだけれど、意外と冷たかった。私がずっと大切にしている、人と人との温かさのようなものはなかった。

 

「あそこに近づいたら大変なことになりそう」という感じで距離を置かれたような気がした。誰も守ってくれない。

母親も、親族も、誰も守ってくれないのです。私は1つ会社を任されて、経営することになった。でも、誰も助けてくれない。

 

大学生ともなれば立派な大人。だから、一生懸命頑張り続けることが正しいことなのかもしれないよ。

 

ただ、大学生なんて言っても、まだ社会のことは何も知らない。メールで「いつもお世話になっております」なんて打ったのも初めてだった。

そんな日々で、私は数千万円の借金を返していったわけ。

 

誰も守ってくれないと思ったし、親族なんて言っても頼りない大人だな、と思った。本当に優しさとは、つらい時に欲しい。

つらくない時にしか優しくしてくれない人たちがあの時は許せなかった。今は許せる。

 

でも、あの当時は「みんな消えれば良いのに」と思っていた。薄情者だと思っていた。世界には自分だけしかいなくて、

自分の声がどんどん細くなってしまい、自分の声がいつの間にか聞こえなくなってしまうのではないか?とすら思ってしまう。それくらいつらかったのです。

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どんな状況でも生きる

 

誰も守ってくれない、と思ったあの日、なんだか人間という人間に失望したような気がした。「そうか、人間は薄情なもので、実は冷たい人間なんだ」と。

でも、それでも、私は諦めたくなかった。どれだけ借金があっても、死んでしまったことがつらかったとしても、私は生きたい、と思った。

 

情けないくらいに生きることに貪欲だった。

 

誰も守ってくれないのは寂しい。悲しい。人類のいない惑星に1人で旅行にでも来た気分。どうやって生きていけば良いのかな……なんて考えていた。

 

でもさ、生きようよ。誰も守ってくれない、なんて思っていたけれど、今の私には大切な人がたくさんいる。守ってくれる人もいる。

 

奇跡みたいなことだけれど、どうにか借金も返している。だから、生きようよ。

 

生きていればつらいことが1つや2つどこじゃなく起こってしまう。神様ななんて理不尽なのだろうか、なんて哲学めいたことを思ったこともある。

それくらい限界に近い精神状態だったのでしょう。

 

でも、生きて、生きて、生きて欲しい。誰も守ってくれない、と思ったあの日から私は今でも生きている。

 

そんな不幸な人間が、同じような人間が1人でも世の中にいる、と思って生きてよね。

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